Story
夏目友人帳パロ(斑→レイコ)6 ※ちょっと原作沿い
それから本当にあっという間に月日は過ぎ、ついに出会ってから一年経つ頃になった。
「ねぇ斑、しってる?」
主語が無い。何のことだかさっぱり分からん。
「3日後、私たちが出会ってちょうど一年になるのよ。」
「そうか。」
「…………」
「…………」
……何をムッとしている?
「………それだけ?」
「他にも何かあるのか?」
「…………」
「…………ハァ、」
…溜息をつくな。バカにされているようだ。
「あきれてるのよ……。あなた、友達いなかったでしょう?」
「私に友達など必要ない。というか、おまえもだろう。」
「そうねぇ……でも、」
いつもの定位置で、わたしを枕にしていたレイコはいきなり立ち上がり、自信に満ち溢れた顔で言い放った。
「今は、斑が“友達”じゃない!!」
「…………」
そのとき、大きな音を立てて風が吹いたため、斑はその言葉に言葉を返すことはなかった。
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