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レンカイとカイレンのお部屋
崩壊@[狂喜の歌声]《レンカイ》
兄さん…

貴方が大好きです
心から愛しています

そよ風に揺れる青い髪も
閉じた瞼に飾られた長い睫毛も
その中に隠された青い瞳も愛しいのです

その温かな手が好きです
優しく髪に触れてくれる
撫でてくれるその掌はとても心地好いのです
悲しくて泣いている時そっと拭ってくれる
その細くて長い指が好きなんです

優しい声が心を締め付けます
その歌声が心を奪うのです


貴方はその優しさで誰からも愛され
それと同じだけ愛を返します

でも俺は
それだけでは足りないのです
貴方という存在が居る事を
知ってしまった俺は耐えられないのです
それ以上を
返して欲しいのです


もう世界には貴方しか居ないのです


兄さん…

なのになんで
貴方は俺を見てくれないのですか?
俺は貴方しか見てないのに
どうして貴方はその瞳に他者を写すのですか?

兄さん…

貴方の美しい青い瞳に写るのは
俺だけでいいんです
貴方のその薄い唇から漏れる声で呼ぶのは
俺の名前だけでいいんです



兄さん…

俺を見て下さい
どうしてその瞳は今
光を宿していないのですか?
どうしてその瞳に今
俺の姿が写らないのですか?

名前を呼んで下さい
薄く紅い唇から血の気が失せていき…
青紫へと変わっていくその
硬く結ばれた冷たい唇が
次に開かれるのはいつですか?

触れて下さい
ピクリとも動かない貴方の
氷のようにだんだん冷たくなっていく
その指先で俺の頬に触れて欲しいのです



どうしてでしょうか?
やっと貴方を手に入れたのに

やっぱり貴方はちっとも俺を見てくれない



どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…?…………あぁそうか……



そうですね…






その肉体が手に入らないのなら


その胸を突き破り



その心臓が冷たくなる前に
取り出せば良いのですね


そうすれば



貴方は永遠に俺だけのモノになるのですね




泣かないで?


愛しい愛しい兄さん…

待っていて下さい


今、其処から抉り出してあげますから…













―――――――――――――――――――


レンがゆっくり壊れていく様を見たい方は、
申し訳有りませんがゆっくりお待ちください…

[*vorn][hinten#]

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