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レンカイとカイレンのお部屋
悪魔の虜@*(R18)《カイレン》
まぁ気紛れに。意地の悪いカイトか書きたいと言うよりかは寧ろ一人エッチを書きたいと思い、最初はレンカイで考えてましたが…。
喘がなくて詰まらないと(爆)そして何となく朝寝起きの頭で『レンを…喘がせたい…』と考えこれになりました。
『喘ぐレン』『意地悪なカイト』見たくない人はやめましょー(笑)

れつごーカイレン!!

――――――――――――――――――――


「ねぇマスター!!早く早く!」
「早く『お兄ちゃん』起こしてよ〜!!」
リンとミクが大声ではしゃぐ。ロイド起動装置の上には彼女達が首を長くして待ち望むKAITOが横たわっていた。
「お兄ちゃん!!だっこしてもらうんだ♪」
「私はおもいっきしぎゅーってしてもらいたいの!!レン君は?」
「特にねーよ…まぁ、ゲーム相手くらいになるのかな…?」
思い思いに妄想を膨らませる二人が、さも当然のように俺に聞いてきた。
「待ってね〜……あら?」
パネルを操作して起動準備を進めていたマスターの携帯が鳴り響いた。作業を一度止めて応対をする。
「えっ…そんなぁ…。…はぁいわかりましたー」
「マスター…」
「ごめんねー皆…。KAITO起こすのは明日になっちゃった…ほんとごめん!!」
仕事先からの電話はどうやらマスターがミスを起こしたようで急いで戻ってこいとの事だったようだ。
「うぅう〜!」
「残念…」
「ごめんね、明日は必ず!!絶対だから!!

ああんもう、皆の好物買ってきてあげるから許してねー!!」
台風のように去っていったマスター。今夜は仕方無く皆自分達の部屋で不貞寝する事にした。


「………なんちゃって…」
皆が寝静まった時間。マスターはまだ帰ってないみたいだけど…チャンスは今しかない!!
「に・い・さ・ん〜?」
今尚台の上で静かに眠る、青い髪の眠り姫。閉じた瞼にかかる睫毛は長くて綺麗。
呼んだ所でまだ起動してない兄さんは、うんともすんとも言わないけど…。
「ほんと、綺麗な顔してるよね兄さんって♪
犯し甲斐ありそう…」
台の上に乗り上げてプラグを抜かないようそっと唇に指を這わす。目覚めてない身体は体温もなく何処と無くひんやりしていた。
「ふふっ、兄さん?起きないと〜大変な事されちゃうよ?いーのかなー?」
もうバレてますが、起動前の無垢な兄さんを襲いに来てます。
「兄さん…兄さん…」
カイトの上に跨がり呼び続ける。呼ぶだけで、気分は高揚する。
「兄さんの…おっきな手…」
カイトの手を持ち上げ、口付けて指を含む。舐めて、自分の唾液を絡ませ…それを

自分の服の中、胸の突起へ押し当て擦らさせる。
「…んっあ、は…あんっ…にいさ…にいさぁん…んぁっ…」
自分の口から甘い声が漏れ始める。動かぬ相手の身体を使って、他人の手で自身を犯す…。
「あっやぁ…んん…やだ…あぁん…っ」

青い髪が綺麗だった。
部屋の蛍光灯の下、深い青は光を弾きながら髪に天使の輪を作り上げていた。
その瞳は今はまだ閉じたまま見た事は無かったけれど、髪と同じ綺麗な青なんだと聞いていた。

