真心文庫
身体測定!! 女子編
純白の間 女子の身体測定
純白の間には身長を測るもの、座高を測るもの、メジャーが置いてある。
「まず説明をします。見て分かるとおり、身長を測ってから、座高を測り、最後に採寸をします。
何か質問はありますか?」
その言葉に、みちるが手を上げる。
「はい!なんで採寸なんかするんですか!ただ測りたいだけjy」
「違いますわよ。いくら教師とはいえ自己満足だけで測るなんてさせませんわ。
これは聖獣学園のれっきとした恒例行事なのですから私用で勝手な事されれば
生徒会のわたくし達が容赦いたしませんわよ。ねえ、先生?」
「は・・・はい・・・;そうですね;」
それを聞いた美鈴が無表情のまま言う。
「・・・今・・・測・・・制服・・・為」(今日採寸をする理由は、進級や入園に伴って新たな制服を作るためです)
聞き取れなかったみちるは、奏に通訳(?)を頼む。
そして、美鈴の言っている意味が分かったみちるは頷く。
「ああ、なるほど!よかったーさっきの話からして変なこと考えt・・・ゴホン」
「まあ、よく言われます。実際、変人なのは認めます。でも、人間みんな変人だと思いますよ。」
ユウはのんびりとそう言った。
「どうでもよろしいですから、早く進めてくださりませんか?先生。わたくしたち、生徒会の職務が残っていますので。」
「はい、分かりました。では、生徒会の方々から、身長を測ってください。その際に名前も一緒に言ってください。」
「・・・美鈴」(美鈴です。)
「美鈴ちゃんですね。こちらにどうぞ。」
ユウはそう言うと美鈴の身長を測り、座高を測り、採寸をした。
次にカンナ、そして炎精組に入り、みちる、奏、麗、そして出席番号順だと思ったが、陽月を飛ばして絆の測定を終わらせた。
「すんなり終わるのでとっても助かります。じゃあ、最後に・・・」
ユウは名簿を確認し、とても楽しそうに笑って言った。
「白夜陽月ちゃん、どうぞ♪」
陽月は何の疑問も持たずに立ち上がり、身長を測った。
「なるほど・・・」
次に座高。
「はいはい。」
最後に採寸。
「じゃあ、腕広げてください。」
皆と同じように陽月の採寸をする。
ユウは笑いを堪えている。
そして上のほうから測ると、意外な結果にユウはわざとらしく、向かい側の男子側にも聞こえる大きさで言った。
「陽月ちゃんは、見た目より結構あるのね!!」
陽月は突然大声で言われ、顔を赤くする。
そして下のほうも測り終わると、ユウは楽しそうに笑いながら言った。
「いや〜陽月ちゃんって可愛いし、15歳にしては体つきが大人だし、スタイル抜群ね!!
きっと陽月ちゃんと一緒にいれる男は幸せ者だね!!!」
明らかに向かい側のほうにも聞こえる具合で言っている。
陽月は俯き、顔を赤くさせている。
「陽月ちゃんは、くすぐりとか苦手なのかな?」
陽月は突然訊かれて、危機感を持ったのか、1歩離れた。
ユウは気にせず陽月にバッと抱きつき、くすぐり、弄り始めた。
大爆笑中である。
「あっはははははっ!!陽月ちゃんおもしろーい!!」
「なっ!やめっ!はなれっ!くるなっ!くすぐるなっ!!」
絆は何か怪しそうにユウを見ていた。
だが、すぐにため息をつき、陽月をユウから引き離した。
「ダメですよ、先生。陽月ちゃんには先客いるし、くすぐっていいのはあたしぐらいですから。」
「あははっ、ゴメンね。つい楽しかったから。じゃあ、女子はこれで終わり!楽しかったよ、ありがとう^^」
そんなユウをずっと険しい顔で見ていたカンナは美鈴の耳元で言った。
「・・・誰ですの。こんな変人を呼んだのは。」
「・・・銀」(銀さんです)
「・・・でしょうね。あとで銀には始末書書かせ、この変人は会長に頼んで、追い出してもらい、
今後一切銀の紹介された人物は学園内に入れないように頼まないといけませんわね・・・。」
「・・・人・・・限・・・違・・・肯・・・?」(この人だけかもしれませんから他の人は大目に見たほうがいいと思いますよ?)
「・・・まあ、カトリーヌ様は人柄はアレですが力量はありますからね。・・・でも前のお下品な方ももとはといえば
銀が中に入れたわけですし・・・。追い出すまでは行かないにしろ、注意深く見る必要がありますわね」
「・・・肯」(はい)
とりあえず、女子の測定終了。
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