SS集 SWポッケ村旅行の巻その一(2009.9.19〜) 〜一昨日〜 ジ:明後日から5連休なので、ポッケ村へ行くよ。 パ:ふーん、行ってらっさい。 レ:お土産よろしくお願いしますね。 ジ:二人とも何言ってんだ、みんなで行くんだよ。 パ:……は? レ:…はぁ、そんなことだろうとは思ってましたが。 パ:いやいやいや!私無理だって!向こうに泊まるんじゃ許可でないよ! ジ:じゃあ、許可がでたら行くのか? パ:そりゃ行くけど。 ジ:よし、じゃあご両親は説得しよう、明日。 パ:説得、って、どうやって…。 ジ:まぁ、それは明日のお楽しみ。あ、レイト、ちょっと頼みが―― 〜昨日〜 レ:許可が下りてよかったですね。 パ:まさか本当に説得できるとは思ってなかったよ…よくもまあポンポンと出鱈目を。 ジ:よく言うだろ?「大人はみんなウソツキだ!」って。 レ:いや、それは違うような… パ:それにしても、まさかリリィさんが来るなんて思ってもみなかったよ。 リ:だって、レイトとジェンクの頼みで、しかもパセリちゃんがピンチっていうんですもの。 ジ:ピンチだっただろ? リ:ええ。 パ:…大人はみんなウソツキだ? レ:…それはジェンクさんだけです。 〜当日〜 ジ:よーし、準備はいいかー? パ:オーケー! リ:はーい! レ:…ちょっと待ってください。 ジ:なんだレイト。便所か? レ:何でリリィがここにいるんですか。 リ:え?でも、連れて行ってくれるって… レ:言ってませんよ。 ジ:いや、俺が言ったから。 レ:……ジェンクさん。 ジ:いいじゃんかレイト、普段留守番なんだから、たまには、な。 リ:あの、ジェンク… ジ:気にすんな気にすんな。さ、準備もできてるみたいだし、そろそろ行くぞ。 レ:……はぁ、まぁ、いいですよ。そんな危険なクエストは受けないでしょうし。 リ:ありがとう、レイト。 ガチャ ジ:おー、吹雪いてる吹雪いてる。 パ:相変わらずだねー…モンスターは? ジ:ちょいと待て…ギアノスが3頭だな。レイト、頼む。 レ:わかりました。じゃあ、先に行きますよ。 パ:あっ、私も行くよ! リ:あの、私は…? ジ:リリィは俺と待機。武器持ってないからね。 リ:え、あの、じゃあ、パセリちゃんは… ジ:あいつは前にここに来たとき、俺の武器を貸してあるからな。……ほら、終わったみたいだ。 レ:このエリアにはもう何もいませんよ。 パ:ティガが来る前に早く行こう! ジ:ああ。…よし、リリィ、行こう。 リ:あ、はい。 パ:着いたー!って、あんまり変わってないねぇ。 ジ:まぁ、ゲーム世界だからな。 リ:ここがポッケ村ですか…長閑なところですね。 レ:ええ、大半は。 リ:大半? レ:モンスターハンターの拠点なんですよ。だからそういう人たちが集まるところもあるんです。 ジ:というか俺達もハンターなんだけどな。 リ:はぁ…それは聞いてましたけど… ジ:ま、とりあえずそれは気にしなくていいさ。 パ:早く行こーよー。 ジ:ああ、今行くよ。 リ:えっと、何処へ行くんですか? ジ:俺の拠点。まぁ、別宅だな。 ジ:…さて、と。今日はまだ来たばっかだし、依頼を受けるのは明日からにするか。 レ:ですね。 ジ:それじゃあ―― ??:おかえりなさいませにゃ! パ:にゃ? レ:ジェンクさん……「にゃ」は流石に… ジ:俺じゃねえよ! リ:あの、そちらの子では? ?:無視は酷いにゃ。 レ:猫、ですか? パ:アイルーだ! ジ:そ、猫に似てるけど二足歩行で人語も解す「アイルー」って種族だ。ちなみに、うちにはキッチンアイルー5匹にオトモアイルーが3匹いる。 料猫:ボクはその料理長にゃ! パ:あ、じゃあ前に来たときにご飯作ってくれたのは… ジ:んや、あのときはアイルーは家にいなかったからな。あれは俺。 パ:あ、そうなんだ。 料猫:今夜は腕によりをかけて作るにゃ。楽しみにしてるにゃ〜! ジ:こいつらの料理はハンパないからな。レイトも納得だと思うぞ。 レ:いや、別に人の料理にけち付ける気もないですけど……そうまで言うなら楽しみにしていましょうか。 パ:ええと、じゃあ今日はもう自由でいいよね? ジ:ん?ああ、そうだな。 パ:それなら、ちょっと村を回ってくるね。リリィさんも行かない? リ:…………… パ:……リリィさん? リ:……えっ!?な、何ですか? パ:えっと、村を回ろうと思って… リ:あ、はい、行きましょうか。 ジ:………(リリィって、猫好き?) レ:………(ええ、重度の) ジ:………(大変だな、今夜とか) レ:………(ですね) 〜二日目〜 ジ:さて、と。もう少ししたら集会場に行くか。 パ:リリィさんは? リ:私はお留守番します。戦うのはやっぱり怖いですし、それに―― レ:アイルーがいますからねぇ。 リ:え、えっ、別にそんな理由じゃ… パ:でもリリィさん大好きじゃん。 ジ:…まぁ、理由はどうでもいい。じゃあ俺ら三人で―― ドンドンドンッ! ジ:――って、なんだ? パ:はいはーい、今開けるよー。 ガチャ 村人:大変だジェンク! ジ:大変なのはおまえ見りゃわかるよ。何が大変なんだ。 村人:砦にシェンガオレンが! ジ:んなっ!? レ:しぇん、がおれん? パ:大型モンスターだよ!確か龍の頭骨を宿にした大蟹! ジ:…?さっきは思わず驚いちまったが、シェンガオレンの砦攻めは今に始まったことじゃないだろ?いつも通りギルドで募集すればいいんじゃないか? 村人:もちろんそれもやってるさ。でも今回はそれだけじゃ足りない。2匹いるんだ。 ジ:2匹?奴らは群れないんじゃなかったのか? 村人:そんなことはわからないが、実際に2匹いるんだ。 ジ:……わかった。レイト、すぐ準備しろ。 レ:了解です。 パ:あ、私も―― ジ:パセリはリリィと村で待機。 パ:えっ、なんでよ! ジ:おまえにゃ悪いが状況が状況だ。経験の浅いハンターは連れていけない。 パ:うっ…… ジ:それに、親にも頼まれてる手前、大怪我させるわけにもいかんしな。 パ:……わかったよぅ。 ジ:…あ、そうだ、アシュリー(料猫)が今夜はもっとすごいもの作るって言ってたから、その準備でもしててくれ。食材狩りに行っていいから。 パ:…いいの? ジ:ああ。…アップル!パセリについてやってくれ。 闘猫:わかったにゃ! レ:準備できましたよ。 ジ:んじゃ、行くぞ。 [*前へ][次へ#] |