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レンカイとカイレンのお部屋
悪魔の虜B*(R18)《カイレン》
カイレン第三弾。
若干甘くなってきたかなと思います。

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「なぁ、お前って売り物?」
「はぁ〜?」
今日は後ろからぎゅっと抱き付かれてるだけ。なのでその謎めいた台詞は頭上から降ってきた訳で。
「まぁ…ボカロだし?買われてマスターの所に来た訳だし…売り物と言えば売り物…だけど…」
なんか、その言い方ヤだ…。ちょっと落ち込んで腕の中で縮こまる。
「…悪い。なんか不快にさせたみたいだな…」
俺を抱く腕の力が強くなる。顔の横に兄さんの顔が来て刷り寄せてくる。
「これが気になってな」
そう言い指で俺の左目下をなぞる。あぁ、なるほど…となんとなく理解した。
俺の左目下にはバーコードみたいな縦線が付いてるから…っておい!!
「これは、か・ざ・り!!読み取らねーからな!?」
「だがリンには付いてねーな?双子だろ?」
怒りを露にした事を伝える為この表情を見せてやろうと身を反転させると見計らったようにその場所へキスされた。
「んっ…。別に、完全な双子って、訳じゃ…」
「そうなのか?」
「そうなのっ…ちょ、もうキスやめろって…」
「お前、他の『鏡音レン』となんか違うよな?特にこのバーコード(笑)と瞳」
飽く事無く顔中にキス攻撃。反撃は虚しく無意味に終わる。しかし直に口にされないと…落ち着かない…。
「…普通のが、良かった?」
モジュール名・《ストレンジ・ダーク》
それが俺の姿の名前。ぱっとした見た目はデフォルトと何ら変わりない。つんつんした髪型が丸くなった程度。
よく見ると、瞳は光を宿さない暗い深緑。左目下にはバーコードのような模様。
この瞳が怖いと、たまに言われる…。
「兄さんも…怖い?デフォルトの、綺麗な碧が良かったの…?」
やばい…。涙声になってきた。しかし止まらない。嫌われたくない…(ん?好かれてるっけ?)
「いんや?お前の瞳好きだぜ?
その深い色が心臓鷲塚んで震えさせる…。ゾクゾクするその快感がそのまま性欲へ変わんだよな〜♪」
「ひぁっ…ん、ちょっと、にいさ…もっかい言って!?」
ベロッと舐められ流し掛けたけど今重要な事聞いたぞ!?
「ん?性欲へ変わる?」
「アホ!!ベタな返し方するなよ!!
す、…好きって、言ってくれた?」
「好きだぜ?じゃなけりゃこんな事してねーし。
…なんで、お前…嬉しそうなんだ?」
多分今俺の回りには花やキラキラした星みたいなのが飛んでると思う。仕方ない、嬉しいんだから。
「今まで、言ってくれた事無かったから…嬉しい…」
おずおずとその胸に体を預ける。温かい体温と人工心臓の音が耳を犯す。目を閉じて聞き惚れているとまた強めの抱擁が返ってきた。
「あんだけ気持ち良くなるよう愛してやってんのに…わからんか?」
「わかんねーよ…ううん…。わかるよ、本当は…。アンタセックスの時凄く優しいから…。
でも言葉でも欲しい。体だけの関係みたいで嫌だから…」
随分素直だな…、って囁かれる。低い声がそうやって耳元を掠めるたび熱が溜まる。