「あはっ…兄さん…指…あっ…いい…あっ!」

まさか自分がこんなはしたない真似をする事になるなんて思わなかった。
最低最悪の行為。
だけどこの人に犯されたかった。抱いて名を呼んで愛して欲しかった…。

「にいさ…指もぅ…やぁあ…んっあ、あ…早く…早く…っ」

それはきっと無理だから…。
男同士なんて、きっと相手にしてくれない。しかも兄弟以上に相手をして貰えるとは思えない。

「あ、ん!!爪…たてないでぇ…あ、あーっ!!」

絶望的な感情…。
手に入らないのなら、完全に起動する前にその全てを奪ってやりたかった。既成事実さえあれば脅す事も出来てそこから心も自分のものに出来れば良いと…。

「あ…はぁ…。兄さん…、わかる?俺の心臓…凄くドキドキしてるのが…。
兄さんに早く犯されたくて…身体中の血が騒いじゃってるの…」

起動すれば、こんな事されたなんて知らないだろう…。それでいい。
たった一度だけ、彼に、彼の全てに抱かれれば…。それ以上は望まずこの感情は永遠に隠していくから…。

「兄さん…兄さん…っ」
彼の掌を自分の頬に添えて頬ずる。
動画サイトで何度かその歌声を聴いた。低い声も高い声も、優しい眼差しも全て調和がとれていて美しかった。
声を、想像する。
あの声で、名前を呼んで貰えたら…どんな幸せな気分になるのだろう…と。


「兄さん…俺は貴方に一目惚れしたんだよ…?信じられる?男が男に惹かれるなんて…」
ズボンを脱ぎ、下半身を晒す。瞳を閉じたままの相手の前でも、恥ずかしくて…。
「…触って…」
頭の中で妄想する。カイトがその大きな手で自身を握り込み擦りあげ絶頂を促すその場面を。
実際には彼の手を掴み当てさせ握らせているのだけど…。想像以上にカイトの手は心地好い…。
「あ…きもちいい…。ねぇ…動かして…もっと
もっと良くして…」
彼の手を両手で包み自分で擦る。指の感触が敏感な所を刺激して脳髄まで痺れる感覚に翻弄される。
「あっあっあっ!!いいっ…かいと、にいさあぁぁんっ!!気持ち良い…いいよっ!!あんっ!!強く…強く握って…擦りあげてイカせてぇ…っああっ!

あーーーーっ!」

白濁した液体が飛び散る。快感に体がぐったりし始めるが、此処で終われない。

中に…

自分の奥深くのイイ所に


彼のモノを感じたい。

「はっ…兄さん…。俺のここ…奪って…」
ネット通販でこっそり仕入れたローションをその手に大量にかけ指全体に馴染ませ、自分の後ろ穴にも塗り込んだ。
媚薬入りローションは、ただでさえ背徳的な今の気持ちをさらに昂らせる。
「……んっ…っんん…」
カイトの指をそっと押し当て中へ進めていく。
恐怖と快感の狭間。少しずつ侵入してくる指。

やっぱり怖くて一度動きを止める。暫く指の第一関節辺りで踏ん切りが付かず、その状態のまま固まっていたが、もう特技となった妄想力でカバーして推し進めた。
「あ、あ。待って兄さん…まだ準備出来てない…っああ!?やだぁっ!!奥…奥っ指がぁぁっああっ!」
ローションの威力で指自体は簡単に入った。動かす事は出来ないので、腰を振ってその指を味わう。
「あっそこ!違う…やぁっ違うのに…んぁ…気持ち良い…あんっ、兄さん…アアアンッ!!指、指、なんでこんなにイイのぉ!?やああぁっ!!」
一人で達して、指を引き抜く。何処がイイのかわからなかったけど、とにかく気持ち良さしか湧かなかった。
「はぁ、はぁ、あっ…。兄さんの…欲しい…」
カイトのズボンを下着ごとずらす。起動前の無垢な体は、当然ながら勃つ事はないけど…。
それに口付けて口腔内に含んだ。
丹念に舐めた。何も出ないけど、必死に咥え込んだ。舐めて、舐めて…舐めて。唾液を絡ませてそれを、いよいよ自身の穴へ添える。
「は…あ…はあっ……。ふぁ…あ…あ…」
勃たない肉棒を自分の手で支え、腰を沈めて受け入れていく…。
大きなそれが、自分の中におさまりきるのか…痛く…ないのか…。不安と恐怖、それらを凌駕する快楽を求めて深く突き刺した。
「あ"っ…あぁあーっ!!痛い…っ兄さん痛い!!あっ…やぁ、抜いて…いた、痛いぃぃ…ああっ!!んああぁっあっ!やめてぇぇっっ!」
自分でしてるのかされてるのか。なんとも判断できなくなってきた脳が拒絶の声を荒げる。
それでも身体は奥へ奥へと肉壁を突き破り進ます。
「あんっ…兄さん…もぅ、それ以上…奥へいかないで…もう、壊れちゃう…ダメだってばあぁ!!
やだ、大きい…こんな太くて大きいのが、俺の中で暴れてるなんて…にいさぁんっ!!ああんっ!!いいの…凄く気持ち良いの!!」
ひたすら奥へ突き進め、一度ゆるゆると抜いて一気に腰を落とした。
勢いが良すぎて本当に奥を突き破って内蔵を破裂させるんじゃないかと怖くなった。けれどそれすらも快感として体が悦ぶのがわかった。
「あ、ああっん!!兄さん…、深い…あ…でも兄さんの全部入ってない…なんで…太くて大きくて…長いの!?やだ、全部入れてぇ…中壊していいからぁ…もっと奥で遊んでぇ…あああっ兄さん、兄さんもっとぉ…俺を穢して孕んで…ううん、やめて!そんな事されたら俺…歌わせて貰えなくなっちゃう…!兄さん…ぁっ!イヤっ!!前…っ」
腰を揺らしながら、自分の手で自身を掴んで擦る。もう何もわからない。ただ、快楽しか得なくなったこの体の熱をこの人に奪って欲しかった。
「あん、兄さんっ!もうダメ…もういきたい…!

