レンカイとカイレンのお部屋
ダカラボクハアイサレテルトシンジテル*(R18)《レン→カイ》
「レン…?なんか…レン、おかしくないか?」
「そんな事ないよ?」
突如部屋へ押し掛けてきた弟。どうしたのかと思えば、一緒に寝たいなどというお願いだった。
設定年齢十四歳。人間なら反抗期に差し掛かるくらいか…。普通そうなると家族との触れ合いを拒絶する場合もあるのに。
まあボーカロイドの設定年齢なんて当てにする方が間違いか…。
俺はさして気にせず承諾した。
暫く色々話した。最近歌った歌や、好きな曲調はああだとか…。
思えばこんな風に話をした事がなかった気がして…。話が弾んで気付いた時には時計の針が日付を変えていた。
「あぁ。そろそろ寝なきゃね」
「えぇ〜!僕、もっと話したい…」
元気だね若者…。でもお兄さん瞼重いんだよ…。渋るレンをベッドへ向かわせる。
各自一人部屋だからベッドは一つな訳で…。流石に狭いかと思うけど一緒に眠る事にした。
「鍵…かけないの?」
「別に必要ないだろ?」
それでも僕は不安だから…と、部屋主の許可も得ずレンは勝手に鍵をかけた。
「さて、じゃあおやすみ……………。…………レン?」
「何兄さん。そんな凝視しないでくれる?」
しますよ。なんでパジャマ脱いじゃうの?
「裸で寝る方が楽だもん。兄さんも脱いで?」
今すぐ自分の部屋へ帰れ。そう言って追い出したい。何が悲しくて弟と裸で寄り添って寝なきゃならないんだ?そしてさらっとヒトを巻き込むな。
「俺着てないと不安なんだけど」
「何が不安?」
「誰か訪ねてきたら困るだろ?」
「だから鍵閉めたじゃん」
「風邪引くよ」
「くっついてれば暖かいよ」
「………」
「………」
「男同士…」
「メイコ姉さん達に裸で抱きついちゃ不味いよねぇ?」
それ犯罪。
そして隠せ。
惜し気もなく見せるな。
「はぁ…はいはい。脱げば良いんでしょ」
「脱がしてあげよっか?」
「いらない。あぁもう…」
盛大な溜め息の理由を作る当人に伝わる訳でもないか。
「兄さんパンツも」
「……」
最早返事を返す気力すら沸いてこない…。お望み通りぜーんぶ脱いでシーツにくるまる。すぐ横にレンが入ってきた。
「兄さん♪兄さんの肌温かいね」
「んー」
「すべすべしてる…」
「んー…」
レンが言ったように触れ合う肌は暖かくて。俺は生返事しながらうとうとしていた…。
「もっと触りたいなぁ…」
その台詞に目が開く。レンが動いたかと思いきや俺に覆い被さる。
「…何の真似?」
「兄さんともっとピッタリ密着したいなと」
「俺はあんまりしたくない」
見上げる形となったレンの顔。その顔はいつも通りの笑顔なのに…。恐い。
「…退いてよ」
「やだよ。良いじゃん別にくっつくくらい、減るもんじゃないし」
そう言って嬉しそうに抱き付いてくる。正直相手になるのもめんどくなってきたので好きにさせておこう。俺はもう寝る…。
で、放置を決め込んだ時、腹の上辺りに感じたくないモノを感じた。
「レン…?なんか…レン、おかしくないか?」
「そんな事ないよ?」
いやおかしいぞ!?まてまて、何当てて…!
