波乱上々 瞳に映るのは、 彼の瞳の奥には自分自身の姿。 今俺は彼と視線を交えている? 何故。 俺が彼を見ていたから? 否、彼も俺を見ていた? 何故。 疑問ばかりだな。 彼の瞳は吸い込まれそうで、 何もかも曝け出しそうで、 アイツに殺されそうで、 怖い。 「晴、おい!」 「へ?」 「どうしたんだよ」 「え、なに」 「なんでずっと会長見てんの?」 「ずっと見てる、と言うか・・・」 逸らせなかった。 逸らしてはいけない気がした。 「なんでもないよ、ごめん」 「別にいいけど・・・」 「食べて早く部屋に戻ろうか!」 「おう」 そこに響いた王者の声。 「待て」 「けしからん!実にけしからん!」「はよ!もっとやれ!」 [戻る] |