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レンカイ&カイマス(仮マスター)
忘れられた青空C[恋歌]*(R18)
エッロ(*≧∀≦* ≡ *≧∀≦*)エッロ
がんばれレン君!!(笑)<誰のせいだ

――――――――――――――――

カイトの部屋へ向かう途中、自分の部屋に寄り道。ちょーっとあるものを持って廊下で待つカイトの元へ戻る。
「それなに?」
今から行為に及ぶという為か、その声はすこーし上擦っている。
「あると便利なもの♪さて、カイトの気持ちが変わる前に早く食べさせてもらおーかな?」
「ぐっ…」
頬に掌添えて舌舐めずりすると赤くなる。先程『手を出せ』とか『ヤれば良いのに』とか言ってた奴がこの程度で赤くなるとは…。
言葉の勢いって凄いね〜。

部屋の主が中に入って、俺が後に続く。静かに閉じたドアに カチンッ と鍵を掛ける。
「あっ…」
「もう皆知ってんならさ、邪魔するような野暮な事はしねーとおもっけど…。それとも鍵しない方が燃えるヒト?」
まだ日も高く、窓から差し込む光の中佇むカイトは目を伏せながら首を横に振った。水色が太陽の光を反射して綺麗だった。
勿体ないけど、カーテンを閉めて部屋を薄暗くした。この方が雰囲気出なくね?
「さて、じゃあいただきます」
「ぅわあっ」
遠慮なんてしません。だってカイトも欲しいって言ったしね。
ベッドに押し倒すのも簡単。軽くその胸を押せばすぐ体勢を崩す。
ギッ!!と一度大きく揺れるベッド。それが収まる前に薄い唇へ噛み付く。
「んっ…んぅ…」
唇の端から漏れる声…。勿体なくてもっとと深く喰らい付く。
その温もりが欲しくて、割り込ませて中を漁る。舌先にカイトのが触れて、絡める。
息苦しいのか頭から逃げようとしたからがっちりホールドして逃げられないようにした。
「ぅっ…、ん。は…むぅ…」
「甘い…。恋人同士のキスって甘いんだ…」
嬉しくて。カイトが本当に俺を受け入れてくれている事が嬉しくて…。もう一度重ねようとした唇が、カイトの人差し指で止められる。
「何?舐めて欲しいの?」
言うよりも先に舌の先を指の腹に当て舐める。違うと言いたげな逃げる指先を捕まえ、口腔内に含む。
「レンっ、違うよ…っ」
「ん?じゃあどうしたんだよ?止めたいのかよ?」
「違うんだよ、ごめん」
何が違うくて、何がごめんなのだろう…?
謝ってくるカイトの指が俺の頬を撫でる。
「今ちょっと嬉しくて…レンが望むように嫌がれないかも…」
「別に嫌がらなくても…」
「だって、その…無理矢理とかが…好きなんだろぅ…?」
部屋へ来る前のやり取りを思い出す。あー、確かに言ったな、俺。
「カイトが俺の事嫌いなんだったらの話だよ。俺の事好きになってくれてるなら、嫌がられない方が俺も嬉しい」
頬に触れる、カイトの手に自らの手を重ねる。細くて白い指。この手で毎日食事作って、洗濯して…。俺達の世話を焼いてくれている、優しい手。
頬擦りをしながら囁くと、
「ほ、…本当?」
とちょっと弱々しく返してくる。
「うん。だからさ、安心して?」
良かったと、心底嬉しそうな笑顔。純粋だな〜…。