やだよ、イカせてくれなきゃやだよぉ…っ!

全部、入ってないって…っ兄さんのが大きすぎるから…でしょっ!?やだぁ…俺…悪くないぃ…イヤァ!!

もう、許して…ああ、んっ!


はいっはいぃぃ…俺は、悪い子…です…。だから、もう、アッアッアッアッアッ!!イク…イクぅぅ!!奥が、破れちゃ…あはぁんっ!!
やあぁあぁああぁあああんぅんぅんんんんんああぁあっっ!」

一人妄想の中、カイトに優しい言葉を掛けられながら、散々苛められる所を想像しながら…。
俺は熱を、カイトの上に吐き出した…。





翌日の夜、今日こそは!!の勢いでミクとリンがマスターを急かしていた。
「今日は絶対逃がさないから!!」
「マスターの携帯電源OFF!!」
「ちょちょ!それはまずいって〜っ!?
大丈夫よ今日は。実は昨日の内に殆んどの処理は終わってたんだから」

―――ん?

今のマスターの言葉が妙に引っ掛かったが…。まぁ大丈夫。ちゃんとキレイにしたし…。

「KAITO起動〜♪おはよー!!」
「わぁー!!」
「お兄ちゃんだお兄ちゃんだ♪」
女三人は良いなぁ、遠慮なく騒げて…。しかしあの輪の中に入る気になれない…。
「………」
「はじめまして、私は貴方のマスター、×××って言うのよ♪よろしくねー」
「はじめましてマスター。俺を選んでくれてありがとうございます」
にっこり笑うその顔素敵です兄さん。
俺の心臓止まりそうですが頑張りマス。
「お、お兄ちゃん…?」
「はじめまして、ミクとリンだね。皆より後から起動した訳だけど、頑張って良いお兄ちゃんになるから、宜しくね?」
二人の頭を同時に撫でて、これまた良い笑顔。
「お兄ちゃん!!私達お兄ちゃんにお願いがあるの!!」
「あのね!」
「リンがだっこで、ミクがぎゅーって抱き締めるんだったよね?」

………はい?

「すごーい…なんで分かったの!?」
そうだそうだ!!なんでそれ知ってるの!?
昨日の夜、二人が騒いでた時あんたまだ起動前じゃん!?

嫌な予感がひしひしと…。

「あぁそれは、昨夜は起動直前だったから、声は聞こえてたんだよ。体は動かなかったけれどね」

「まぢでっ!!」

マスターのバカ!!なんて状態で兄さん放置して行ったのさ!?せめて言っていけよ!!

