波乱上々
畜生(輝side)
いきなり、過ぎるよな。
晴が何を思ったか、
俺の首元に鼻先を近づけてきた。
俺はソファーに座っていて、
晴は前屈みで。
もうね。
ダボダボのTシャツから覗く赤い蕾がなんともね。
目のやり場に困るったらない。
睫毛、長いな。
顔が整っていないわけでもないし。
目線を下げて、首に。
まだ幼さの残る体躯。
その中でも『男らしさ』が滲み出る浮き出た鎖骨。
半乾きの髪から滴る雫。
首筋を伝い鎖骨の溝に溜まる。
酷く、煽情的だ。
俺に理性なんてものは・・・。
目の前の。
首筋に。
俺は。
口、を、あけて。
「けしからん!実にけしからん!」「はよ!もっとやれ!」
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