「……なんつって」

重ねていた手首を掴み、多少乱暴だけどうつ伏せにさせてカイトの両手を腰の辺りで縛る。
「え、え?何…」
「これ?ただの紐。さっき部屋から取ってきた奴の一つ」
「そーじゃなくて、なんで僕が縛られちゃうの!?」
パタパタと縛られた腕を上下させるけど、それで解ける訳がない。
「お・し・お・き♪俺の事忘れたなんて騙したんだから、償って貰わないとね」
「そんな、だって!?こうでもしなきゃレン、逃げるから!僕は自分の気持ち気付いて、伝えようとしたのに」
「そうだっけ?カイトの言動見てたら俺の事今だ『愛してる』の域まで来てない気がするんだけど」
うつ伏せ状態のカイトに腰掛けて、肘をついて斜めから見下ろす。何とか首だけでも…と此方に捻ってくるその瞳は既に泣き顔だ。
「あ…愛…」
「そうやって言い淀むの。本当はそう思ってないんじゃない?とりあえず仲良くしとかなきゃって無理矢理繕ってる感じ」
そんな、ヒドイよ…。と目を閉じるカイト。長い、髪と同じ水色の睫毛が震えていて可愛かった。
そっと右手を太股に這わす。ジーンズ越しに確かなカイトの熱を感じる。
「でも良いや…。理由はなんであれ、今アンタは俺の下に居る」
縛られ、のし掛かられ満足に動く事すら出来ないカイト。どんな反応示すかな?
「これ解いて…」
「解かないよ。さて、お喋りはもう良いよね?
どうやって犯そうかな…」
ナデナデしていた太股が微かに震える。
空いた左手人差し指で背中のラインを強めに押して縦に線を引く。
「んっ、ちょっと!何か変な事考えてない!?」
「アンタの事に関しては変な事しか考えてねーよ」
「いたたっ!?解いてって…背中に当たって痛いっ」
今うつ伏せにする必要は無いから、再び仰向けの状態にさせた。後ろ手に縛ってる為、カイトから怒りの抗議が入る。
「俺好みにしてやるよ。痛いのが好きになる…」
「何開花させようとに"ゅ"っ!」
「うるさいなー。大丈夫、カイトには絶対素質あるよ、きっと簡単にMになれるって(笑)」
腹の上に乗り上げ、体育座りで見下ろす。片足を肩に、もう片足で顎を軽く蹴る。喋りかけのカイトが舌を噛んだ。
それに笑いを抑えながら、半袖のカッターシャツのボタンを外そうとして、止めた。
薄い生地で出来てる水色の無地のシャツ、その上から指を当てて胸を弄れば、すぐに突起が固くなった。
「あっや…!?ヤダッ!」
「ああほら、簡単に固くなった。弄られるのって気持ち良い?」
両肩に足を乗せ、腹に座り込んだまま手を伸ばし指先で弄り直す。どう足掻いても身動きすら出来ないカイトの表情は少し怯えている。
「っん!!あっあ!やぁ…やめて…胸…っ」
「すっげ可愛い顔してるね、気持ち良いんだ…。もっとその顔見せろよ。
出来るだろ?可愛い可愛いカイト兄さん?」
「やあっっ!そんな、強く…っあん!!」
立ち上がった突起を摘まみ、捏ねる。唯一動かせる下半身がもじもじ動く。
「揉んでたら大きくなるのかな〜」
「な、ならないっ……ならないよ!!僕は女じゃないってゃんっ!あ、あ、あっ!やだも、胸、やだぁっ!!レンっ胸はもっ…」
「俺もやだよ。カイトが胸弄られて、何処までイケるのか確かめたいし?」
シャツのボタンを外して、とうとう俺の眼下に白い肌が晒される。羞恥に耐えるその肌は、薄く色付きしっとりと汗ばんでいる。
「やだ、やだ…。やめて」
「ありがとなカイト。嫌がってくれるもんだから最高に燃える…」
肩に乗せていた足を胸に移動させ、足指の先で胸をまた捏ねる。膝を折り、その上に顔を乗せて嫌々と首を振るカイトを見下ろす。
「良いね、この体勢。感じてるアンタの顔よく見える。ほら、喘ぎなよ?遠慮なんかしなくて良いよ。世界中に響く位の音量でさ?」
「っふ…や…ああんっ!やだぁ…もうこれイヤァっ!?胸ばっかり、されちゃ…あっあんん!!やだやだっ、あはぁっんぅ!!」
「うんうん、声出るようになってきたね…」
足指の爪で固くなったままの胸の先端を弾く。無意識に体が跳ねて、ちょっと座りにくくて俺は四つん這いに体勢を変えた。
「あ…はっ…。れ、レン…あああっやだっ!!やだってばもうっ……お…うぅ…おっぱいばかり弄らないでぇっ!やだばかぁっあん!!」
愛しさを込めて(ると思う)、丹念に胸を舐める。
軽く唇だけ触れて
食むように唇だけで噛んで
舌先を出して突いて