「レン?顔色悪いけど大丈夫かい?」
当人に声を掛けられ顔を合わす。
俺を見る兄さんの、その顔…!

逃げろ!!

危険察知!!とりあえず逃げなくちゃ!!

「レンっ?」

わぁぁぁ!!平気な声で俺の名前を呼ばないでー!

全員が呆気にとられ、静まり返ったメンテナンスルーム。何が起こったのか誰にもわからない。
「な、何があったのかな…?」
「レンは…部屋…ですか?ちょっと見てきますね?」






まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!

穴があったら隠れたい!!そして死にたい!!

お願いだから「レン?居るのかい?」


ひっ!ききききき来たぁぁ…!
居ない振り、しらを切り通せ鏡音レン!やれば出来るっ!

「レンー…鍵が掛かってるって事はさぁ…中に居るって事なんだけどー…」
う"っ…!
「それに、俺達同部屋だろう?開けて貰えないと俺…困るよ…」
あぁだからマスター、二段ベッド用意したんだ〜

じゃないよ!?どうしてくれるんだよマスターのバカ!!顔合わせられないよ!?

「…レン。昨日の事、だけど…」
いやぁぁ!!聞かないでくれお願いだから忘れてください〜っ!!!
「俺…嬉しかったよ?気持ち悪いとか、全然思ってないし。
寧ろさ、起動する前からあんなに想ってくれてたなんてって思うと、凄く幸せだよ…」

「…えっ?」

ちょっと期待の声を出してしまった。
こんこんとドアをノックする音がまた響いた。
「やっぱり居た。本当だよ?
だからこれ開けて、顔を見せてよ?」

どちらにせよ、一生閉じ籠る訳にもいかないよね…。
俺は恐る恐る鍵を開けドアを開いた。

「……なんちゃって…?」
ドアを開いた瞬間、ほんの瞬間に見た兄さんの、歪んだ微笑。それを理解する間も無く逃げる間も無く、
ガバッ!!
っていきなり抱き付かれてそのまま床に押し倒された。
「よくもまぁ…逃げてくれたよな…」
天井が見える。でも兄さんの顔はもっと間近に見える。その笑顔はどちらかと言うと
「に、兄さん?悪魔みたいな顔してるんですけど〜…」
「はっ!レンの前で猫被る必要はないだろ?
それよりさぁ、レン?昨日はイイ事してくれてありがとうなぁ」
うわぁ…やっぱり完全に覚えてますよね?
兄さんの上に乗ってあんあん言ってた…俺の事。
「わあぁああぁ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!出来心だったんですー!!」
「へぇ〜、出来心でオレをヤっちゃう訳だぁ?
レンは随分な変態なんだな〜」
ううう…今すぐ機能停止して死んでしまいたい…。
大好きなカイト兄さんに嫌われた〜!
「うぅ…ごめん…なさい…っ」
「オレは構わないよ?ちゃんとセキニンとってくれるんだろう?」
「せき…にん?」
涙と嗚咽でしゃくりあげる俺はもう思考回路もぐるぐるです。兄さんが何言ってるのか微塵も理解出来ません。
「そ、責任。レンのせいでオレ、男の身体知っちゃったし?気持ち良いのもわかっちゃったし?

