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年上の吸血鬼
見知らぬ青年

「お嬢さん。……お嬢さんってば!!」

「?‥あたしですか」

「こんだけ誰もいないんだからあんた呼んでるってわかるだろがーー!」

知らない人に声をかけられた。しかもちょいキレぎみに。

しかも、ヴィジュアル系とかゆう人みたいな顔した青年に。

やばい…キャーとかゆうときめきよりも近づくなとゆう気持ちのが高い。

やっぱ…年だからかな。

「……ちょっと何自分の世界入っちゃってんの?」

「すいません」

よくわからないけど、とりあえず謝罪。

マジ、この人誰だよ。
薺さんよりうざったい。

「うざったくてすいませんね」

「!?」

何、このヴィジュアル君?!
人の心が読めんのか!

「読まんでもわかるわ!顔に出てるし」

「マジすか!?」

あたし顔に出るタイプなんだー。

「なんかお嬢さん、噂とはだいぶ違うな」
ヴィジュアル君の眉間にシワが入り、少し悩んだ顔になる。

「噂?」

「ああ…あんた柏木美桜だろ?」

「そうですけど?」

「おかしいな、噂じゃあ、もっと清純系の女だって聞いた」

清純系?
この年で??
いたとしてもただのブってる女だ。くだらない。

「情報源はどこですか?」

「薺だ」

「……」

あの人は何を企んでるんだ。
散々けなしておいて、何なんだ清純系って。

「顔が死んでるぞ。嬢さん」

いけね。顔がたるむ。
スマイル、スマイル。

「…で?あたしに何の用なんですか??」





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あきゅろす。
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