BL短編集
サイン
二人は店長を心配しながらも帰っていった。
今店長は店長の部屋のベッドで寝ている。
寝顔は苦しそうで、胸のあたりを押さえていた。
「柊さん・・・」
らしくないじゃないですか。
いつもみたいに変態発言でもしたらどうです。
はやく、目覚ましてください・・・!
と、
ピンポーン・・・ーー
「うわっ」
いきなりチャイムが鳴るから驚いた。
「誰だよこんな時に・・・」
確認しようと立ち上がった、その時、
「すぐる・・・まて・・・」
「柊さん!?」
柊さんが起き上がって俺の腕を掴んでいた。
起き上がって大丈夫なの?
なんで倒れたの?
なんで俺に言ってくれなかったの?
なんでそんなに手が冷たいの・・・?
『吸血鬼の身体が冷たい時はな、
血に飢えてて死にそうな時のサインなんだ』
貴方が言ったんですよ。
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