波乱上々
本当に教師なの･･･？
｢あー･･･これ、転校生な｣
これってなんすかこれって。
物扱いですか。
出会って数分で既に物扱いですかそうですか。
｢突っ立ってねぇでほれ、自己紹介しろ｣
んな理不尽な･･･！
俺チキンなんですけど！
バリバリのチキンなんですけど！
ちっくしょー･･･
｢えー、笹木晴です。えー･･････はい。｣
｢下手くそか｣
｢悪いかよ･･･！(小声)｣
もう緊張し過ぎて涙出てきたわ！
痛い、視線が痛い･･･！
とかなんとか念を込めながら睨んでいると、
｢お前、顔普通なんだな･･･｣
｢じゃかぁしいっ(小声)｣
なんなんだよ！
顔逸らしやがるし！
笑ってんのかこの野郎！
｢あの子、食堂で会長と話してた子じゃない･･･？｣
｢ほんとだ･･･新入生だったんだ｣
お？
おおう？
なんだかすごく可愛い顔した男の娘達がこっちを見ている。
もしや王道か？
王道展開くるのか！？
｢お前の席あそこだ｣
窓側の一番後ろという絶好の昼寝スポットを手に入れました。
でも昼寝はしないさ！
そこは観察しながらの妄想だろ！？
｢さっさと座れアホ｣
｢暴言が耐えませんね本当に！｣
「けしからん！実にけしからん！」
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