……して欲しい…。

どれだけ淫乱なんだか…自分は。いつか、愛想を尽かされるんじゃないかと、毎度体を重ねるたび不安に刈られる。

「……レン、おいって!?今日は抵抗しねーの?」
その声に意識を浮上させる。ぐるぐると悪い思考を巡らせていたみたい…!?
「なにしとるんだーっ!!!?」
「セックス(準備)」
気付けば背中は床の上。因みに上着は既に無い。兄さんの方もご丁寧に上の服脱いじゃって…て、
ヤル気満々じゃんか!?
「ちょ、やだ!!どうせ最後までしてくれないんだろ!?もーやだ!!アンタが最後までイきたい時じゃなきゃやだぁ!!」
「あっははは♪もがけもがけ♪力で俺に勝てればな♪」
手足をバタつかせた所で上に乗った巨体に敵わない。それでも何とかならないかと、思いきって身を捩り這って逃げを試みる。
「お、脱がせやすいな」
ってぇ!?そのまま四つん這いのまま捕まってベルトを外す…こ、これ脱がされたら俺素っ裸…!?
「や、だぁ!!離せ変態!!今日はしないって言うから、抱っこされんの許したのに…っ」
「ヤル気は無かったぜ?でもお前が物足りなさそうな言動取ったのが悪い。はいすっぽんぽん♪」
「やあぁ!?へんたいへんたいぃ!!」
脱がされた勢いでまた背中と床がご挨拶をした。逃げようとして、剥ぎ取る手伝いをしてしまうとは…不覚!!
「泣くなよ…期待してる癖に…」
「してない…アンタ優しいけど、放置する頻度の方が高いからヤだぁ…」
「ふふっ、今日はどっちだろうな〜?」
簡単に組み敷かれ直して、なんか情けなさから手で目を隠して泣いてしまった。その手をそっと退けさせて、兄さんが瞼にキスをする。
「…見せろよ」
舌先で瞼をノックする。目を開けろと言うのだろうか…。ゆっくり開くと満足気な顔が見えた。
「やっぱ好きだわその瞳。光が無いからこそグッとくる…」
口端が歪む。色情を湛えた兄さんの顔の方に俺の方がソソられる…。
「……イカせてよ…?」
「さあな?」
相変わらず意地悪な返事…。こればっかりは、最後にならなきゃわからない。もどかしさが体を高める。
「……また襲ってやる…」
「起動前みたいに大人しくはねーぞ?」
悪を秘めたような笑い顔が好き。俺の前以外では、人畜無害の超優しい兄さんの仮面だけど、俺と二人になると悪魔のような顔になる。
俺しか知らない、美しい悪魔。それだけが俺の唯一の喜びだ。

