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BL短編集
こんな日常も変わらない

翌日。

「あらあら、二人共お盛んねー!」

目を爛々としながら言わないで理恵さん!!
絶賛俺、襲われ中。
しかも喰う方の襲われ中。

「やだっ柊さん!ここどこだと思ってるんですか!?」
「休憩室」
「皆見てるじゃないですか!」
「なんだよ、昨日の威勢はどうした?」
「な、なんのことですか・・・?」
「昨日は自分から『俺を喰べて』とか」
「ばぁぁぁぁぉあぁあか!!!!」

バカ!
何考えてんの!?
てか、もう、何考えてんの!?

「へぇー柊くん、吸血鬼だったのねー」
「なんで納得してるんですか理恵さん!?」

普通吸血鬼なんて信じないでしょ!

「いや、前から柊くんは普通じゃないなぁとは思ってたわよ?」
「それは俺もかな」
「秋さんまで?!」
「ほらほら駿くん!柊くんにあげたらいいじゃない!」

そんな軽々しく言わないで・・・!

「あっ、だ、やだってば!」
「大丈夫だって、」

「やだ!皆の前じゃ嫌なの!」


あ。
やっちまった・・・!
半分涙声で無意識に言っちまった・・・!

あああほら!
秋さんとか目丸くしてるし!
理恵さん何をメモってるんですか!?

そして目の前のこの人。

「じゃあ皆の前じゃなきゃ何してもいいんだ?」



「いじわる・・・!!」

「駿にだけね」

なんて言って俺を抱き上げる柊さん。

「柊くん後は任せといて!ゆっくり楽しんできてね!」
「じゃあ頼みます理恵さん」
「え、なになに、どういう状況!?俺今日シフト入って、」
「たった今変更した」
「いや、え?じゃあ俺今、まさか・・・!」
「楽しもうぜ」
「いやだぁぁあ!」



午後にもシフト入ってるよね確か。
腰庇ったまま働けってか!

それでも、
ベッドのスプリングが鳴らす音に、
期待している自分もいるんだけど。

「あっ、ひぃらぎさん、っああ・・・!」
「かーわいい」




それは秘密です。




end


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