真心文庫
おねむの時間 (陽月&絆&ルナ)
とても気持ちのいい晴天の中庭。
陽月はルナと共に中庭にある唯一の大きな木の木陰に座っていた。
昔から陽月の好きだった場所だ。
心地のいい風と海からやってくる海風が頬を撫でる。
ルナはまどろむように目を瞑っていた。
そして陽月もルナの背に寄りかかり、目を瞑っていた。
「陽月ちゃん!」
遠くで絆の呼ぶ声が聞こえる。
だが、陽月は目を瞑ったままだ。
ルナは絆の声で目を開ける。
絆は陽月の元へ歩み寄ってきた。
「陽月ちゃん?」
陽月はずっと目を瞑ったままだ。
絆は陽月の隣にしゃがむ。
だが、陽月は目を開けない。
「陽月ちゃん、どうしたn・・・・・」
絆が言いかけたところで、ルナが首を横に振って「しー」と鳴いた。
絆は不思議に思いながら陽月をよくよく見てみる。
かすかに寝息が聞こえた。
「ああ、そっか・・・」
絆は声を小さくして呟く。
ルナは、自分の背に寄りかかって眠る陽月を微笑ましく見ていた。
どうやら、陽月は昼寝をしているようだ。
「へー・・・陽月ちゃんのお昼寝かー・・・・」
絆は微笑みながら眠っている陽月を眺めている。
子供のように純粋で、無垢で、何も知らないような、そんなあどけない寝顔。
前に学園でミレニアムに子供にされた時の陽月も同じ寝顔だった。
「へへ、可愛い♪」
絆は陽月の子供のようにぷっくりした頬を軽く突く。
それでも陽月は起きない。
「頬っぺた柔らかい・・・。」
絆はまた陽月の頬を突く。
さすがに何かを感じたのか、陽月は少し動いた。
だが、それだけで起きる様子はない。
絆はそんな様子を見て、眠くなったのか、あくびをした。
「あたしも眠くなっちゃった・・・・ルナ・・・背中借りてもいい?」
ルナは優しい微笑みのまま、頷く。
絆は陽月の隣に寄り添うように横になった。
そしてしばらくして寝息を立てる。
ルナはそんな2人の様子を見て、同じように目を瞑り、寝息を立て始めた。
安らかな時間。
しばらく、この時間がゆっくりと穏やかに続きますように。
ーーーー
お昼寝の時間でした(・ω・)ノ
ちょっと穏やか系を書いてみようと思い、こんなのに。
頬っぺたを突きたかっただけだという思いでしたが、何だか穏やかな時間が続いてほしいなってことで。
今回、陽月ちゃんは何も言ってませんが、それでいいと私は思ってます。
絆ちゃんもそんなにテンションは上げませんでした。
書いてるこっちも眠くなってしまいそうでしたー・・・ふあー・・・。
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