強く吸い上げて…。
交互にそれを繰り返す。その間も絶え間なくカイトの口からイイ声が漏れる。
「素直に気持ち良いって認めたら、先に進めてあげるけど?」
「あ…ぅあっ!あんあん!!あぁ〜っ!?」
「喘いでないで気持ち良いって言えよ」
「やあーっ!!ダメっ!あんあっ!!き、気持ちっイイよ!!あん、レンっレンんあん!!」
「そうそう…素直が一番だよ?
じゃあもっと胸だけイジメテあげるよ」
再び胸へ。口の中で弄んで、片方は指で押したり潰したり。途端カイトから抗議とも哀願ともつかない声が発せられる。
「や…嘘つきっ、先に、進むって…あ、んんんっ!!だめ、ダメなの…胸ばかりだと、足りないのぉっ!!」
「まだ、焦らし足りない」
どうして同じ事しかしてないのに飽きないのだろう?それは自分でも不思議だ。
ただもっと長く触れていたい。簡単に終わらせたくない…。
「可愛い…。カイト、こんなに可愛かったんだ…」
改めて再認識する。世界中の何より、可愛い。俺の為だけに喘ぐ兄。
羞恥と快楽、その狭間から漏れる、少し低めの甘い声。吐息。全てが今、自分だけのモノになる。
「も…やだ…ぁ…!レン…、やめて…っ。
こんな抱かれ方、嫌だよっ…!」
「どう抱こうと俺の自由じゃん」
「ひっ!?いやぁあっ!!あっ、レンっ!!やめ、やっ、痛いっ!!あんっあっあっ!や、やっや〜〜っ!」
突起に噛み付く。悲鳴じみた喘ぎが電脳を刺激する。もっと追い詰めたい。
「その声…聞こえなくなるのはちょっと勿体ないけど…。カイトはこの方が燃えるかな?」
俺は自分が着けていたネクタイを外して、カイトの口の中に詰め込んだ。
「んぅっ!?うぅっ、ううんっ!!」
「ん」と「う」しか発する事の出来なくなった小さな口。やっぱりちょっと詰まんないか…、まぁいいや。
「何処まで頑張れるかな…。その状態で、俺を誘惑して見せなよ。アンタの中にさっさと肉を突き立て壊してしまいたくなる位」
「んっ…、んん…っ。んん、んうう!」
「何言ってんのかわかんねーよ。ほら、早くしないとカイトの事このまま放置して、俺やめて出ていっちゃうよ?」
「ん!んんんっ!!うーうっ!!うんっんっ!んんーっ」
閉じた瞳から涙が落ちる。声ならぬ声を俺に届けようと、必死に首を振り俺を見上げる。
その表情は深い哀しみの色を兼ね備えていて、俺の感情をじゅうぶんに刺激する。
「カイト…、頑張るね…。イイコにはほら、ご褒美アゲル」
カイトが求める強い刺激。少しずつ、少しずつ与えていく。「ご褒美」の言葉に、次の刺激に期待してカイトの顔が和らぐ。
「んっ…んぅ!!んんっん!」
履いたままのジーンズば随分辛そう。
大きく膨れ上がった中心部。ジーンズの上から強くわし掴む。
「んっ!んうーーっ!!んんっんっんっん!んん、んん、んぅっ、んぅんっ、んんうーっっ!」
「なんか…ひょっとしてさ、結構デカイ?」
おれの手も然程小さくはない。自慢ではないが寧ろ大きめだと思う。それでもカイトのそれは、存在感がはっきりしていて…。
「うーん…ちょっと確認…」
「ん…んっう……」
胸の奉仕で焦らされ過ぎたせいか、余程此方の方が快感を感じたのか…。触って掴んで上下に動かしただけで、既にカイトは脱力している。
そのカイトを放置して、ジーンズのフックとファスナーを外して少しずらす。全部は脱がせないのが、俺の主義です。
「あー…、やっぱデッケェ…。ちょっと悔しいなぁ…」
「…ん、?んぅっ!?」
快感の余韻から少し戻ってきたカイトは、自分の股間に俺の頭を見付けて驚きの声をあげた。慌てて閉じようとして、太股で俺の頭を勢いよく挟む。
「っいって…。何すんだよ」
「んん!んーん、んうう!!」
力を振り絞り少し上体を浮かして、俺にその泣き顔を見せる。見るなって言ってるのか、やめろと言ってるのか…。どちらによ、随分煽ってくれる…。
「見られたくねぇの?」
「んんっ!」
「しょうがないな…。じゃあ見ないように喰うか」
「ん?んっんーー!!」
固く太く、形を変えつつあるカイトのぺニス。ご要望通りに瞳を閉じ口付けてから口の中に含む。
苦い先走りがトロトロ零れてくる。
「んぅっ、んぅっ!ううっ、んー!!んっんっ、んぅん!!うんっうんっうんっ!!」
「あー…うん、やっぱなぁ…。カイト、でっかい…。なぁ、こんなデカイって自分で知ってたの?」
