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戻れない道


拗ねたように顔をそっぽに向ける女の子。
それに、なんとか機嫌をとろうとする唯。
その2人を見てクスクス笑っているもう一人の子。


「それよりも、今日も遅刻なんて唯ちゃんどうしたの?」

「そういえば、ここ2、3週間ずっとじゃん」


もう一人の子により話を変えられ、それに乗る女の子。


「ちょっと、最近朝に用事ができてね」


それで遅くなってんだ。苦笑気味に言う唯に、大変だね、と深く追及しない2人。

キーンコーンカーンコーン


「あ、チャイムがなっちゃったね」

「唯、英語当たらないといいね」

「あはははは」


冗談混じりに言い捨てられた言葉に唯は乾いた笑いしかでてこなかった。



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あきゅろす。
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