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WORKING!
○僕の、不毛な恋
好きになった相手には好きな人がいる。
それに、そもそも相手が男、だなんて。
報われない話しだ。

でも、俺は不幸だなんて思わない。
ベタだけどね…君が幸せならいいんだ。

僕の、不毛な恋

佐藤くんが轟さんを好きなのは、周知の事実だ。
ただ、轟さんは鈍いから気づいてないけど。
轟さんも自分の気持ちに気づいてないみたいだしね。
この前2人で飲みに行ってから、佐藤くんを意識はしてるようだけど…
全く…なんて呟いたら佐藤くんに話しかけられた。
「相馬、また何か考えてるだろ」
「佐藤くん、轟さんと最近何か進展あったかなーって気になってて!ね、どうなの?」
「関係ないだろ」
「えー!酷いよ佐藤くん!」
「いいから仕事しろ」
そう言って佐藤くんは歩いていってしまった。


俺、相馬博臣は佐藤くんと轟さんを応援している。
(きっとからかっている様にしか見えないのだろうけど)
というか佐藤くんを、っていったほうが正しいのかな?
なんでかって…それは惚れた弱みみたいなものかな。
何を間違ったか、俺は佐藤くんを好きになってしまった訳で。
佐藤くんは轟さんが好きだし、俺は男だし、望みがないのは分かっている。
だから。
自分の気持ちに気づいた日から、佐藤くんを応援しようと決めた。
幸せそうな佐藤くんが見たかった。
俺には見せないような顔する佐藤くんを、俺が知らない佐藤くんを、想像すると胸が痛むのは否めないのだけど。

ああ、重症だな、俺も。

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あきゅろす。
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