BL短編集
初対面もどき
｢ただいまー｣
あの後傑には俺のバイト先の制服を着せた。
あのまま裸で歩かせたら俺が変態じゃん。
｢秋！｣
｢あ、いた。｣
当たり前なんだけど、家に翠がいて安心した。
もし逃げたりしてたら･･･。
考えるのやめよう。
｢秋、そいつ、誰？｣
｢お前こそ、誰だよ｣
上が傑で下が翠。
そういえば二人共人間の姿じゃ初対面なんだ。
｢こっち、翠。こっち傑。｣
なんとも簡潔だがこれで十分伝わる。
｢え！？翠！？なんで人間なの？！｣
｢お前もだろ！え、なんで！？｣
｢お前らうるさいよ。｣
『秋！』
｢あー、わかったから静かにしろ･･･｣
近所迷惑だよ絶対･･･。
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