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BL短編集
あーあ。


そこには。
俺の喘ぎ声と店長の喉を鳴らす音だけが響いていた。

「ひゃ、んんっひぃらぎさ、もうやだ・・・!」

頬に熱いなにかが流れて、
それに気付いた柊さんは食事を中断して俺の頭を撫でた。

「駿、泣くなよ・・・」
「はっはぁっ、誰のせいですかっ・・・!」

恨みがましく柊さんを睨むと、

「それ、誘ってるようにしか見えないんだけど」

との変態発言。
この野郎。

「もう、やです!」
「え?」
「柊さんは別に血を吸わなくても生きていけるって前言ってました!」
「そうだけど・・・」

「じゃあもう俺の血、吸わないで下さい!」
「・・・わかった」



俺、どうしてこの時こんなこと言ったんだろう?
今では後悔しかない。


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