「ん…ふぁ…にいさん…あっ」
「可愛いもんだよな…やっぱ」
開いた脚の間に兄さんが居て。バッチリ全開に見えてる俺の性器はぷるぷると震えている。
でもそれにワザと当たらないよう注意して胸の突起でずっと遊んでる兄さん。
「兄さんっ!お願い…下…っ」
「こっち?」
「にゃああ!!違、そそ、其処もだけど…その前に…っ」
絶対わかってしてる。尻の穴の周りを指先がくにくに動く。確かに最終的には其処へ欲しいけど今は俺の奴何とかして…!?
「頑張って耐えろ。その方がもっと気持ち良くなれるだろ?」
「んんんっ!!もう、してくれないなら自分で…あっ!?」
「させるかよ…全く油断ならねぇな…」
手を伸ばして解放を試みようとして、寸前で腕を頭上に縫い付けられしかも、兄さんのマフラーで縛られて…。
「や、やだぁ俺はイきたいの!!焦らされるのやだっ、兄さんのバカ!!」
「焦らされてウズウズしてるお前が可愛いの、それが悪い。さて、次はどーすっかな♪」
「〜〜っ!じゃあ、兄さんも全部脱いでよ!?そしたら、我慢する…」
俺の言葉に一瞬動きを止めたけどベルトを外して全部脱いだ。うわ…脱ぐ所見るの興奮する…とうとう俺も兄さんも、一糸纏わぬ姿…。
「これで良いのか?」
「…ん。満足…」
「満足したんなら今日はもう止めるかな?」
「!!それはやだっつーの!!来てよ…好きって言ってくれた日くらい、兄さん味合わせてよ…」
どうにかしてこいつの欲情誘い出さなくちゃ…良い所で置き去りだ!?
ありったけの甘い声とおねだりを言葉に含ませる。正直これで落ちた日は少ないけど…。
「にいさ、あん!!あ、んあ…いい…兄さん…」
「何回放置したっけ?」
「ふあ…わかんない…んんぅ!!兄さん、あ、いーっ!!」
縛られた腕って、興奮する。思うように動けない体を、兄さんの舌が、指が、さらさらと流れる髪が肌を滑る。気持ちいい…気持ちいい…気持ちいい…。
「兄さん…兄さん…兄さんん…ぅあ、ああん!?やぁあぁぁぁ!!」
「ん?我慢させ過ぎたか?」
待ち望んだ下半身の刺激に、即座にイッてしまった…。うぅ…哀しい。
「ふぇ…折角…触ってくれたのにぃ…。兄さんが意地悪ばかりで焦らすからぁぁぁ…ふぇぇ…」
いろいろ情けなくて涙ボロボロ。意思とは裏腹に出るもんだから止められません。
「悪かったよ、これで許せ」
「ふぇ…ひゃあ!?あっあっ兄さんん!?」
体をずらした兄さんの頭が…頭が…股間の所に!?まさかと思ってると口の中に俺のを含んだ!!
「んぁっ!!やだ、そんなとこ舐めちゃ…やぁ…ああっんぅ、あーっ!!だめ、だめ、だめぇ…すすす吸わないでぇ…っ」
「……美味い」
「んん…っえっち…あんっ」
気持ちよすぎてショートしそうです。まるでもっとと言う感じに自然と脚が閉じて其処に縫い付けようとする。
兄さんは気にせず、腰を引き寄せ俺のお尻を持ち上げる。
「や、この体勢、痛い…っ」
「ベッドへ一歩移動するたび俺のヤル気は下がるぜ?」
「……このままで…」
兄さんの肩に脚を乗せて、引っ掛けるように性器を付き出す。先端から口付けてもう一度口腔内へ侵入していく…。
「はぁ…兄さん…噛んで?」
「……」
「ねぇ…兄さんってば…っんっ」
「傷…付けたくねぇ」
絶対に歯を当てないように舌と唇で俺を扱く。優しいそれに愛情を感じるけど…激しいものが欲しい…。
「じゃあ…噛んでくれなくていいから…ん。
歯を当てて、そのまま引き抜いてよ…最後まで…」
「…」
セックスの時優しい兄さんは、俺のこんなはしたないオネガイをよく聞いてくれる。
出来るだけ強くならないようにと歯を当て、顎を引いて俺を抜いていく。緩いその動作が背筋を震わす。
「あ…あ…あ…っんんっ!!にいさっ…!?」
最後、先端だけ強めに噛んでくれたから…。凄く気持ち良くて…兄さんに掛けてしまった…。
「俺に顔射とは…勇気ある弟だな…?」
「ごご、ごめんなさいっ!?だって、でも…気持ち良くて…っきゃっ!?」
「気持ち良いのは当たり前だろう?そうなるようしてんだから…」
兄さんが顔にへばりついた俺の精液を拭い取り指に絡ませる。
持ち上げたままのよく見えるであろう尻の穴に指を添える…。
「ん…兄さん…入って、きた…あっあうっ!!」
「男の体ってのは、何度やっても慣れねぇもんなのかな?相変わらず狭そうだよなぁ…」
「ふ、うっ…。兄さんのが…デカイだけ…んやぁ…!?」
一本の指が中を弄る。細い癖に力強いその指は中で関節を曲げたりして肉を引っ掻く。
「いやぁ…中…わかる…兄さんの…指、あんっ!!」
頃合いを計って指が増殖する。ぶるっと震わした瞬間にいきなり三本目が入り込む。
「ひやぁ!?あ、あうっ!?やだ、三本…いた、痛いよ…はぁん!!」
「此処は…痛くても我慢しろ…。後々辛いだけだぞ…」
痛みと快楽と、混ざり混む感覚でなかなか力が抜けない。グチグチと音を立て、弄られてる事が体勢のせいで見える。視覚と聴覚を犯し、翻弄されていたせいで俺の性器はまた元気に持ち上がって来ていた。そこを…
「んああっ!!やだ、やだそんなっ!!同時になんて、いやぁぁぁっ!?あんん!!兄さん…にいさぁぁん!!だめ、やめてぇぇっイクゥゥ!?」
徐に咥え込まれ、前の刺激と後ろの刺激で躊躇いもなく声を荒げた。快感は電脳を直撃して涙がまた溢れ出した。ドクンッと身体中の血液が逆流する感覚に、俺は兄さんの口の中で全て吐き出した。
「っく…はぁ。もう外には出させねぇからな〜」
「は…は…っ、なんで…飲んで…っ」
「さ・い・しょ・か・ら!飲む気だったのになぁ!?誰かさんが顔射」
「わぁぁごめんなさぁぁい!?」
ううぅ…ほんと情けない…。もうこの涙はなんの理由で出てるのかわからなくなっていた。
「構わねぇよ…。それより…挿入るぞ?」
「は?へぇあっ!!あああああっ!?」
言った瞬間に貫く太く硬い肉棒。大きすぎて中の肉壁が悲鳴を上げる。
「っくそ…ほんと…慣れねえな。狭…」
「あ、ん!!あん!!ああ、あっ、感じる…兄さんの、感じちゃうぅ…ああっ!!」
硬いソレは遠慮なく突き上げてきて、奥の方に進むと完全に形を変えた。抜いて…挿して…繰り返して挿入される。出たり入ったりする兄さんの欲望がめちゃくちゃ気持ち良くて、腰が浮いて弓のようにしなる。
「はぁっ、やぁぁ…っ!!ダメ…気持ち良い…あぁっ!?兄さんの…兄さんのがすご…良いよぉ…っ、もっとぉ…奥犯してぇ…あっあぁん!!」
「あぁ…たっぷり味わえ…こことか好きだろ?」
「ん!!あんっあんっ!!アアアアッ!!あ、イクゥっ」
「まだだ。長らくほーちした分目一杯に犯してやる、そらもっと鳴けよ!!」
激しく腰を振る兄さんに合わせて俺も必死に腰を揺らす。そうだ、今味わっとかないとまた暫くは放置の刑だろうな…。
「兄さん…気持ち良いの…っ激しいの…激しいのが欲しい!!兄さん俺の中で出してぇ!!」
「エロガキ…そらっ!!」
入り口の浅い所で兄さんの尖端が壁を激しく突く。快楽だけしか感じないから、もう頭の中訳がわからない…。
「んんっんんっんんっ!!やだ、奥が良い…奥貫いて!!俺の中、深い所で遊んでよぉ!!
ふあっ、ああーっ!!来た…来たぁ!!ああんっ、兄さん…やぁきもちいっ」
「よく鳴くな…可愛すぎる…。他の奴とは絶対にすんじゃねぇぞ」
「あっあっしないっ!兄さんが良いの!!兄さんだから良いのっ他の人なんてやだぁ!!あぅっ!!兄さん…離さないでぇ!!んぁっ!!兄さん…にいさぁぁん!!」
縛られたままの腕を伸ばす。抱き締めて…。
俺の腕の輪の中に兄さんの体が滑り込んできた。と言っても俺の作る腕の輪は、腕が短いから(泣)小さくて頭くらいしか入らなかったけど…。
「渡さねぇよ…お前は俺だけのもんだ…。離したりしないから、安心しろ…」
「あ…ふぁ…っ」
兄さんの頭を抱き締めた。丁度位置的に胸の所に頭があって…舌先がまた突起を舐めて遊ぶ。
「あっ胸…下も、兄さんだらけ…触っちゃ…だめ」
「イク時言え。一緒が良いんだろ?」
舐められ…扱かれ…貫かれ…。
性感帯を全て刺激され、甘い絶叫が喉から割れた。
「良いっ!!にいさぁ、やぁぁん!!だめ、イきたいの…イカせて兄さんっ、お願い…中に放ってぇ…!ああああああーーーっイクゥゥ!!やぁぁっ…!!」
「ふっ…全部、飲めよ…?」
奥で破裂する兄さんの欲望。しがみ付いてソレを堪能する俺。もう超満足です、兄さん…。


