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波乱上々
出会い頭に

「お前遅刻だろ?」
「そうですよ悪いですか」
「知らん」

あ、流された。

「一応、俺お前の担任だから」
「そうだったんですかそれは驚きだー」
「はったおすぞ」
「ごめんなさい」
「よろしい」

目の前の担任様は俺に上から目線で命令した。

「門開けるのめんどくせぇからよじ登れ」
「なん・・・だと・・・?」
「さっさとしろ時間ねぇんだよ」
「理不尽!」

なんて横暴なんだこの人!
教師が金髪でタバコでホストってどういうこと!?
そしてクソイケメンなんですけど。
この人王道か!
王道なのか!?

気怠げな雰囲気にどことなく漂う大人の色気。
高い身長に見合う長い脚。
長めの前髪の隙間から覗く切れ長の目。
煙草を挟む指先は細くて綺麗で。
それでいて男らしい骨張った手だ。
白衣をの中の黒いタンクトップはたるんでいて、
鎖骨やら喉仏やらなんやらが見えてフェロモン垂れ流しである。

「先生はホモですかバイですか」
「いきなりなんだ」
「それによって変わるんです!」
「はぁ?・・・バイだ」
「フォォォォォ」

やったね!
紛れもない王道攻め要員だ!
晴くん嬉しくて飛び跳ねちゃう!
相手は誰だ!
うちのクラスの誰かだろ!?
そうなんだろ!?
やっふぅ!


「・・・さっさと降りてこいよ」
「ちょま、足引っかかってる!あぶっあぶな、」
「どんくせぇな」
「は?うわっ、ぎゃああ!」

引きずり落とされた俺まじ不憫。


「けしからん!実にけしからん!」「はよ!もっとやれ!」

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あきゅろす。
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