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レンカイとカイレンのお部屋
ダカラオレハアイシテイルトウソヲツク《レンカイ》*R18
* *** *


 レンにレイプされてから、俺の日常は変わった…。何をするにしてもレンの目が付き纏う。それだけなら…見張られてるくらいなら我慢できた、耐えられると思った。

 だけどレンは、俺が『家族』とすら話す事を許さなかった。たった一言の挨拶ですら交わす事が許されない。何度、マスターや皆に救いを求めようと試みたか…もう覚えていない。

 そして、その行為全てに対してレンからの制裁が俺に降りかかる。

* *** *

「…っやめろ…ごめんっ俺が悪かったから!!」
「兄さんってばまたそんな事言って〜…これで何度目だったっけ?僕にそうやって謝るのは」
「ひっ!?」

 場所は、レンの部屋。誰も気付かない間に壁の色は深い漆黒に。分厚いカーテンは昼間の太陽さえ全く通さない。
 暗い暗い、真っ暗な部屋の壁際に、俺は手首を固定されて立たされていた。少し前の方でレンが俺に笑いかける。

 僅なルームランプに照らされるその手には、赤い羽根の付いたダーツが数本。話しかける度に、俺に向かってそれは飛んでくる。

「ごめんっ…でも、仕方ないんだよ!!俺が話しかけたんじゃない!!マスターに呼ばれて」
「無視すればいいんじゃないの?名前呼ばれてはいはい返事して、他の奴に媚び売って何がしたいんだよ兄さんはっ!?」
「っ…!」

 レンの怒鳴り声は凄く怖い、そして、真っ直ぐ飛んでくるダーツも怖い。直接当てられる訳じゃない。だけど、いつか刺されるんじゃないかと思うと…怖い。
 怒りの余りレンの呼吸が荒くなる。一瞬だけ泣きそうな目をするのに、すぐに俺を睨むんだ…。

「媚びなんか…売ってない…、なんで?ちゃんとレンの事考えて、言う事も聞いてるだろ…」
「……そうだね。兄さんは良い子だよね?アイツらがいけないんだ…兄さんに手を出そうとするから……。そうだ、アイツらがいなければ兄さんが困る事無くなるんだよね!?」
「ダメだ!?なぁレンっ!俺ずっとレンの側に居るから!?みんな…あ、アイツらを殺そうとして、レンがケガしたら俺が嫌だっ!?わかるだろ!?」

 俺とレンの異変に気付いて、皆がなんとかしようとしてくれた時があった。
 助かった…これでもうレンから解放される。そう思った。なのに…

 レンは自分の半身と言ってもいいほどの存在のリンを、皆の目の前で大破させた。

 もし自分の邪魔をするなら、全員同じ目に遭わせる。そう言って脅しをかけた。それ以来暗鬱な、淀んだ空気がこの家を包んでいた。

 レンがほんの少しの間俺から離れた瞬間、マスターに現状を聞かれた。マスターの瞳は、俺に対する憐れみや哀しみ、レンに対する恐怖など色々なものが混じっていた。

 言葉を発そうとして、ドアの隙間からレンの碧の瞳が光っているのが見えた。その顔が…妖しく微笑っているのも…。
 俺はマスターを突き飛ばした。この行動に初めの内は皆驚き怒りを露にしたが、実はレンの目から逸らす為の事だと理解してくれた。

 そして今に至る。レンに部屋まで連れ込まれ、壁に背をつけて立つように指示され従う。何をされるのか頭の隅で理解しながら、それでも謝り続けるしかないのだ。

「レン…もう許してくれ…」
「えー、どうしよっかなぁ…あははっ。そうだなぁ」

 考える素振りなんか見せて、どうせやらせるのはたいがい同じ事だろう?…早く『今日』を終わらせて…眠る時ですらレンの笑い声が耳から離れないんだ…。

「…レン…焦らすなよ…」
「んー?んっふふふ…兄さんったら…。そんなに僕と遊びたいんだぁ…?いいよ?今夜もたーっくさん遊ぼうね?ふふふふっ、兄さんと一緒、嬉しいなぁ♪」

