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LS(R18)
民法の授業にて
「代理権濫用とは、どのような場合を指すのでしょうか?じゃあ…この点について説明していただきましょう。小川君、お願いします。」

民法の時間…
どうか僕に当たりませんように…、という心の声もむなしく教壇に立つ三船先生は僕の名前を口にした。

「は、はい!代理権濫用ですよね…えっと、あの、その」
「落ち着いてください、小川君」

しどろもどろする僕に、三船先生は聖母のような微笑みを向けた。外は五月晴れ。先生の後ろの窓から差し込む透明な光がまるで後光のよう。
身長が高く、整った容貌をしているのに、常に温かな笑みを浮かべているから、威圧感がない。その上、端正なので、女性から大変人気がある。
でも、そんな先生の微笑み癒されはすれど、「代理権濫用」の正確な定義が思いつかない…
頭をフル回転させているうちに、顔が熱くなってきた。

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