これからはレンの事ヤらせてくれるんだろ?」

不敵な笑みを浮かべ俺にキスをするカイト。
キスは深く、すぐさま兄さんの舌が滑り込んできた。
「んっ…んぅ…」
力強く押さえ込まれる頭。逃げられないように固定され、息苦しさに涙がさらに零れる。
「…、レンさぁ。オレにあんな事しといてキスだけはしなかったよね?なんで?」
「はっ…あ…。理由…理由、なんて…」
「はぁ?理由無いのかよ…。じゃあレンはオレの体だけ目当てだったのかい?」
「そんな事ないよっ!」
そりゃ出来れば俺との事考えてくれたらな〜…とか思ってたけど…けど!
絶対無理って思ってたのに!!
「じゃあ今から犯しても良いよな?昨日はさぁ、動けないは見えないはで正直詰まんなかったんだよな〜。ああでもやらしい声だけは良く聞こえたな〜」
「兄さんっ!?あ、やっ…!」
「今日は気が済むまで感じてる顔たーっぷり見せてくれるんだろ?」
言うが早いか半ズボンの中に手が滑り込んでくる。肌を撫でる感触にゾクゾクした。上着を遠慮なく捲し上げられて肌が、胸が夜気に晒され疼く。
「やっ…兄さんっ!あんっあっ…やぁぁ」
「嫌がっても無駄。オレに気持ち良くして欲しいんだろ?
遠慮するなよ、一人エッチよりうんと感じさせてやるから」
「ふぁ…ああ…!やだぁ!!触らないで〜!」
妄想の中の兄さんより強引で拒絶の声をあげる。抱かれたい、愛されたいと望んでた相手なのに自分でも意味がわからない。
「ははっ、感じるな〜レンは。昨日は自分のヤりやすいようにしかやらなかったもんな。
他人の意思で弄られる事に興奮してるんだろ?」

そう、なのかな…。
よくわかんない…熱くなってきて頭がぼーっとしてきたから…。
何を言ってるのかわからないや…。

「あ、ん…兄さん…あっ!!や、胸…な、舐めるの!?んん…いやぁっんあ!!」
「声も顔もレンは可愛いな。襲い甲斐がある。
オレ以外の奴に晒すんじゃないぞ」
「そんな事しない!兄さんだけが良い…ひぁっ!?や、下…!やだやだ、そんな風に…握らないで…」
いつの間にかズボンがずらされて、勃ち上がっていた俺自身に兄さんの大きな手が添えられらそのまま指と指に絡めるように握られた。
「可愛い可愛いレンの〜。飯の時間じゃねーけど、まぁいいか。いただきまーす」
「ひゃ!!やだ、やだって!!兄さん!
く、口の中…熱いよぉ!?やだーっ出ちゃう〜!

ああんっ!!だめ…食べないでぇ!!

いっ!?痛い痛い痛いぃぃ!!なんで穴まで、弄るの…っやああぁぁ!!」
「昨日此処にオレの入れただろ?痛くない楽勝だって♪ほらレン?もっと良い声荒げろよ…ちゃあんと
穢しぬいてやるからさ…。

お前が望んだ通り、奥の奥、突き破って精密部品の所に流し込んでやるよ…お前の大好きなア・レ」
そう言う兄さんの笑顔が厭らしいです。例えるなら大好物目の前に理性が飛んだような妖しい笑顔…。
いや、これはまんまそうですよね?

あぁ…言っちゃあれなんだけど…。
こぅ妄想の中の兄さんは、優しいイメージだったんだけど…。現実の兄さんは凄くイジワルだ…。
その声も、その指も全てが俺で遊ぶ為にと熱を孕ます。悪魔の囁きが俺の耳に添えられる…。

「あっふぁあ…。もぉ…にいさ…ん…」
だけどこっちの兄さんの方が…悪い感じがしてカッコいい…。カッコ良すぎて…KAITOじゃない…。
「…良い具合だな…」
指とペニスが解放される。行為の順からすれば、

アレが…兄さんのが…来る…っ!

「…それじゃ…」
「に…兄さん…!」

入ってくると想像するだけで、下半身が期待を隠せず疼いて仕方がない。早く、早く…。
服の裾を掴んでそう急かすように引っ張ると、





「暫くそのまま放置しといてやるから、せいぜい悶えてなよ」


そう言って俺から離れてしまった。
「へ?え?に、兄さん!?」

涙と快楽で、熱に浮かされた厭らしい顔。
捲られて硬く尖ったピンク色の胸の突起。
大きな手と指で散々苛められた性器。
そこから溢れ出た、オレの先走りでベトベトのひくつく後ろ穴。

