01枚目

吉沢君は遠い場所に居る人。

とても格好良くて、明るくて、誰からも愛される人。

僕と彼の接点は片手で数えられる程度のものだ。

毎日教室で同じ空気を吸う。

凄く眠たい授業を同じ教室で受ける。

いつも寝ている彼の少し幼げな寝顔を後ろの席から盗み見る。

数えてみた所でどれも大した事ではない。

結局ただのクラスメートという平凡なカテゴリーにまとめられた。




すき‥なんだろう、きっと。

同じ空間の遠い場所に居る彼の事が。




あきゅろす。
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