「レン!!離れろ!?」
流石に、腹の上に感じるモノの正体が理解できて体を引き離させる。力を入れてレンの肩を押すと漸く密着状態から離れた。でも俺の上から退かない。
「ちょ…っ」
「ヤだよ兄さん…。離れるだなんて…許さない。僕は兄さん抱きに来たんだから」
俺の足の間にレンの片足が入り込む。レンの膝が俺自身をグリグリ刺激する。
「やめろっ…」
「なんで?部屋に招き入れるのも、裸で寝る事に承諾したのも全部兄さんだよ?ヤっていいって事でしょ!?」
「ぅああっ!?」
思わず漏れた声。若干涙目になりながらレンを見ると、目が合う。俺の弟は…こんな目をしていたか…?狂暴性を含んだ瞳…。本気なんだと悟る…。
「はな…せ…」
「大丈夫だよ兄さん…。兄さんが本当は誰のモノなのかって言う事…たっぷりと教え込んであげる」
頬に触れる手のひら…。近付くレンの顔…。嫌だと思って目を瞑った。そしてレンの親指が俺の瞼を揉む。
「開けて。その目でちゃんと抱かれてるトコ見て。兄さんが僕のモノであると言う事覚えて」
「冗談じゃない!!今すぐ出ていけ…っあ」
再び下半身への攻撃が始まった。今度のは容赦なく膝で突き上げたり逆に押し潰そうとしたりする。
「あ、あ…んっ!!レン、やめ…やぁっ!!」
「やめる?なんで?僕のモノ僕がどうしようと兄さんには関係無いじゃん」
「俺はぁ…誰のモノでも…っない!」
体格では勝っているのに…、刺激に追いやられて力が入らない。レンの手が指が肌を伝う。
「じゃあさっさと僕のモノである証をあげる」
その小さな体になんでそんなパワーを持っているのか…。レンが両手で俺の腰を持ち上げる。レンの太股の…細かく言えばアレの上に乗せられる。
「っレン!!」
宛がわれる塊に、固唾を飲む。尻の穴辺りで先端を擦り付けレンの性器が楽しそうに遊ぶ。
「やめ。嫌だ…何を…し。イヤァ!?」
「知らない訳でもないんでしょ?ここに僕のを挿入て、いっぱい鳴かせてあげる」
グチグチと、レンの先走りであろう精液が穴に塗り込まれる。突ついたり浅く抜き差しを繰り返して…。
とうとう僅かながらに浸入を許してしまう。
「嫌だ!!やめろレン!?」
せめて慣らして…とは言えなかった。それを言ってしまえば、その先を促すだけのような気がしたから…。
だから懸命に抗った。でもレンの体は今手に届かない位置にある。掴まれた腰のせいで逃げ出せず、足をバタつかせて拒絶を示すくらいしかできない。
「やぁっ!?」
ぬぷっ。
形を変えたレンの尖端が、暴れる振動で簡単に入ってしまった。
「くす…やっぱり兄さんは僕のモノだ!!だって今自分から招き入れてくれたよ!?
兄さん!兄さん!兄さんっ!!」
「いや、いやっ!!痛い痛い痛いっ!!来るな…来るなぁっ!!」
レンのペニスが捻り込まれてくる…。痛みしかない、恐い…恐い!?
「兄さん!僕の兄さん…気持ち良い…」
「うっ…く…!いやだ…やめろぉ…」
「ほら兄さんも…。気持ち良いでしょ?」
レンがまた俺の上に被さってきて…、その体勢で俺の体を揺すりあげ始めた。
「あんっ!!あっあっあっ!?やめ、やめて…レン、レンン!?」
揺すられ奥でレンの熱を感じる。
俺のぺニスの先端から、ぷくぷくと精が零れ始めた。それはそのまま下へ伝っていって、レンの動きを助ける働きを持った。
「良かったね兄さん。ちょっと血が出たけど、兄さんのやらしい涎で滑り良くなったからもう、大丈夫だよ…」
「ふぁ、あ…っ!!んんんっ…あはぁっ!!」
泣いてしまっていた。本能に任せて、声を出して嗚咽を漏らしながら喘いでいた。
レンを引き離そうとした両手は、シーツを掴んでただそれに耐えていた。
「兄さん…あぁ、兄さん!!最高!!
