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真心文庫
0.〜 夢 〜
「陽月ちゃん?!」

ある雷の日。
絆はガラスの破片を持って自分を傷つけようとする陽月を見つけて叫んだ。
陽月は何かに怯え、何度も何度も同じ言葉を繰り返す。

「ごめ・・・ん・・・な・・・さい・・・・ごめんな・・・さい・・・・」

何とか陽月は自分のポケモンたちに押さえられ、自分を傷つけることを免れている。
絆は陽月に駆け寄り、その手から破片を取り上げて、優しく抱きしめた。

「大丈夫だよ・・・もう大丈夫。あたしが傍にいるよ。陽月ちゃんは1人じゃない。だから怯えないで。お願いだから・・・怖がらないで。あたしがいるから・・・傍にいるから・・・」

そう陽月の耳元で囁いた。
陽月は落ち着きを取り戻し、何があったか分からないが眠りについた。
不安そうにする寝顔。
陽月は自分の
過去の夢を
両親がいたときの夢を
そして
廻りだした歯車の
呪われ魔女の覚醒の軌跡の
夢を見た―







ーーーー

陽月の過去編になります。
上の話は「ずっと一緒」の「13.雷の恐怖」の内容です。
よく分からない方はそちらを先にどうぞ。
少し長くなると思いますが
読んでくださったらうれしいです。

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あきゅろす。
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