ヒナギクとヒバリ
嫌われ者のミツとは対照的に、ソラはクラスの人気者だった。
格好良くて、優しくて、誰からも好かれている存在。
ミツもそんなソラに心を奪われ、憧れを抱き、やがて恋をした。
こんな自分にも笑って声をかけてくれる優しいソラ。
ミツはソラに惹かれるばかりで、想いはどんどん増すのだった。
しかし、ミツとソラは違う。
ソラがミツに挨拶をするのは、ごくごく普通な事。
ミツ以外にだってしている事だし、ソラからしてみれば、ただ当たり前の事をしているだけの話である。
それでもミツは幸せだった。
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