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真心文庫
メガネ (陽月&スコトス)
陽月は父・白夜八雲の仕事部屋である書斎にいた。
理由は特にない。
ただ、何となく入ったのだ。

陽月は書斎に足を踏み入れる。
広い書斎の壁一面には分厚い本や、資料が綺麗に本棚に入っている。
だが、部屋のものは埃や塵を被っていた。

ゆっくりと書斎にある唯一のデスクに歩み寄る。
八雲の仕事の資料やポケモンの資料が、山積みになっているものの綺麗に並べられている。
そして、デスクの上には写真の入った写真立ても2つ置いてある。
写真は、八雲と空海、5つの頃の陽月が写った写真と、同じく八雲と空海、そして顔がよく見えない少女の写った写真の2つだ。
それぞれ写真立ての中に入っている。
顔がよく見えない少女は恐らく陽月の姉・白夜羽月だろう。
陽月は写真ですらも姉の顔を見ることができない。

八雲はポケモンの歴史について研究する学者だった。
それと同時に町の自然を豊かにした第一人者でもある。
八雲はこの町の歴史を調べ、町は昔、緑が少なく、ポケモンや町に暮らす人々が危険だったことを知った。
そこで八雲は2度と歴史が繰り返されないように、自然を豊かにする提案をした。
そして八雲の希望通り、町には自然が増えていき、今では自然が主な町として有名になり、「森林浴やポケモンを捕まえるなどのことには最適な町」として知られるようになるまでになった。
今の町があるのは、八雲がいたからこそと言っても過言ではない。

そんな父のデスクにまとめられているポケモンの資料を陽月は手に取った。
普段は優しい八雲だが、仕事となると陽月は勿論、空海にもあまり書斎に立ち入らせることはなかった。

「・・・・・・」

陽月は資料を見て、少し寂しそうな顔をする。
資料を元の場所に綺麗に戻す。
そしてまた辺りを見渡した。
そこでスコトスがボールから出てきた。

「スコトス・・・?」

スコトスも周りを見渡す。
どうやら、スコトスも書斎に興味があったようだ。
スコトスは部屋を回り始めた。
陽月はそれを見て少し微笑む。

「ん・・・?」

陽月はデスクの上に何かが置いてあるのが見えた。
陽月はそれを持ち上げる。

「メガネ・・・?」

八雲の使っていたメガネだ。
と言っても、八雲は視力は悪くない。
むしろいい方だ。
なのにメガネを持っている理由は、昔は目が悪かったらしく、どこへ行くにもメガネが必要だった。
だが、大人になるにつれ視力が良くなっていき、メガネが必要なくなった。
でも、どこへ行くにもメガネが必要だった八雲はメガネがないと落ち着かなくなっており、度のないメガネを仕事の時は常に持つようにしていたのだ。

陽月はメガネをしばらく眺めていた。
スコトスもそれに気づき、陽月の隣に立つ。
陽月はメガネをしばらく見た後、試しにかけてみた。

「・・・・・どうだろうか?」

陽月はメガネをかけたままスコトスを振り返った。
メガネは陽月に似合っていた。
メガネをかけた陽月は知的で、元々の大人っぽさをさらに大人っぽく見せる。
さらに、陽月はメガネをかけていても全く不自然に見えない。
スコトスは微笑ましく、そんな陽月を眺め、小さく頷いた。
陽月はそれに微笑む。
メガネをかけたまま微笑む陽月は可愛らしかった。

「父様の形見として、これをもらってもいいだろうか?」

スコトスは「大丈夫だ」と言うように頷いた。
陽月はメガネをはずし、ポケットの中に入れた。

「行こう。」

陽月は書斎を出た。
スコトスも後に続いて書斎を出る。
だが、スコトスは書斎の扉を閉める前にもう1度、書斎を振り返った。
そして頭を深々と下げると扉をゆっくりと静かに閉め、陽月についていった。





ーーーー

陽月ちゃんのメガネ(*´`)
陽月ちゃんはメガネが似合う子なのですb
メガネっ子ですね(笑)
そんなメガネをかけた陽月ちゃんが微笑んだり、少し笑ったり、勿論笑顔なんて見せてきたら、
私は あうー で はうー で にゃはー となるのです!!

意味分からないですね;ごめんなさい><

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あきゅろす。
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