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波乱上々
発見です!

指定された席に座ると、
目の前の男の子が話しかけてきた。

「俺、新弥な。よろしく」
「こちらこそよろしくね!もう、末永くよろしくしたい!」
「は?」

どうしよう俺のテンションが現在急上昇中です!
こ、こここ、この子!

王道受けポジションじゃないですか!

ふんわり柔らかそうな髪。
白い肌。
目元は猫のように丸くて大きい。
悲しいかな、身長は俺よりありそうだ。
でも決して大きいわけじゃない。
一見平凡に見せかけて実は美男子!

見つけた!
やっぱりいたんだ王道君!
ひゃっふぅぅぅん!!

しかし俺。
心は荒れても顔は荒れない。

「晴、はさ。なんでここに来たの?」
「どういうこと?」
「だってここ金があるだけの不良校じゃんか」
「いやそれはね、俺の・・・」

あ。
怖い怖い、
悪魔を引き連れてこちらにやってくる教師が一人。
丁度新弥から死角になる位置だ。

「おい昴」
「うわっ」
「転校生が珍しいのはいいが、まず俺の話を聞け?」

黒いよー。
真っ黒な笑顔だよー。
てか、頭に手ぇ乗ってますよね・・・?
も、もしかして・・・?

「んだよこーちゃん。いいじゃん」
「いいから聞きやがれ。」

こ、ここここーちゃん・・・だと・・・!!?

え、え、やっぱり?
やっぱりお二人はそういう関係なの!?

「こーちゃん・・・?」
「あれ?こーちゃん晴に名前言ってないの?」
「あ?・・・あー忘れてた」

め、目の前の夫婦が眩しいお!
ちょマジで可愛いんだけど!


「はよ!もっとやれ!」

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