真心文庫 犯人は誰だ?! (陽月&絆&爽&ミレニアム&・・) それは突然起こった。 絆「きゃああああっっ!!」 ●絆の声を聞きつけ陽月と爽が駆けつけた。 陽月「絆っ!」 爽「どうしたっ!!」 絆「陽月ちゃんっ・・・爽くんっ・・・あのねっ・・・あのねっ・・・うぅ・・・」 ●絆が泣き始めた。 ●陽月が絆に歩み寄った。 ●そして心配そうに訊いた。 陽月「何があった?」 絆「陽月ちゃぁんっ・・・あのっ・・・あのねっ・・・何かねっ・・・ 部屋に入ろうとしたらねっ・・・・部屋の前にねっ・・・誰か分かんない人影が見えたのっ・・・・」 陽月「・・・・・。」 爽「・・・・・・。」 ●沈黙が流れた。 爽「・・・・・・・え、それだけ?」 絆「うんっ・・・・」 ●また沈黙が流れた。 爽「それだけで、あの悲鳴?」 絆「だって怖いよっ!!陽月ちゃんも爽くんも下にいて、キリキザンも下にいて、もう他には誰もいないはずの家に 人影があったんだよ?!しかも今あたしと陽月ちゃんが使ってる部屋の前にだよ?!怖いよ!」 爽「わっ・・・悪かった;悪かったから俺を殴ろうと拳作るのはやめような?;」 ●絆の右手には拳が出来ていた。 絆「うん・・・・」 ●絆は力を抜いた。 陽月「とりあえず、下で話を聞こう。」 ●3人は下に下りた。 爽「で、その人影はどんな感じだったんだ?」 絆「えっと・・・あたしと陽月ちゃんよりは背が高くて、爽くんよりは少し低い?かな。」 陽月「人影で身長が分かるものなのか?」 絆「え?」 陽月「人影は影だ。影は光の加減で大きさが変わる。」 絆「あ・・・・」 ●絆は困ったように微笑んだ。 絆「じゃあ、分かんないかな?あははは・・・」 爽「家ん中調べれりゃ出てくんじゃねぇの?」 絆「でっ・・・でも、もしその人が危ない人だったらっ・・・」 ●絆が少し慌て始めた。 爽「んじゃどうしてーの?てかお前、何そんな慌ててんの?」 絆「あっ、慌ててなんかいないよ!怖いだけだよ!」 爽「・・・・・絆、お前なんか隠してねぇか?」 ●絆はドキッとした。 絆「かっ・・・隠してなんかないよ?」 爽「いいや、隠してるな。お前さ、何隠してんだよ?」 絆「だから隠してないって!」 爽「隠してる。本当は誰もいなかったんじゃねぇのか?」 絆「そんなことないよ!ちゃんといたもんっ!爽くんさっきからあたしのこと疑ってるの?!だったら爽くんだって怪しいよ。 あの影は大体男の人のものだった。ここにいる男の子は爽くんだけ。驚かすために何かしようとしたんじゃないの?」 爽「はあ?!何で、んなことせにゃならねぇんだよ!大体俺は下にいただろうが!」 ●2人の喧嘩が始まった。 陽月「まずは落ち着くのだ。この際、どちらがどうなのかはおいておこう。家の中を捜せば何か見つかるかもしれない。」 ミレニアム「そうだぞ?怪しい人物が見つかるかもしれんな。フフフッ。」 ●突然ミレニアムが現れた。 ●作者的にはミレニアムが犯人だ。 ミレニアム「作者、そなた、どこまで妾を怒らせたい?ん?言ってみよ。 望み通り、そなたにはそれ相応の怒りをぶつけてやるぞ?フッハハハハ。」 ●作者は謝った。 ●本題に戻そう。 ●ミレニアムの登場に3人は少々驚いている。 ●でも絆はすぐに困ったように微笑んだ。 陽月「いつも突然に現れるのだな、君は。」 ミレニアム「妾は突然現れるのが愉快なのでな。人間の驚く顔が面白い。陽月、そなたが驚くときは愛らしいぞ?」 ●ミレニアムはイタズラな笑みを浮かべた。 ●陽月はちょっと微笑んだ。 陽月「変わった感覚なのだな。まあ、とにかく今は誰が部屋の前にいたかだ。」 ミレニアム「おお、ついでに言っておくと絆が慌てていたのは妾がその人物かもしれないと思ったからだ。」 絆「うん・・・ミレニアムさんだったら悪いなって思って。 あたしは絶対に見たし、爽くんは下にいたし、陽月ちゃんも下にいたから、あたしたち3人は絶対に違う。 爽くん、疑ってごめんね。」 爽「いや、俺のほうこそ悪かった。お前は怖い思いしたのにな。ごめんな、絆。」 ●2人はお互い微笑んだ。 ●仲直りした。 ミレニアム「ということは、そなたたちにとって妾も怪しいというわけか。 だが、妾が見られたくらいで逃げ出すと思うか?