「こ、この状態で…放置すんの!!!?」
「気が向いたらまた、遊んでやるさ。それまで良い子にしてろよ?」
立ち上がり俺を見下ろすその表情…。完全に俺の事オモチャにしてる!!
「…ふざけんなこの悪魔!!」
叫んだ瞬間ミニネクタイを引っ張られ顔と顔が近付いた。人をバカにしたような嫌な瞳に捕らえられる。
「その悪魔に堕ちたのはお前だろ?まぁオレだって冷酷じゃないからな。

お前以外のヤツとは遊ばないようにしてやるさ」

そう良い放つと手を離して部屋を出ていく。ドアノブに手を掛けて
「あぁそうだ。鍵はかけるんじゃないぞ。
次そんな事したら容赦なく蹴り破るからな?」

パタンと、躊躇いもなくドアは閉められた。
もう、呆然とするしか俺には出来ない。ドアの外からミクとリンの声が聞こえた。
「お兄ちゃん!!レンは?」
「あぁ、どうも初めての男兄弟が嬉しすぎたみたいで、恥ずかしくなって逃げちゃったんだって。
話してたら緊張が抜けたのか、部屋で寝てるから静かにね?」
うわこいつ!!
全然声色も口調も違うじゃねーか!?本気で猫被って皆とやり過ごす気かよ!!
「じゃあじゃあ!だっこしてお兄ちゃん!!」
「ん?よしよし、ほらおいで♪たかいたかーい♪ああ、頼むから落ちないでくれよ?
可愛い顔が怪我したら大変だ」
「お兄ちゃん!!私もーっ!」
「あっはっは♪突撃しちゃ危ないだろー?
ほら。あれ?ミクの髪の毛は柔らかくてさらさらなんだね」

なんて…ドア一枚隔てた向こうは平和なんだ…。
マジありえない。ああいうのが『世渡り上手』って言うのかな…?

「あらあら、早くもお兄ちゃん大人気ね〜♪
これならもっと早く買うんだったわ〜」
「そうだよマスター!!こんなに素敵なお兄ちゃん他に居ないんだからね!!」
「私早くお兄ちゃんと一緒に歌いたーい!!」
「俺も、こんなになついて貰えるなんて…。嬉しいですよ」

騙されるなお前ら!!
そいつはただの悪魔なんだ!!

遊ぶだけ遊んで人の事放置していくような、こわーい微笑の持ち主なんだぞ!?

あああ…。なんで俺…、あんな悪魔に手ぇ出しちゃったのかな…?
しかも、これから毎日同じ部屋で生活するなんて…。怖くて寝らんねーよぉぉ…!

「おっし今日は奮発して御馳走食べに行っちゃうか〜!!」
「えー御馳走!?」
「何処!!何処行くのマスター!?」
「あ、じゃあレンを起こさないとね…。俺が起こしてくるから、二人はもっと可愛くなっといで?」
「はぁーい!」
「じゃあ私は車でも用意しとこうかな〜」

パタパタと駆けて去っていく二人分の足音。ペタペタとゆっくり歩き去る一人分の足音。
それが去って、再びドアが開かれ部屋の中に入ってくる足音。

「…ん?お前、本気で寝るのか?」
「うるさいうるさい!!お前なんかキライだ〜!!」
布団に潜り込み縮こまる俺の、真上から兄さんの声が降ってくる。
「大好きお兄ちゃん♪の間違いだろ?それよりお前下なの?お前の方が軽いんだし上行けよ」
「前から俺下だったの!!別に壊れたりしないんだから兄さん上で良いじゃんか!?」
「お前が上の方が都合が良いんだよ」
二段ベッドの上下で、何があんたの都合に繋がるんだ!?
そう叫べばとんでもない返事が返ってくる。
「あ?下だったらお前、ヤってる途中で逃げるだろ?
上だったら簡単に逃がさないしなぁ?」

なんて…最低な事しか考えてない…。
俺が手ぇ出したせいなのかな…?カイト目覚めさせちゃったのかなぁ…?

あぁ…。

皆様、こんなカイト兄さんはいかがですか?

――――――――――――――――――――

やったー…\(^o^)/
兄さん攻めさせると悪になるんだね…。

寧ろレンにごめんなさいorz

誤字脱字は許してください!!

[*vorn][hinten#]

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