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真心文庫
自覚なし (陽月&ミレニアム)
陽月「分けのわからないところに連れてこられたのだが・・・」

ミレニアム「妾が作者を使って呼ばせた。」

陽月「ミレニアム。」

ミレニアム「作者とは、しばかない代わりに陽月を呼ぶよう条件を出したのだ。」

陽月「作者が何かしたのか?」

ミレニアム「そこは次元の違う話になる。説明はしないでおこう。」

陽月「・・・?」

ミレニアム「ところで陽月。学園を離れてから、そなたはどうだ?」

陽月「どうと訊かれても・・・」

ミレニアム「寂しいか?」

陽月「・・・・」(頷く)

ミレニアム「そうか。恋しいか?あの者が。」

陽月「ん・・・・・・・・・」(少し頬を赤くさせる)

ミレニアム「言わずとも顔が恋しいと言っているな。フフフッ。」(笑う)

陽月「・・・・・・・・」(頬が少し赤い)

ミレニアム「では陽月、本題に入ろうではないか。」

陽月「さっきまでの会話は何だったのだ?」

ミレニアム「そこは気にするな。さて、陽月。そなた、主人公としての自覚はあるか?」

陽月「む?なぜそれを訊く?」

ミレニアム「二期に入ってから、結心 絆や醐大 爽に根こそぎ出番をとられていると思っただけだ。
あの者を恋しがるのにも程があるぞ?フフフッ」

陽月「いやっ・・・・私は・・・・別に・・・・・恋しいかは・・・・別として・・・・・その・・・・」(だんだん弱気になっている)

ミレニアム「陽月・・・そなたは戸惑うところも愛らしいな。
妾は愉快だ。」(笑顔)

陽月「むぅ・・・・・・・・」

ミレニアム「自覚がないと言えば、そなたは自分が女である自覚もないな。」

陽月「?どういう意味だ?」

ミレニアム「そなたは男に好かれやすいということに気づいていないということだ。」

陽月「・・・?よく・・・分からないのだが・・・?」

ミレニアム「もう理解しなくても良い。妾はただそなたのその無自覚なところも愛らしいと話しているだけだ。」(微笑)

陽月「・・・聞くだけなら・・・聞いていよう。」

ミレニアム「フフフッ。陽月・・・そなた、己がどれだけ獣という名の男共に好かれているか、分かるか?」

陽月「?私が誰に好かれているというのだ?」

ミレニアム「やはり無自覚か。そなたは他人の己に対する恋心に鈍感なようだ。
そんなところも愛らしいのだがな。まあ良い。」

陽月「む・・・?」

ミレニアム「例えていうなら、あの残念な少年だ。」

陽月「残念な少年?」

ミレニアム「あえて誰かは伏せておこう。
その残念な少年はそなたに振り向いてさえもらえないことを知らずにそなたを勝手に
許婚にした。」

陽月「よく分からないが・・・私は何も知らないぞ?」

ミレニアム「それでいい。未知なままでいい。」

陽月「・・・?それでいいなら、私は何も訊かない。」

ミレニアム「フフフフフッ。そして陽月。そなたにはあと何個か無自覚なところがある。
まず、第1に己の容姿を自覚していない。そなたは容姿など興味がないが、獣共には理想の格別な獲物だ。
そこにいるだけで手を出したくなる。妾もそなたがそこにいるだけで襲いたくなるぞ?フフフッ。」

陽月「むっ・・・」(ちょっと構えた)

ミレニアム「そう構えるな。本当には襲わん。
そうだな・・・第2にそなたは無防備だ。
まあ、それは妾としては都合が良いがな。そのまま無防備でもスコトスたちがいれば守ってくれる。
そこはそのままで良い。」

陽月「私は・・・そんなに無防備か?」

ミレニアム「案ずるな。そなたはそのままのほうが愛らしい。」

陽月「むぅ・・・・?」

ミレニアム「第3にこれも無自覚のようだが・・・そなたは何か、特に獣共の気を惹く何かを持っている。」

陽月「ポケモンたちのことか?」

ミレニアム「ポケモンも獣の中に入るが・・・まあ、それでも良いか。とにかくそなたは獣共の気を惹く何かを持ちすぎている。」

陽月「それはどう直せばいい?」

ミレニアム「それも特に直す必要はない。それもそれでおもしろい。陽月、妾はそなたが色々と狙われているのが愉快だぞ?フフフフッ。」

陽月「狙われている?誰にだ?」

ミレニアム「そこもあまり気にするな。大した相手ではない。逆に害など全くない。まあ・・・ある時もあるがな・・・そこまで気にするようなことではない。
それに何かあれば、スコトスか、そなたの恋しがっている者が助けてくれるのではないか?フフフッ。」

陽月「ん・・・・・・・」(ちょっと黙り込んだ)

ミレニアム「ところで陽月。眠くはないか?」

陽月「少し、眠気はある。」

ミレニアム「もう休むといい。妾も十分楽しんだ。礼を言うぞ。わざわざ、すまなかったな。」

陽月「いや・・・・これで君が楽しめたのならそれでいい・・・・。
私はそろそろ眠る・・・・何だか・・・・だんだん・・・・眠く・・・・なって・・・・きた・・・・か・・・ら・・・・」(眠った)

ミレニアム「・・・フッ。」(微笑)

「ゆっくり休むといい。陽月。」(額にちゅっ)

「陽月・・・礼を言うぞ。」



ーーーー

ということで陽月ちゃんとミレニアムさんでした。
ミレニアムさんは陽月ちゃんと2人きりで、対面しながらお話というのを今までしたことがなかったようなので
十分楽しんでくれたようですb
まあ、この会話から分かるとおり、ミレニアムさんは陽月ちゃんに溺愛していますw
意外とミレニアムさん、可愛いです(*^^*)
陽月ちゃんに溺愛しすぎて、ミレニアムさんは陽月ちゃんをいじりたくなるようです。
若干の忠告はしながらもその理由までは教えず、逆に「そのままでいい」と言って陽月ちゃんに無防備でいさせたいようです。
もちろん、ミレニアムさんの目的なんて陽月ちゃんが知るわけありません。
なので、言われた通り、この先もずっと無防備なのでしょうね。
変な虫に絡まれないようにね、陽月ちゃん^^

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