強く瞳を閉じて首をひたすら横に振る。ショートヘアの水色の髪が揺れて、含んだ汗が飛び散る。
「ふーん…知らなかったんだ…。じゃあよく見てみなよ?ほら、こんなに大きいの。反則じゃね?」
掌で握り、先端をカイトに向ける。瞳を閉じたままのカイトは絶対に見るもんかって意思の下、更に顔を背ける。
「目、開けて見ろ」
「んっ!んんっ」
「嫌?なら尚更見せたいなぁ…」
下半身を引きずりあげて持ち上げる。俺は膝立ちになって、真下に来たカイトに向けてカイトのぺニスを指で扱く。細かに素早く上下させ、裏の筋を爪で引っ掻く。
快楽からか羞恥からか、暴れようとする足は、半分だけ履いたままのジーンズのせいで上手く動けない。
「カイト?ほらよく見て。アンタのこれ、滅茶苦茶反応して可愛いの。特にこれが好きみたい」
先端を指で加減なしに捏ねる。過剰反応する足を閉じようとするけど、間に挟んだ俺が邪魔でなんとも出来ない 。
「ん…ん…っ!!んん…んうー!!ん、んんんぅ…」
「見ないとぉ…これ以上気持ちよくなれないよ?
イイの?こんな半端なまま放置されても」
「ん、…んぅんーん?」
『れ、レン…は?』と多分野聞いてきたのだろう。俺も半端だろう?と。
「俺はどうとでもなるよ。一人で抜きゃイーんだし。でもカイトは手も足もこのまま縛ったまま身動き取れずに、ずーっと辛いまま放置されるんだよ?それともそうして欲しい?」
「んーっ!!」
「……じゃ、ちゃんと見ろよ?自分の扱かれて、弟の手によってイカされる瞬間を…。目、背けたら放置するから」
見たくない。瞳がそう言っている。
だけど放置されるのも困る。その一心から必死に目を開く。
眼前で繰り広げられる光景。己の欲望が、男の、弟の手によって追い上げられる。見ると言う行為だけでイキそうになるが、簡単には許されず、根本をしっかり押さえられていた。
「ん…、ん…」
「あー、そろそろ声が欲しいなぁ…」
口の中からネクタイを引きずり出す。嫌がっていたのかと思ったが、ネクタイの端を歯で噛み締め、無くなるのを拒んだ。
「何?これ欲しいの?」
「らっふぇ(だって)…ほえ(声)…、らひらふらい(出したくない)…っ」
素直すぎる。でも嫌がる事をしてやりたいと言ってる男にそれは逆効果だろう。
「あーあー…カイト…。わざとだろ?
そんな風に言われると余計声聞きたくなるっつの」
最後の抵抗も虚しく、くいっと引っ張れば簡単にネクタイは奪えた。
「あっ…あ、あ、あ…やだ」
「うん、存分に嫌がってくれて良いよ。
そうだ、カイトの実況ライブしてやろうか?」
高い位置に持ち上げたままの下半身。手を添えたままの性器。真下にはカイトの顔。
「ほらカイト。しろーい液が出てきてるの見える?我慢の出来ないカイトちゃんは、少しずつお漏らししてるんだよ?」
「ゆ、言わなくてイイっ!!見せなくてイイっ!!お願いだから、普通に抱いてっ!!」
「それじゃつまんないだろ?
俺は、喘いでよがってくる、ヤラシイカイトが見たいんだよ。電脳も心も全て、俺以外の事が考えられなくなる位にね…」
「〜〜っ!!」
俺の言葉にカイトは怒りと羞恥を混ぜた赤い顔を向ける。怒らせちゃった…。
「ごめんごめん。これじゃ言葉責めにもなってないね…。真面目にやるよ」
「やらなくていっ…ひっ…あっ!ああっ!!やめ、やあっ!」
「ふふっ…カイトの可愛い。筋をさ、爪で擦るとさ、ピクピク震えんの。そのまんま先っちょに持っていってここ、おしっこ出る所」
「ひゃあっ!?嫌!!触っちゃやだっ!!そんな、そんな…いやぁぁあっ!!」
「カイト、もっと出して?カイトの白くて甘い、生クリームみたいな精液。全然喰い足りない」
ヌルヌルと手に纏わりつく、粘りのある精液。手の方はそれでもじゅうぶんではあるが、俺の口は、胃は足りない。
「やっん…あんっ!!はっ…ふあっ!はぁっはぁっ、ああん!!た、食べないで!?やだ、レン…、口の中熱いっ!!やだーっイッちゃうーっ!!」
ピチャ…ちゅくっ…。濡れた音を響かせて、唇と舌を這わせて出し入れをさせる。添えた指で袋を揉むと、浮いたままのカイトの足が大きく揺れる。
「やだぁ…やだぁっ……っやだぁ!!そんなの、あんっ、舐めたって美味しくないで…しょ!?やめて…あっ!あんっああっあ!!やだ…なんで…」
「美味しいよ?ふふっ、カイトは全部美味しい。

