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LS(R18)

目の前の少年…小川なおを認識したのは入学式。
正直、高校生か中学生くらいの誰かの弟が一緒に来たのかな?と奇妙な印象をもった。父兄が付いてくるのはわかるが、兄弟しかも年少の兄弟が付いてくることなどあるものだろうかと、退屈な式の間つらつらと考えた。

しかし、入学式から間もなく新入生との面談の日、彼が僕の研究室に来て、自分の甚だしい勘違いにようやく気がついた。

「小川なおと言います。3年間よろしくお願いいたします。」
そう言って彼は顔を真っ赤にして震える声で深ぶかと頭を下げた。
椅子に腰かけるように促すと、ちょこんと所在なさげに座りきょろきょろとしていた。


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