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mein
溶けてしまう
注:ギャグ?甘め
酔っ払い臨也さんが暴走してるだけ
そして少し下品…










しずちゃあん


語尾を長ったらしく伸ばして相手の名前を呼べば、かーなーり不愉快そうに眉間にびっちり皺を寄せ何だと睨みつけてくる静雄。嗚呼可愛いな‥本当に可愛いっ。食べちゃいたいぐらい可愛いって言葉あるけど本当そう思う…まぁ何時も違う意味で喰っちゃってますけどねー‥うふふひ


「何にやにやしてんだ気持ち悪ィ…てか何で俺の家の前にいんだよ、目障りだ消えろ」


酷いなぁ、
その言葉を口に出したくても呂律が回らない、我ながらどんなに酒をのんだのだろうと思考を回して見るも、回っているのは視界に写る世界だけで思考なんかちーっとも動かない。脳が溶けてしまったようだ

その間にも不機嫌そうな相手の手が此方に伸びてきて胸倉を掴まれ体が宙に浮いて相手の顔面にスレスレまで引き寄せられマジマジと観察され体をベタベタ触られる

あまりの近さにピイントが合わない静ちゃんの顔がぼやけていて


うえ。気持ち悪い


胃の中が熱くなり咄嗟に口に手を当てると慌てて腕を伸ばし俺を遠ざける静ちゃん

「手前…、此処で吐いたら殺すからな」

「あっははぁ…しずちゃんのふくにゲロはいてあげよっか?」

「よし分かった殺すめらっと殺す」

額に青筋を浮かべている相手をよそに段々と睡魔が襲ってきて瞼が落ちてくる

このまま寝たら相手は自分をどうするんだろうと言う興味と好奇心に駆られ起きたら死んでたとか嫌だなぁと思いつつ目を完全に伏せた

だがその伏せた目はまたすぐに開かれる事になる

「……へ、?」

冷えた体を包み込むように熱が体を覆ったから

それが相手に抱きしめられているのだと言うことに暫くしてから気が付い…


ん?何抱き…しめ?


え、何


えええええっ!!!!!


サッと酔いと眠気が一気に吹っ飛び口をパクパクあげながら声にならない声をあげる

「ちょちょちょちょっ何しししし静ちゃんっ!何事!?!?」

「ノミ蟲、…何時から待ってやがった!」

「へっ!?何が!」

「お前の体、死人みてぇ」


ん?何言ってんだろこの子
ちゃんと日本語喋ってくれないかな…死人みてぇ…?あぁ体が冷たいって事かってオイイイイおま、だから暖めてやろうと思って抱き付いて来てるって事?なな何それ何そのとんでも展開シズデレ?シズデレフラグが立ったのか?いや何か別の所もたちそうなんだけどっ!

唖然としている俺をひょいと片手で持ち上げ自分の肩に抱える様に乗せる静ちゃん

わあーさっすが静ちゃん男前ー等と言う暇も無く腹部が圧迫され、ぐぇッと間抜けな声を漏らしたのも構わず静ちゃんは家の鍵をあけてずんずんと歩みを進めていく

「えーっと、静ちゃんコレはどういうこと」

「うっせぇな!!!ぎゃあぎゃあ言わずに水のんで寝ろ!!あわよくばくたばれ死ねっ!」

「ぅわっ!」

怒鳴られたかと思いきやソファーにドサリと落とされ水の入ったペットボトルをバシャリと乱暴に投げつけられる

相手に視線をやれば気まずそうな顔をしながら顔を逸らしている相手

静ちゃん

言ってる事とやってる事が違うよ?と意地悪げに笑えば
悔しそうに歯を食いしばった相手にギロリと睨まれて、



「…言われなくても自分でも何してっかもう分かんねーよ」




ぶちり



揺らりとソファーから立ち上がれば不可解そうに此方を見てくる相手の腕を渾身の力を込めて思い切り引っ張る

「なんだ‥ーッうおぁっ!」


先程まで自分が倒れ込んでいたソファーの上に突然の出来事で対処出来なかった相手が叩きつけられて、色気ない叫び声ーとクスクス笑うと冷や汗をかいた相手が此方をキツく睨みつけてくる。かーわいいなぁ可愛いなぁ

「てめ、ノミ蟲野郎何しやがる!!!!」

素早く静ちゃんの上に乗ればぎゃあぎゃあと喚きあばれている相手の服をナイフで風のごとく引き裂く

相手の唇に自分の唇を重ねれば相手の頬が赤く染まる

嗚呼可愛い頭がぐらぐらする



相手の目が微かに期待の色を放ったのを見ればそれが合図









【次に溶けるのは君の番】

(も、無理)
(まだまだこれから)
(ぐちゃぐちゃに溶けるまで、ね?)










────────

うー…ん。なんだか
やまなしいみなしおちなしって感じですいません…
ギャグと言うか…w

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あきゅろす。
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