目玉はキャンディ、白い肌は砂糖菓子。甘い甘い、俺のおやつ♪溶けてなくなる位、舐め尽くしてアゲル」
ちゃんと感じてるようで。俺が望む位の量が零れてくる。口から零れていく精液がカイトの腹を伝って流れていく。
「あー…っあん…やだ…。お腹の上…」
「カイトの。こんなに零す位イイんだろ?」
「んあっ…も、そこ…食べないで…っ」
目を背けると思ったけど…。予想とは裏腹にずっと此方を見ている。
「見るの嫌がると思ってたんだけどな?」
「……っ、み、見たく、ない…ケドっん!!あふぁ…あんっ…。見てないと…レン…居なくなるから…んぅぅっ!!」
「ああ…放置されたくないんだ?」
「んんぁ…別に…放置されてもいい…でもぉっ!!あっ!レンに、イカせて…ほしい…っ」
「…カイトっ」
カイトの言葉に、俺自身にグッと熱が溜まる。
もういっそさっさと中に抉り混んでやりたくなった。その熱を我慢する。
「嬉しい事、言うね…。ご褒美だよ、好きなだけイケばいい…」

カイトのぺニスを、その先端を下にあるカイトの顔に向けて扱く。根本から先まで、指と指で擦り、形の変わった場所をひたすら捏ねた。
「あ、あ、あん!あーっレン!!あぁ、イイっ!!
もっと…ああんっ!イイ、イイーっ!!やだ、気持ち良い〜っ!レンの手…イイよっ、あはぁんっ!!イクゥゥゥッ!!」
絶え間ない刺激。初めての快感を躰は素直に受け入れている。イキかけると、ちょっと弱めて寸前で押さえ込み耐えさせる。
「レンっレン〜っ!!いやぁ…イカせてぇっ!!
好きなだけイって良いって言ったのに…あっんーっ!!イカせて、くれないと…はっあーんっ!!」
「カイトが悪いんだ…。滅茶苦茶イイ声出してくれるから…。もっと聞きたいんだ」
「やだも…レン嘘ばっかり…!あっだめ、お願い…一度だけ…一度でいいからぁ…イキたいっ」
白く、薄く紅色に染まる細い裸体。その体全体が小刻みに震えている。全身で訴えてくるなんて、なかなかじゃんか?
「じゃあ…このままイって?」
ぎゅっと強く握り混み、絞り出すように根本から先端へ。両の手で根本から先までしつこく攻め立ててやる。
「あ、あ、あ、イイっ!!もう、気持ち良すぎる…っレン!イイっ!!ダメぇっ、出ちゃう、もう出ちゃうよぉーっ!!ああっ、あんあんあんっ!!あはぁあん!!」
「…カイト、目、閉じて」
愉悦混じりの泣き顔。それでも目を見開いてしっかりとイカされる様子を見詰めるカイト。
失明するとは思えないけど、念の為目を閉じさせた。
「あっ…。やだレン!目、閉じると暗くて恐い!!レンが見えない…っ」
「ダメ…。今は閉じとく事。後で幾らでも見せてやるから…ほら、イってイイよ?」
潰してしまいそうな位強く握り、カイトの顔に向けて擦りあげた。
待ち切れなかったと言わんばかりに、大きく震え自身の精を勢いよく、自分の顔に浴びせた。
「ーーーっ!!やああぁぁぁっ!!あんっ、ベタベタする…」
「かなり我慢させたからね…。濃度はあるんじゃない?」
力を失くした体は異様に重い。カイトの足の間から出て、ゆっくりと横たわらせる。
「はー…はー…っ、レン…。もう、開けても良い…?」
「ちょっと待って。目に入ると困るから、吹いてやるよ…」
そして俺はカイトの顔を舐めた。
「!!!? それ拭くと違うっ!!レン、レン…!」
「綺麗にしてやるよ…。あーあ、こんなに汚しちゃって…。出し過ぎ…」
ある程度舐め終わって、目を開ける事を許可する。
暗闇から解放され、安堵の表情を浮かべる。
「あ…レン…」
「カイト…、一つだけ。一つだけ何でも言う事聞いてあげる」
頬を掌で包み俺だけを見詰めさせる。熱に浮かされた瞳はゆらゆらと揺らめいているけど、俺の姿を捕らえようと必死だ。
それが、愛しくて、嬉しい。
だから少しだけ、カイトの願いを、望みを叶えてあげたくなった。
「な…なんでも…っ?」
「嫌がる事ばかりさせてるし、無理強いばかりだし…でも、俺はカイトに嫌われたくないんだよ、やっぱり…。だから、なんでも一つだけ絶対に聞く」
俺の言葉に、静かに考え込むカイト。
やがて口を開き、俺の両手の中で首を傾げる。
「……、レンは…僕の、こと…虐めるの好き…?」
「…めっちゃ好き。ごめん」
本当は悪い事だとわかってるんだけど、虐められて泣くカイトが可愛すぎて止められない。
申し訳なさそうに微笑むと、カイトは優しい微笑みを返してくれた。
「ううん…。いーよ…。じゃあ一つだけ。

あのね…レンの…以外は……。…入れないで」
「は?」
消えていく小声。小さすぎて聞き取り辛かったけど、なんか凄いの聞いた気がする。
「イジメテ良いよ。焦らされても酷い事言われても構わない。けど…レンの以外、知りたくない。だから、その、オモチャとか…は、イヤ…」
カイトから。
このカイトからこんなお願いがされるとは…!

