春夏秋冬 3 それからというもの 俺は広瀬淳也が 気になって、気になって仕方がなかった 授業中は黒板を 見るふりをして チラチラ彼を盗み見た 噂なんて気にしない俺が、広瀬淳也の噂は聞きたくて仕方なかった その中で俺が聞いた 噂はどれも見た目 そのままの内容だった 実は金持ちのボンボン 夜はホストのNo.1 振った女は数知れず 修羅場の数は星の数らしい 詳しくは知らないけど 1日限定彼氏 と言うのやっているらしい けど、どれも俺が知りたかったことではなかった 俺はそうゆう外形からの噂とかが知りたいんじゃなくて 内面的とゆうか 彼自身“広瀬淳也” が知りたかった もどかしさを 感じながら とくになにも得られないまま 1ヶ月がすぎようと していた その日俺は数学の テストが悪かったから放課後、補習を受けていた 補習は難しくて 思った以上に時間が かかってしまい ようやく 終わった頃には 夜の8時すぎに なっていた 辺りはすでに 暗くなっていたが 体育館の灯りはまだ ついていた [戻る] |