――――――3年後
名前は、日本に降り立った。久々に訪れたこの地の空気を肺一杯に吸い込み、
……むせた。
「ごほっ!ごほっ!
…排気ガス臭いー」
涙目になりながら、名前は「並盛中学校」門をくぐった。
同時刻、沢田綱吉はいつものように教室で獄寺隼人、山本武と話していた。
クラス内はざわざわと騒がしい。
「なんかクラスの奴ら騒がしいですね」
「今日から転校生が来るらしいもんな〜
皆それで嬉しんだろうな!なっ!ツナ!」
「う、うん!」
今日から転校生が来る。このことにツナと山本は期待に胸が膨らんでいた。
しかし、それにしては……
「なんだか、変な時期に来るんだね…
よっぽど急だったのかな?」
「そうですね。俺が来て間もないですし。」
体育祭も終わり、クラスの輪が出来始めた頃に転入。ちゃんとクラスに馴染めるのだろうか…。ツナは
心配だった。
…ま、俺が心配したところで、どーにも出来ないだろうけどね!
「なんにせよ、10代目!
もし10代目に盾突くようなイケすかねーやつだったら、俺が真っ先にシメますんで!!
ご安心ください!!」
「や、やらなくていいから!!」
「はははっ!まあまあ、皆で仲良くやろうぜ!!」
「ってめーは呑気すぎんだよ!!この野球バカッ!!!」
今日もいつものように獄寺と山本の喧嘩が始まった。
ツナは困ったようにため息を吐くのであった。