『ヒバリはきっと私になんて目もくれないで、あのお花達に綺麗な歌声を聞かせるのでしょうね』



ヒナギクは切なそうに言う。



ヒバリに恋したヒナギク。


ヒナギクは、叶なう筈のない相手に恋をしてしまった。



けれどヒナギクは、けして自分が不幸だと思わない。



自分の為ではなくても、綺麗な声で歌うヒバリの声が聞ける。



それだけで、十分幸せなのだ。




ポカポカ暖かいお日様。


空で綺麗に歌うヒバリ。



『私はなんて幸せなのでしょう。』





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