 精神的虐待は終わりを告げた。…次は、肉体的虐待だ…。

* *** *

「兄さん、どう?美味しいでしょ〜?」
「ん…んふ……ぁ…ぅ…ん」

 先程とは逆に、壁に背をついて立つレン。そのレンの脚の前に膝で立ち、レンのペニスを口に含む。手を添えて、少しずつ滲み出るレンのモノと自分の唾液を、喉を鳴らして飲み込む。

「良い子良い子…。兄さんは僕の言う事をちゃんと聞く良い子だね。そんな兄さんはダイスキだよ?」
「ふぁ…れん…。レンの、もうおっきくて…口入らないよ…っんむっ!?」
「まだだーめ。もっともっと、もっと深い所まで…僕で兄さんを満たしてあげるんだ。兄さんの全ては僕のなんだもの。ね?」

 優しい手付きで頭を引き寄せられて、喉の奥に更にレンのペニスの先端が当たる。息苦しさと、気持ち悪さで吐き気が込み上げてくるのを、強く瞳を閉じて耐えた。

「ぅ…ん、レン…んむ…うぁぁ…ふう"…」
「兄さん?唇と舌を使って、ちゃんと扱いてよ。まだまだたぁくさんあげるからね?」
「ん…ん…っ」

 頭の芯がぼんやりする。鼻から吸う酸素だけじゃ足りない。酸欠から涙が零れてカーペットに染み込んだ。レンが俺の口の中で肉棒を動かした。

「あふっ…んぁ、あぁぁ…っ!」
「ねぇ兄さん、ここ…辛くない?」
「ひぁんっ…」

 ここ…と、レンが足で俺の中心を軽く踏む。刺激され反応する身体。その反応が楽しかったのか、更にグリグリと踏みつける。

「兄さん、辛い?ねぇ辛いよね?」

 レンのペニスを頬張ったまま、俺は首を縦に振った。その頭の動きにも満足したのかレンが笑う。笑って、こう言う。

「じゃあ楽にしなくちゃね?自分でヤりなよ。僕が見ててあげるから、ね?」

 レンの言葉に促され、俺は急いでズボンのチャックを下ろした。パンツも少しだけずらして、自分の性器に手をかけた。

「ちゃんと見てるよ?兄さんが、僕の為に、エッチな事をしてくれる所、ちゃぁんと全部見ていてあげるよぉぉ…ふふふふふぁぁあははははっ!!」
「んっふ…れん…レンッ…!」
「あぁ可愛い!兄さんって本当に可愛いね!?ほらもっと可愛くなってよ!?」
「んんっふはっ…れん、だめっ…んんんんっ…」

 自分で自分のペニスを握り擦っていると、俺の頭を掴みレンが腰を振った。喉の奥がガンガン突かれ、喉が破けてしまうんじゃないかと思った。

「ああ気持ち良い!!兄さんっなんでこんなに気持ち良いんだろう!?兄さん、ほら兄さんもイイでしょっ!」
「んっんっ!!んぁんっ…あふ、ぇんん…んぅうっ!!」
「はーっ…はーっ…っく……ふふ…」

 喉の奥から直接、レンの精液が流し込まれた。拒絶する事もできずそれは流れてくる。俺も、自分の先端から白い液を零していた。

「…兄さん?ほら、次どうするの?ねぇ、どうして欲しいの兄さんはぁっ!?」
「ひぁっ…!レン…ん…」

 レンの剣幕に呑まれ、俺はレンの性器に縋るように頬擦りした。そのままレンを見上げる。

「レンのこれ…奥に挿れて…」
「何処の奥?そこをちゃんと教えてくれなきゃダメじゃんかぁ…」
「…ここ…。俺の中、突き刺して揺すって…」

 四つん這いになりお尻をレンに向けた。振り返り見上げるレンの顔は酷く幸せそうだった。レンがシアワセになるほど俺は地獄の縁に立たされる気分になる。

「ん…だいぶんおねだりが上手になったね?可愛い…可愛いよ、僕の兄さん…」

 俺の腰を痛いくらい掴んで、レンが塊を押し付けてきた。慣らされてない…!恐怖心はレンに伝わる訳でもなく、その熱は無情にも俺の肉を裂いた。

「んあっ!ひ、ひぁぁっ!?痛い…っレン痛い…っい、いや…いたい…っ!」
「痛くない…気持ち良いでしょ?ねっ?」
「あうっ…ん、うんっ…!い、い…ふぁあっんんっ…ひぐっ!?」

