[携帯モード] [URL送信]

BL短編集
バイトです


「じゃあな。」
「駿、お前もう帰んの?」
「うん。今日バイトだし。」
「ご苦労さまー」
「うっせ」
「んじゃな」
「おう」

友達の聖と軽く談笑して帰路につく。

「あ、今日は秋さんがシフトに入ってたっけか。」

『秋さん』とは、
俺のバイト仲間の大学生である。
綺麗系のイケメンで、柔らかい雰囲気を纏ってる。
猫が好きらしく、一匹飼ってるんだとか。
写真で見せてもらったその猫は。
ものすごく可愛かった。
でもそれを秋さんに言ったら、

「可愛いよりかっこいい、じゃない?」

と言われてしまった。
俺にはよくわからないけどきっと本物はかっこいいのだろう。




「こんにちはー」

裏口から顔を出せば、既に秋さんが来ていて。
ソファーに腰掛けていた秋さんは俺に気付くと声をかけてくれた。

「駿君こんにちは。」
「こんにちは!」

挨拶は笑顔で元気良く!ってね!
時計を見ると、もうすぐで16時になるところだった。

「やばっ」

個人ロッカーを開いて制服を取り出す。
因みにうちの制服はカジュアルなもので、動きやすさ重視だ。
上はベージュを地に縦に黒のストライプのシャツ。
腰には紺色の前掛け。
下は個人のセンスだ。
俺は制服のズボンをそのまま履いてるけどね。

と。
タイミングよくカウンターから休憩室に入ってくる二人。

店長と理恵さんだ。

理恵さんは今年40見た目は20の二児の母だ。
ここでもお母さん的ポジションです。
そして美人である。
ていうか俺以外は皆美男美女なんだけどね・・・。

この店には俺含め4人が働いている。
それほど大きな店でもないから4人でも十分賄っていける。


ここの皆はもう家族も同然です。



戻る←→進む

3/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!