正直いろんなモノで攻めてやりたかったんだけど…、仕方ないか。
俺以外を知りたくない…。それは、俺だけが欲しいと言う事。
「わかった…。ちょっと残念だけど、それだけは毎回守るよ。俺自身の指と舌と性器以外は入れない」
「口に出さなくてもいーよ!?」
「ははっさて、と。じゃあそろそろ次、いくよ?」
「えっ、ぅわ!!ま、またこの体勢!?」
カイトをひっくり返し、腰をあげさせる。シーツに顔を擦り付け、此方を見据える。
困惑、期待、羞恥、快楽。いろいろなモノが交ざったその顔は、早く早くと俺を責め立てる。
「んな顔すんなよ…。あんま煽ると慣らす前に突っ込んじゃう…」
「きゃあっ!!」
「きゃ、きゃあって…」
「ううう〜っだって、だってぇ…そんなトコ…い、いきなり舐められたら…」
舐めたのは尻の穴。いや、いきなり指も性器も無理だろうと思っての事だったんですけど…。
そんな俺の胸中なんて知らずに、眉をハの字に下げ、涙目で訴えてくる。
「んー…、苛めたいけど痛め付けたい訳じゃないんだよな…」
「……痛いの…気持ちよくさせてくれるんじゃなかったの?」
視線だけ反らしてぷぅ〜っと頬を膨らませる。拗ねてるよコイツ!?
「か…可愛すぎるって…。ああもぅ…、拗ねないでよ。ちゃんと、気持ちよくしてやるから…」
前のカイトの性器に触れ、もう一度扱く。すぐにまた精液が溢れだし、手に指に纏わり付く。
ある程度手に絡まった所で後孔に滑らし、ゆっくりと指を一本入れていく。
「あっ…ん…。ああ、あ…。は、入って……きた…っ!!んぅっ!!」
「カイト…指に食い付いてくる…。そんなに待ち遠しかった?」
「う…んっ。あ…レンの…指…」
恐いからって目を閉じるのを嫌がったカイトが、再び目を閉じた。指はそのまま、身を乗り出し耳元で囁く。
「ねぇ…、目を閉じるの暗いから恐くて嫌だったんじゃないの?」
低めの声で囁くと、薄目を開けて視線だけで俺を見る。まぁ首はこれ以上後ろには向けないからね。
「ん…恐い…けど、目を閉じると…レンの指、よく感じる…」
「……へぇ?」
そっともう一本増やす。狭い中がぐちゅっと音をたてて俺の指を受け入れる。
「あ、あっ!!指…増えたっ!?あ、中…中っ動いて…るぅ…んっ!」
「どう…少しは慣れた?」
「うんっ…。イイ…レンの指…気持ちイイ…」
「そう、じゃあ…イイかな?」
指を三本にする。ギチギチと叫ぶ音が少し痛ましい。辛くないかと尋ねると、緩く首を振って吐息を吐いた。
「初めの内は痛いだろうけど、我慢してくれよな…。絶対イイトコ見つけてアゲルから…」
「ん…ふっ…、は…んん…」
薄い肉壁を掻く。痛みと快楽を感じてカイトの体がもぞもぞ動く。不安を和らげようと、縛ったままのカイトの手を握り締める。
「あ…レン…」
「ん?何…?」
汗ばんでいるのかしっとりとした手。動かし難いだろうに、俺の手を握り返してくる。
「れ…んっ!?」
「今呼んだの?それとも啼いたの?」
「あ…あ…?や、やぁ…?」
「見ぃつけた…こんな所にあったんだ〜…ふぅん」
「いっひぁ!?痛っ!?あぁっ、やあぁあぁあんっ!!」
グリッ!!
三本の指を、押し込んで回す。狭い中で力任せに弄られる感覚に、カイトが嬌声をあげた。
「や、やっ!レン、レンんんぅっ、あんっ!!やだ、そ、そこっ…?あ…なんで、僕…っ!?あ、イイんっ!」
「カイト…ここイイでしょ?こんなトコにあるんだな、カイトのスイッチ」
「んあっ、ふぁあ…、ああ…。中で…レンがぁ…」
「俺が、何…?」
「レン…早く…もっと、奥…」
カイトの息が荒い。限界なんてとうに越してるであろうに…。痛みと快感の波に飲まれて、気絶する事すら忘れて喘ぐ、水色の青年。
この霰もない姿を、写真にでも納めて持ち歩きたい…。と言うより、普段の本人に見せたい。
「指じゃ足りない?」
そんな事を考えながら悪戯に尋ねる。涙を流しながら頷く。
「…そぅ…じゃあ何をどうして欲しい?」
「っ…」
「言わないと指だけでイカす」
実際には無理だろうけどね…。それでも余裕のないカイトはそんな事まで思考が追い付かない。
一度深く息を吐いて、唇から言の葉を紡ぐ。
「…っふ…。レンの…熱い男の塊…僕の中に…注いで…」
「なんつー事を…。カイト、何処で覚えたのそんな台詞…」
その言葉だけで俺は八切れそうです。このまま中に突っ込もうものなら間違いなく即興で終わります。
「くそっ…!カイトが熱烈な言葉くれたせいで俺のんピンチじゃん…っ!」
服を着たままでちょっと良かった…。じゃなければ此処で暴発させてるかも…。
そんな情けない事したくないので、かなり頑張って落ち着かせた。
「はは…我慢、結構辛いな…。カイトのせいだからな…セキニン取れよ?」
「んあっ!!や、指…当たってるっイイトコ当たってる〜っ!!んはっあ〜っ」
ぐちゅぐちゅと厭らしい水音を奏で、カイトの中で指をばらつかせる。一本はイイ所を…。残りはその回りを意図的に突く。
「あっ、あー!!あん、だめっ…んな…に、動かさ、ないでぇ…っ!!やだぁぁ…気持ちイイぃ…」
「嫌なのか良いのかどっちなんだよ?」
「あ、いい…いいの…っ、良いけど…良いのにぃっ!!あぁんっやあ!声…声、へんん…っ」
ああなるほど。自分の口からこんな声が出るなんて思わなかったんだな…。
「変じゃねーよ…?スゲー可愛い…」
「んんん…んあっ!?う…んあぁ!!嘘…うそだっ…」
「本当だって…。
あーあ…カイトの声、他の奴等に聞かせたくないな…。もう歌うの止めたら?このまま閉じ込めてやるからさ、永遠に俺だけに声頂戴?」
「う、あ…やだぁ…っ。歌は…歌いたい…っ」
嫌々と首を振る。まぁ…ボーカロイドだしな、歌いたいよな…。
「ごめんごめん。歌っていいよ、でも俺以外にイイ声聞かせんなよ、わかった?」
「ん、んぅ…わかった…あ!レン!あっあっあっ!?ああー!!レン、レン!あああっあっ!!」
爪の先でおもいっきし引っ掻いた。腰が大きく揺れカイトが叫ぶ。
爪を立てたまま、中を掻きながら外へ引きずり出す。名残惜しそうに下の口がひくつく。
「あ…ふぁ…。ふぁあ…」
「……いただきます」
「ヤッ!?うにゃあ!!アアアァァァ!!あっ痛っ!!んあっいやぁ痛いっ!!あっあん!!ああっ!!」
とうとう此処まで来ました。熱く固くなった自分のぺニスの先端をカイトに押し当て、少しずつ侵入していく。
カイトの中の肉壁は、指を入れた時とは比べ物にならない位熱く、狭い。奥深くまで行こうとして、でも油断すれば押し戻される。
「奥…行こうとしたら跳ね返されるんだけど?
ひょっとして拒絶してんの?」
「や…ちが…わかんないよっ…。だって…だって」
「だって…何?」
「やぁぁぁ!!わかんないぃぃ!!んあああぁーっ!!」
無理矢理力を入れて最奥へ穿つ。異物となる俺自身を吐き出そうとした肉は、その行為に逆にうねるように俺の肉棒を飲み込んだ。
「っく!!拒絶してんのかと思ったら、奥入れると随分貪欲に喰い付くじゃねーかよ…ほらっ!!」
「あ"ーーーっ!!あん!あん!あっあぁ!!レン、レンんんっ!!あ、レンのが…レンのが奥で暴れて…っ!ダメっ、おっきいのが…中にぃ…」
「はっ…、アンタのより小せえょ?カイトのがデカすぎんだろ…」
突きながらカイトの性器も弄る。無意識に何度か精を放ってたのか、酷い位ベトベトになっている。
快楽の象徴。与えたのは自分であると言う事が、自分の悦びとなった。
「あ、レン…っ!イイ…トコ、してぇ…」
「イイトコ?此所?」
指先で性器の裏筋をなぞる。確かに悪くはない所なんだろうけど、違うと抗議の声があがる。
「やだ、違うの…!そこじゃなくて…あっ!」
「違うの?じゃあ、何処が良くてどんな風にして欲しいの?」
ほんとはわかってます。でも今のカイトならきっと幾らでもヤラシイ声聞かせてくれるだろうからいただいておきます。
「教えてくれねーとこれ以上何も出来ねーよ…?」
「んぅ…い…じわる…」
「意地悪されんのも苛められんのも、酷い事言われんのも好きなんでしょ?」
涙に塗れた綺麗な顔がまだ染まるのかと思える位朱に染まる。それ以上朱くなると破裂するかも…。
「ふ…っんぅ…。僕の…中のイイトコ…レンので突き壊して…狂ってしまう位…」
「だからなんでそんなにスゲー台詞言えるの!?