 首を振って否定する。痛いものは痛い。濡らす事も慣らす事もなく挿入されるのはよくある事だけど…慣れるものじゃない。

「あ"ぅっ…!?痛いよ…レンッ…や、やだ…せめて、濡らして…っお願いっ…」
「大丈夫…すぐ濡れるよ?」
「いっ、やぁ んっ!?あ…あう、ん…んあ…」

 レンが激しく動く。俺は四肢を踏ん張りその動きに耐える。抜き差しを繰り返すアナルはやはり引き攣るような感覚で、俺は声をあげて泣く。

「れんっれ、んっ!!もうやだぁ…っ!濡れてないと気持ち悪い…っ!や…変な…のっ」
「気持ち悪くない!!気持ち良いの間違いだろ!!」
「あひっ!?やだっやっやぁぁ!?いやーっ!?レンッダメ、ダメ…〜っあああっ!!あんっあっああんっ!!やだ、やっやめてぇ…そこ嫌だぁぁぁっ…」
「大好きな僕にされて気持ち良いだろ!?答えろよっ!!」
「ああっーーーー〜〜っっ…」

 メチャクチャに腰を振られた。逃げられない痛みに泣きながら、それでも絶頂を迎え俺は大きな声を出し熱を吐いた。中で、レンのペニスからたくさんの熱いものが俺の中を満たす。

「はぁっ…ほら兄さん…濡れたよ?これでもう痛くないでしょ?気持ちいいでしょぉぉ…!」
「はうっ…れ、レン!?今やだ…やだ、少しだけ待って…?」
「何言ってるの?濡らして欲しかったんでしょ?ほぉらぁ…まだまだいーっぱい濡らしてあげる。もっともっと気持ち良くなろうね?」
「んっ…ひぅ…ひっく…も…やぁ…ああっ…ああぁ…」

 レンの出したものが、動く度に中から染みだし穴を濡らす。潤滑油代わりのレンの精液が、痛みを快感へと擦り替える。
 この声も、身体も涙も…、最早全てレンの為だけに存在する…。俺の意思は…認められない。だから…

「兄さん?僕の事ダイスキだよね?何よりも一番愛してくれてるよね?ね?」
「う…んんっ…!好き、…だっ…!レンの事愛してる…っ!!レン以外なんて嫌いだ…ぁ…」
「……ふふふ…うれしい…嬉しいな…兄さんに愛されるなんて、ほんと僕はシアワセ者だよねぇっ!!」

 ふざけるな…。レンの事なんて好きじゃない。ただ俺は俺を守る為に嘘をつくんだ。じゃないと…俺が壊れてしまう…。

「れ…ん…アイシテル…」

* *** *

何度壊れてみようかと考えた。
(イイノ?君ガ壊レチャッタラ皆困ルヨ?)

なんで俺がこんな目に遭わなくちゃいけないんだ?
(皆ヲれんカラ守ル為ダモンネ)

嫌だ…逃げ出したい…。助けて…。
(デモ逃ゲチャッタラ皆れんニ殺サレチャウカモネ)


(大好キナますたーモ殺サレチャウカモネ?ア、ホラホラ。ソウイエバ君ガ助ケヲ求メタ所為デりんハ壊サレタンダヨ?覚エテル?)


どうすれば良いんだろう…。
俺がレンを壊してしまえばいいのだろうか?
でも…俺にレンを壊す事ができるだろうか…?

今日もレンの笑い声が響く。これはもう、恐怖なのか悦楽なのか判断が付かない。

(モウイッソ楽シンジャエバ?)



 ダカラオレハキョウモ、アイシテルトウソヲツクンダ…。


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