短編
3
ずっと待ってたんだよ。
君のことだけ考えながら。
受話器の向こうから聞こえる、
僕だけの泣き声。
ようやく、呼んでくれたね。
正義の味方は、悪と、弱者がいないと成り立たない。
君が正義の味方だったころ。
僕は悪であり、弱者だった。
僕は、それを受け入れられなかった。
弱者は、いつだって君だっただろう?
君はただ、僕に助けを求めればいいんだ。
そしたら、僕はどこへだって飛んで行ってあげる。
僕は、正義の味方だからね。
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