「…俺、嫌われない?」
行為の後、汚れたからとお風呂場で。ちょっと動けないから運ばれて洗われて、浴槽の中でぐったり。
「嫌われたいのか?なら俺を拒めば良い。
…もう二度と触らねぇよ…」
「嫌われたくないっての…でも、こんな弟嫌じゃないの…?兄貴の欲しがるなんて…最低…」
ぶくぶくぶく…とお湯の中に沈んでいく…。あ…そう言えば此処でもヤったっけ…。とか考えてたらお湯の中から救出された。
「…死ぬ気かー?」
「動く気力奪ったの誰だよ…?あー背中痛い」
拾い上げられた猫のようなポーズで抱き抱えられ、兄さんが浴槽内へ入ってきた。お湯の中で抱き締められながら、体温とお湯の温度と疲労感でうっとり微睡んできた…。
「…俺の方が最低だろ…?」
暗くなる視界で縋るように顔を近付け、兄さんが小さく囁く。そんな事無い…と言える訳でもなく(確かに最低だと思うから)でも、そんな兄さんが愛おしくて…。
睡魔で口が動かなくて、その顔に口付けをするのがやっとで…。

すみません兄さん…、あとベッドまで運んで下さいね…?





―――――――――――――――――――――

平和だ…。
レンのモジュールは新しく出てたのがあったので今回から導入(笑)あの目は正直怖かった…でも気になるんですよね〜♪




[*vorn][hinten#]

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