もうほんとーに、手加減してやらないからな」
腰をしっかり掴んで、昂りを外へ出し再び奥へ突き進めた。その際ちゃんとカイトの望むように一点を突くように配慮する。
「っあああああーっ!!ああっ、レンんんんっ!あ、あっ!奥、レンの、おく、いいとこ…ろっあはぁんっ!!あっ、良い…っ!そこ、…そこぉ…!」
「…カイト…好き…」
「あ、んっ、ん、ん、ん!!うぁっ、れん…ッレン!!ぼくも…れん、しゅき…っふぁあっ!!ああん!!」
嬌声混じりの中に、確かに好きって聞こえた。普段のカイトからこんなに甘い声が聞けるとは思わなかった。

熱っぽく俺の名前を呼ぶ、甘い声。
俺から与えられる快楽を、全身で受け止める躯。
染まる肌。濡れる唇、揺れる瞳。
全てが俺のものになった今日を、決して忘れない。

「カイト…カイト…!」
もう何も考えていられなかった。貪欲に求めてるのは俺の方。
飽きない、飽きない…。カイトの全てが、俺の全て。離さない、失くさない。もう二度と諦めたりしない。
「あ、あぁっ!!レン、どんどん、熱く、なって…あふぁあっ!!気持ちイイ…レン、もっと、もっとぉ!僕を孕んでえ!!」
「エッチな台詞集でも読んだのかよ!?
お望み通り全部中に出してやるから、カイトもイケよっ!!」
奥に繋げたまま動きだけを強くしていく。右手はカイトのぺニスを、左手で胸の突起を揉んで。
カイトが腰を高くあげ俺に突きだしてくるお陰で、触り放題だった。
「にゃあっ!レン、そんな、全部触んないでぇっ!!狂う…っあぁーんっ!」
「狂いたいんだろ…?壊されたいんだろ…?俺だけが愛してやるから。もう、壊れちゃえよ…」
最後にベロっと腰を舐めた。カイトの最後の理性の砦が壊れた。
「やあぁああぁぁっ!!!!れん、レン!ああ、っ!!あああぁああぁーーーっ!!」
「っ…カイト…出すから…!飲み込んで…っ」
カイトから最後の快楽の印が溢れ出た。
同時にちゅぽんっ!!と音を立て俺の手からカイトのが滑り落ちた。
カイトの中に全て出した。回数を分けてイったカイトより、この一瞬の為だけに耐え抜いた俺の精液。
繋いだ肉壁の中から収まりきらなかったそれの量は申し分無し。
「はっ…はーっ…、すっげ気持ちい〜…」
「ん…はぁ…んんんっ」
引き摺り出す際、抜け落ちる瞬間にカイトが喘ぐ。
カイトはそのまま眠るように気絶していった…。


