真心文庫
ミィ (陽月&絆)
今日はかわいいものを見つけたよ。
「陽月ちゃん、陽月ちゃんっ!」
あたしは早速陽月ちゃんを呼んだ。
「絆、どうした?」
陽月ちゃんはあたしを振り向いた。
そこを狙ってあたしは陽月ちゃんに今日見つけたかわいいものを頭につけてあげた。
そのかわいいものは陽月ちゃんにすっごく似合っていて、すっごくかわいかった。
「すっごくかわいい!!」
「・・・絆・・・なんだね、これは?」
陽月ちゃんはそれをつけられて少し頬を膨らませていた。
でもそんな膨らんで怒ってるところもすごくかわいいよ、陽月ちゃん♪
「えへへっ、さっき見つけたの。イーブイ耳カチューシャだよ。」
「・・・・・・・・。」
陽月ちゃんがそのカチューシャを取ろうとする。
「あっ、取っちゃダメ!」
あたしは慌てて陽月ちゃんに付け直した。
陽月ちゃんは少し不機嫌そう。
「・・・なぜ取ってはいけないのだ?」
そう聞かれた。
え?だって、それは・・・
「かわいいからだよ。」
あたしはそう言って笑った。
そしたら陽月ちゃんは俯いて黙っちゃった。
あれ?もしかしてあたし、また何か嫌なことしちゃった?!
「あっ・・・あの、ごめんね。今日見つけて、それで、陽月ちゃんに似合いそうだったから・・・つい・・・今日だけならって思ったんだけど・・・」
あたしは陽月ちゃんに慌てて謝った。
そしたら意外な言葉が返ってきた。
「・・・・・・・・今日だけだ・・・・・・。」
すっごく小さな声だったけど、ちゃんと聞こえた。
「え、いいの?」
そして小さくだけどうなずいた。
「やったー!」
「むぅ・・・・・・・」
あたしは陽月ちゃんから許可が出るといいことを思いついた。
いじってみようかな。
「ひ・づ・き・ちゃんっ!」
「?」
あたしの考え付いたいいこと。
それは・・・
「『ミィ』って、言ってみて♪」
「なっ・・・・・・」
あっ、ちょっとだけ動揺する陽月ちゃん、かわいすぎるよっ!!
これはミィって言ったらもっとかわいいよ、うん。
「ね?」
あたしは飛びっきりの笑顔で聞いた。
「なっ・・・言う必要だどこにあるのだっ」
「ここにあるの♪」
あたしは陽月ちゃんをくすぐった。
最近、陽月ちゃんの苦手なものが雷とくすぐりだって知ったの。
「やっ!やめっ!ああ、もうっ!」
陽月ちゃんはあたしのくすぐりから逃れるために離れた。
あたしはそんな行動は微笑ましくて笑っちゃった。
陽月ちゃんはあたしが絶対に諦めないことが分かったのかついに言った。
「言えば・・・・言えばいいのだろう・・・・・・」
少し不機嫌になりながらも少し顔を赤くする陽月ちゃん。
あたしから目を逸らして顔がかすかに赤いのを隠すように俯いた。
「へへっ、言えばいいの」
「む・・・ぅ・・・・」
あたしは陽月ちゃんを見つめる。
イーブイカチューシャをつけている陽月ちゃんを。
「みっ・・・・・・」
み?
「みっ・・・」
み?
「みっ」
み?
「みっ・・・・ミィ・・・」
「かわいいよぉ、陽月ちゃんっ!!」
あたしはそのあまりのかわいさに思わず陽月ちゃんに抱きついた。
GOOD JOB 陽月ちゃん!
これがかわいいものを見つけた日にあたしがする
一方的な遊びなのです(*^ω^*) by絆
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その頃陽月のポケモンたちはずっと
気づかれないように久しぶりに見るかわいい陽月を
微笑ましく見守っていたのでした(笑)
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