BL短編集
翌日、不思議系男子(イケメン)登場
｢秋、おはよう。｣
｢あぁ翠。おは、よ･･･う･･･？｣
あれ？
翠がいない。
けど確かに翠の声がきこえた。
いや、でもそれは。
目の前の『彼』から･･･。
くそイケメンの男から･･･。
｢だれ？･･･アンタ｣
｢え？俺、翠だけど･･･？｣
翠って･･･翠は猫だし。
ていうか、裸じゃん。
え、変態？
｢秋、寒いんだけど･･･｣
｢そりゃあ裸だし。｣
｢ハダカ？｣
｢うん。｣
｢なにそれ｣
｢え" ？｣
あれ、これまじの方？
｢あ。｣
｢あ？｣
自称『翠』の『彼』が言った。
｢秋、もうすぐバイト？の時間じゃないの？｣
｢あ。｣
やばいな。
時間無さそう。
じゃあ、一応服くらい着せとかないと。
俺が変態になる。
｢えーと、翠？ちょっと立って｣
｢わかった｣
嗚呼、猫だな。
四足歩行て･･･。
｢二本の脚で立って｣
｢え？え、俺、出来ないかも。｣
｢いいから、出来るって｣
ぷるぷるしながら立ち上がる翠。
生まれたての仔鹿みたい･･･
｢ほら、手。｣
｢テ？｣
｢あーいや、前足？ほら。｣
｢う、ん。｣
なんだろう･･･
なんか可愛くなってきた。
しかし、でかいな･･･。
俺の服着れるかな？
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