ねぇ、兄さんは誰のモノ?自分で言ってよ?」
「……あ…俺は…」
電脳が信号を送る。それは言ってはいけないと。途端、冷静さを取り戻した頭が拒絶を図る。
「俺は、誰のモノでもない!やめろレン!!」
「……違うでしょぉぉ?兄さぁんん…。
ふふ…ふふふ♪兄さんは僕のモノだってさっきから教えてあげてるじゃんか!?いい加減覚えなよぉぉぉ!!」
「う"あ"ぁっ!!ふぐっ…ぅぅ…や、ぁ」
痛い、気持ち悪い、嫌だ、恐い。負の感情しか沸き上がらない。
なんで、なんで…。レンがこんな事…。
「もっともっとイイ声出して。何度でも中で弾けてあげる。兄さんが僕を強請るようになるまでいっぱいシテアゲル♪」
突き上げだけしていたレンが、抜き差しを始めた。一度外へ出て、また深くまで襲ってくるのは…快感…?
「あ…ぅふ…っ!!れ、…っんあっ」
神経回路がマヒする。電脳から送られてくる信号が書き換えられる。
もっとレンを欲せと…。楽しませろと…。
「んんっ…俺は…そんな事望まない…っ」
「往生際が悪いよ兄さん…。素直になって。気持ち良いんでしょ?僕に突つかれて本当は声を荒げて乱れたいんでしょ?
いいよ、手伝ってアゲル。ほら、ほら、ほらぁぁアハハハハハ!!」
その嗤い声を聞いて、レンが狂ってる事に気付いた。どうして?昨日まではなんともなかったのに…。
そうだ…。二年以上一緒に暮らしてきて、いきなり一緒に寝たいなんて言い出した事自体おかしかったんだ…きっと…。
ダンッ!!胸に重い衝撃が加わった。
「かはっ…!?」
「何考えてるの兄さん?ねえ兄さん僕の事考えてるの想ってるの愛してるの!?
頭ン中も心ン中もこの穴の奥も全部僕でいっぱいにしてくれてなきゃ許さないよ!!」
胸に爪を立てられ引っ掻かれる、痛い。
髪を掴まれ乱暴にキスをされる。噛まれた舌が痛い。
何度も何度も貫かれる、奥が悲鳴をあげる。辛い…。
「兄さん?ほらもうわかるでしょ?
誰のモノなの?ねえ、ねえ!誰のモノなんだよっ!?」
「レン…のもの…」
それだけ言うのが精一杯だった。恐い、レンが恐い。何よりももうやめて欲しかった…。
「言った…言ったね!?アハハハハハ♪やっと認めた!!兄さんが僕のモノだって認めたよ!!あははははっ」
「あっ、だからっ…もうやめて…っ!あ、あんっ!!も、いやっあぁーっ!?」
「僕のモノ…僕のモノ…!僕が好きにして良いんだ…僕だけの兄さんだ!!
兄さん、兄さん!?気持ち良い?気持ち良いよねぇ!?」
「れ…ん…っ」
レンは…やめてくれなかった…。
知ってる…。愛されてなんかいない事。
(ソンナ事ナイヨ?僕ハ兄サンニ誰ヨリモ愛サレテイル)
どうして傷付けてしまったのだろう…。
(傷付イテナンカナイヨ。兄サンダッテ喜ンデル)
泣いてるよ…兄さんが泣いてる…。
(ソウダネ!!嬉シソウニ泣イテルネ!!)
頭の中で叫んでる。やめなきゃってわかってる。
(ヤメタラ、モウ二度ト手ニ入ラナイヨ?)
響いてくる声が惑わす。だから僕はそれに従う。
世界が赤く点滅する。
それが何を意味するのかわかりながら
抱く事をやめられない。
頭の中で嗤う君は誰?
[*vorn][hinten#]
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