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mein
$ 衝動
注:臨也が情緒不安定で最低
静雄もちょっと最低
ちょいグロ?
読めば不愉快になるかも…









〔衝動〕







静ちゃん、助けて

それだけ言われて切れた電話に妙な胸騒ぎを覚え急いで臨也のマンションに向かう

ドアの扉を開いた瞬間の光景に思わず手に持っていた携帯を落とす

何だ、これは



「ぅ…っく、」

部屋の中には血が散乱していて、血溜まりの中に何かを呻きながら臨也がしゃがみ込んでいて思考が回り出した頃にとっさに臨也に駆け寄る

誰かに撃たれたのだろうか
また刺されたのだろうか
臨也を恨んでる奴は多い
まぁ怨まれるような事をコイツはしているんだが

「臨也!どうした」

恐る恐る声をかけた途端にバッと臨也が振り向いた
そこでまた俺は言葉を失う

「っ、静ちゃん!ぅあぁっ静ちゃん静ちゃん」

ぽたぽた血溜まりの中に同じ血ように赤い臨也の瞳からボロボロ液体が零れ落ちていく

「な、ちょ…臨也お前、怪我はー…っ!?」

もう一つ気が付いた
臨也の腕の中には動かない血塗れの猫。が




「猫、死んじゃった」




嗚呼そうだこの猫は、確か



(静ちゃん見てー!猫ー)

(うわっ!ちょ何すんだよ。)

(はは!可愛いっしょ?そこに落ちてた、静ちゃんみたい。名前何にしようかなぁー?)

(って、飼うのか手前に世話出来んのかよ)

(やだなぁ世話ぐらい出来るよ〜…可愛いなぁ)

(…、っは)

()


そんな会話をしたのはつい何日か前で、
何でこんな事になっているのか俺には全く理解出来ない訳で
訳も分からないがとりあえずイライラする。

兎に角臨也は怪我を負っていないのは確実で少し肩の力を抜く

「まじか、…何でんな死に方…こんな所にカラスとか入ってこねぇだろうし…」

俺の服にしがみついて泣き喚く相手の震え方にふと違和感を覚える

「臨、也?」

「くく…ははは」

いきなり顔を少し上げ泣きながら笑い声を響かせる相手をみて少し、嫌な予感がした

「っおい…しっかりしろ臨也…猫ぐれぇまた拾ってくれば良いじゃねぇか次は死なねぇようにく「違うよ、」

ピタリ、徐々にその顔が楽しそうに歪んでいくのをみて
嗚呼俺の予感は合っているのかもしれないと思う

「は?」

「ふふ…あっは、儚いねぇ命って」

「手前ぇまさか」




「うんー、俺が殺したよ」






予感的中

唖然とした俺を横目に嗚咽をあげながら言葉を繋ぐ相手

「俺の言うこと全然聞いてくれないからさ‥、捕まえて軽くナイフを差し込んだらね一杯血が吹き出てにゃあにゃあ鳴いてね、鳴いて、っ死んじゃった!さっきまで…苦しそうにキューキューって鳴いてたんだよ。ほんと、本当だよ?本当さっきまで、あ〜…脆い」

「……」

可笑しい。普通なら、此処でコイツに嫌悪感を抱いて罵倒の一つや二つぐらいつくべきなのに恐ろしいぐらい冷静に寧ろ、清々しい気持ちで俺は猫の亡骸を見下ろしている


「こうゆう風に、」

突然、臨也が猫の亡骸を横に投げて腕が俺の腰に巻きつくのを感じたと同時にツキンとした痛みがはしり、ビクと体が跳ねた


「かぁるく刺しただけなんだよ?」

「痛ぇよノミ蟲」

恐らく臨也は本気で俺の背中にナイフを突き立てているのだろうが、感触からして少ししか刺さっていないと思う。
自分の化物さに反吐がでる


「静ちゃんは、こうしても死なないね、」

「あぁ」

「はは、本当に化け物」

「あぁ」






「静ちゃんは、いなくならないよね?」







ズキリ。

「…。それはしらねぇ」


「嘘、居なくならないよ、だって」




猫にやきもち妬くぐらいだもん








言葉を失う


成る程、そうか、うわ。最低だな俺は

それでか、

自己嫌悪に襲われていたら
そのままゆっくり押し倒される、抵抗もなく只ぼんやり天井を見つめた



「静ちゃんは、一生俺から逃げれないよ。」







その通りだと思った

そのまま上に乗られれば、ぱたぱたと臨也の涙が俺の服に落ちて、染みになる

何がそんなに悲しいんだろうか




「ないてるの、静ちゃん」





泣いてんのは手前だろうが


口に出そうとしたら
そのまま塞がれ舌を絡めとられればこのまま流されてしまうんだろうなと頭の片隅でぼんやり思っていたら無惨に転がってる猫と目が合い
ふと歪んでいる視界に気が付く


何だ、俺も泣いてるのか







「逃がさないよ」






その言葉に顔を上げると本当は俺の事なんかこれっぽっちも見えていない相手の瞳と視線が交わって




少しだけ臨也に殺された猫が羨ましく思えた。










〔衝動〕
(お願い居なくならないで)













────
初めて投稿したのがこの暗い話wわかりにくくてすいません

病み臨也好きだっ!
暗すぎてしんど!
って人は↓↑のギャグです

このまま終わっていいと言う方はクリアボタンを願います!



↓↓↓↓↓




「うぶぇ…血のり飲んじゃったまずーい」

「うげぇ…、手前その口で俺にキスすんじゃねぇよ」

「だってぇ台本に書いてたしぃ静ちゃんとちゅう出来たしぃー、あ!てか猫、麻酔効いてるとは言え結構乱暴に投げたけど大丈夫かな〜」

ニャァウ

「あ〜生きてた!乱暴に投げてゴメンね、うわー血のりべっちょりだねぇお風呂入らないといけないにゃーうは、舌出してるー何、ちゅうしたいの?可愛いなぁよしよし」

「ちょ、待てきめぇよやめろ!!!!やめて下さい死ね皆ひいてんぞ、てか俺が今心からドン引きしてる!!!」

「良いじゃんかー可愛いもん猫、ほら俺の方見てる、ちゅうしてほしんだって」


ちゅうっ


「…、っ」

「…えへ、猫とちゅうしちゃった…ん?あれ、静ちゃんどうしたの目が恐いよ?」

「きめぇ」

「嫉妬した?」

「死ね!!!!」

「嫉妬したんだ!静ちゃん可愛いいぃいいっ!!!!!」

ガバッ!!!!

「うわ!ちょテメぇ離せぇぇええ」






「セルティお家帰りたい…」

↑猫に麻酔打つためだけに来た

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