逆に愉快で笑っていただろうな、フフフフッ。」 陽月「ミレニアムも違う。来れば一声かけてくるだろう。」 ミレニアム「やはりよく分かっているな。妾は嬉しいぞ。」 ●ミレニアムは笑っている。 陽月「この中の誰かではないとするとポケモンか?」 絆「ううん。違うと思う。キリキザンも下にいたみたいだし、ポケモンにしては人間の形そのままだったし。」 陽月「つまり他の誰かがいるということか。」 ミレニアム「話し合いの途中で悪いが、こんなものを見つけたぞ?」 ●ミレニアムは笑いながら見つけたものを出した。 ●3人は驚いている。 陽月「ミレニアム・・・・・それは・・・・」 爽「てか何で・・・?」 絆「不法侵入・・・・・・?」 ・・「ぼくを物扱いするなっ!そしてこの名前の文字化けはずせ!」 ●・・の指示は受けない作者だ。 ●可哀想だし、仕方ないから名前を出そう。 ●桂木だ。 桂木「名字で書くな!名前で書け!」 ●うるさい人間だ。 ●作者は桂木が実は嫌いだ。 ●いちいち喚かれるのも迷惑なので名前で書いてやろう。 ●残念な少年 洋太だ。 洋太「・・・あのさ・・・。もういいや・・・何言ったって聞いてくれないんだろ・・・」 ●物分りが意外とよかったことに作者は少し感心した。 ミレニアム「作者、たまには気が合うものだな。」 ●気が合ったのでよかった。 ミレニアム「妾が思うにこの少年が怪しいぞ?フフフフッ。」 爽「いや、怪しいも何もそいつだろ;」 絆「何で部屋の前にいたの?」 ミレニアム「この 残念な 少年からこんなものを見つけた。」 ●ミレニアムは紙切れを陽月に渡した。 ●そして洋太を離した。 ●洋太は不機嫌だ。 ●陽月は紙を広げた。 ●絆と爽が覗き込んだ。 【白夜陽月!桂木の人間になれ!】 ●沈黙が流れた。 ●絆と爽は呆れながらも固まっている。 ●陽月は疑問附を浮かべている。 絆「あー・・・まだ諦めてなかったんだー・・・;」 爽「気持ち悪ぃストーカー行為だぜ、お前;」 洋太「気持ち悪い言うな!ストーカーじゃない!ぼくはそれを部屋に置こうとしただけだ!」 爽「ならなお更変態だろ;紙切れ置くだけに不法侵入、そしてストーカー行為・・・ダメダメだなw」 ●爽は笑っている。 絆「・・・・・最低最悪だね。それじゃあ、嫌われるに決まってるよ。諦めたら?諦めたほうが気が楽になるよ? あと諦めたらさっさと出て行って、ジュンサーさんのところ行って、自分のしたこと白状して、罪・・・償ってきて。」 ●絆は微笑んでいるが怒っている。 ●そして何気怖い。 ●洋太はショックで落ち込んだ。 陽月「・・・・・・?」 ミレニアム「どうだ陽月?受けるのか?フフフッ」 陽月「・・・?何度も言うが私は桂木にはならない。絶対に。誰がなるものか。」 ●陽月は無表情に素直な気持ちを言っただけだ。 ●洋太はさらに落ち込んだ。 ミレニアム「ハッハハハハハハ!!陽月、そなたは面白い。未知なところがまた、愛らしい。フッハハハハハハ!」 ●耐え切れなくなってミレニアムは大笑いし始めた。 ●笑われたことに洋太はさらに、さらに、落ち込んだ。 絆「ということで・・・そろそろ出て行ってもらってもいいかな?かな?」 ●絆が何気ひどいことを笑顔で言っている。 ●爽は声にならない笑いをしている。 ●洋太は立ち上がり、出るために扉へ向かう。 洋太「お前らっ・・・!覚えてろっ!!」 ●洋太は逆ギレして走って出て行った。 絆「結局、無駄だったんだね。」 爽「ははははっ。だな」 陽月「物騒がせなやつだな。」 ミレニアム「フフフッ。半分の原因はそなただがな。」 陽月「・・・・?」 ミレニアム「さて、妾はもう行く。犯人はあの 残念な少年 ということでよいな。ではな。」 ●ミレニアムは消え去った。 ●残念な少年 を強調していった。 ーーーー ということで、何の変わったこともない犯人捜しでしたね; 洋太は執念深かった・・・! はっきり言っちゃうと、真面目に洋太には思い入れがそんなにないです、はい。 でも、いつかはきっと役立つ子だから、期待はしているのですb ミレニアムさんはこっちの次元とあっちの次元を上手く渡ってますね; ある意味、怖い; でも、いい人です♪ [back][next] [戻る] |