♯05
「アハハ、なんかスイマセンね。お昼寝の邪魔をした上に道案内までしてもらって、」
「……、」
結局デェイルは迷子になったという天使を天界の近くまで送っていった。
本当にどうすれば魔界なんかに迷うのか不思議でならない。
呑気に笑う天使を横目にデェイルはまた溜め息を吐いた。
「でも助かりました。悪魔さんありがとう。」
天使はニコッと綺麗に笑うと天界へ帰って行った。
デェイルはその日「ようやく容姿に見合った表情が見れた」と密かに思いながら、自分も魔界へ帰って行った。
←→
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!