**********

「あら、終わったの?」
行為の後。体は火照ったまま暑いのでアイスを取りにキッチンへ向かうと、いつの間に帰ってたのかメイコ姉と顔を会わせた。
「終わったって…?」
「惚けなくて良いわよ。ちゃんと優しくしてあげたのかしら?」
そう言えばカイトがカミングアウトしてたんだっけ…。何から何までお見通しと言う訳か…。
「どーかな?とりあえず自力で動けなくなる位の勢いでやっちゃったし」
「アンタサイテーね。お兄ちゃんかわいそー」
リンが後ろから現れた。続いてミク姉も更に続く。
「双子だろー、お前もおんなじ事するぜきっと。
つぅかそもそもの原因はお前だからな」
よくよく考えればこいつが横槍をいれてきたからややこしくなったんだ!
「私は優しくするもーん♪それにこのお姉様のお陰で恋人なれたんだから寧ろ感謝すべきね!!」
得意気に言うけどおい、後ろでミク姉真っ赤だぞ。此所にも一組出来たのか…。
「ミク姉オメデト。ガサツどころか猪並に突き進んで反省なんてしない姉だけどよろしく」
「そ、そんな事ないよぉ?でも…ありがとう。レン君も良かったね」
「真夏だってのに、アンタ達は今から春なのねー。とりあえず気が済んだらマスターにちゃんと報告しといて頂戴ね」
俺達の会話内容を微塵にも気にせず夕食の準備をするメイコ姉さん。…まな板の側に半分ほど減った小豆が見える…。
「なんて言うんだよ…(;°ロ°)」
「何言おうとしてんのよ変態!!仲直りした事だけ伝えなさいよ!!」
「はいはいはい、ご飯までにはあの子も起こしてちょーだい。アンタらの為に一人で作ってるんですからね!?」
そう言えば、メイコ姉さんと買い出しに行ったミクオが見当たらない。あの性格からして手伝わないはずないのに?
「ミクオは?」
何も考えず口に出した。途端にメイコ姉さんの顔がニンマリ笑う。
「可愛いわよねーあの子♪ふふふ♪」
何があったのかなミクオに…。

とりあえずアイスを適当に持って(ご飯前って怒られたけど)部屋へ戻る。
「…………」
「ぅわっ!? 起きてたの?」
眠ってると思っていたカイトがベッドの上で座っている。座って、凄く恐い顔で睨んでくる。
流石にやり過ぎたかな…。
「ど、うかした?」
「レン」
両手を掲げて俺に見せる。紐の跡が細く赤く残っていた。暫くそのまま跡は残るだろう…。
「痛いです」
「う"…ごめん」
「物凄く痛いです」
お兄様、多分他の場所も痛いんじゃないでしょうか?それとも手首の痛みが他を凌駕しているのでしょうか?
「……ごめん、なさい」
「…、次からは、あんまり痛くない奴がいいな…」
「え?」
浮いたままの手でおいでおいでと手招きの仕草をする。近付くと俺がこけるのも構わず、俺の体を引いて抱き締めてきた。
「か、カイトッ!?」
「…捕まえた…」
抱き締められながら、カイトが俺の耳元で呟いた。
「やっと捕まえた…。もう離さないんだからね、覚悟してよ?」
「カイト…なんでカイトが言うんだよ…。俺が言いたかったのに…」
アイスを脇に置いてモゾモゾと体勢を直し抱き締め返す。柔らかな髪が頬を撫でるのが心地好い。
「優しく出来なくてごめん。酷い事してごめん。
でもカイトの事大好き。だから頼むから嫌わないで…。ずっと居てよ、一緒に…」
「うん…側にいる。だからレンも、僕から離れないで」

淡く儚い、雨上がりの一瞬だけ合間見える水色の空。貴方を見た時、消えて失くなるんじゃないかと胸が締め付けられた。
繋ぎ止めたくて。
その存在をちゃんと世界(ココ)に残したくて…。

消えないで…消えないで…。
不要になれば、いつか消える俺達は…。
だからこそたった一人の為に愛を捧げよう…。消える事のないこの想いを、声に、歌に。全てに。


**********

[恋歌](KAITO・鏡音レン)

寂しいと言って笑った月のような君
突き放したのは僕 その心 見ないふり

与えられる事に満足する
捧げられる言葉に困惑する
近付く事への不安を全身で拒絶する

君の『好き』と僕の『好き』
同じ意味だと気付いた時 その手は離れていた

逃げないで 追い掛けて
求めるから名前を呼んで…
同じモノが溢れるこの世界でも
その姿、君だけは間違えない

失って気付くなんて滑稽な僕だけど
もう一度 愛してください 名前を呼んで下さい


初めて見た儚い空と同じ君
青空に溶けていく その笑顔 手を伸ばす

返してくれなくて落胆する
捧げている言葉が空に消える
近付く為の罠全力で張り巡らす

俺の『好き』と君の『好き』
違う意味だと知っていたのに
離したくなかったのに

逃げている 追い詰める
求めたから壊してしまう…
泣き叫んだ孤独の夜名を呼べない
その心、俺だけに向けて欲しかった

失ってなお求める貪欲な俺だから
諦めて 壊してしまった この手で君を突き飛ばす


僕はやがて張られた罠に罠を掛ける
(俺が張り巡らした罠は意味もなくて)
繋ぎ直したい
(繋ぎ止めれない)
僕は忘れる
(俺は消してく)
君を手にいれる為に
(君を突き放す為に)

永遠は要らない君だけがいい
在り来たりな恋愛小説に自分を重ね
時間を掛け繋がった空と月

離れないようまた手を繋いで


―――――――――――――――

終わった…orz

次、ぼんやりカイトです。、

[*vorn]

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