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聖闘士星矢無印・Ω 短編
ミロ様寄り
『ミロ様、お飲み物をお持ちいたしました』
「ムッ?あぁ、有り難う」
『いえ』
「あ、時覇俺にもくれ」
『…ご自分の女官はどうなさったのですか?』
「いや、こいつはダメだ。マズイ」
『………』
「で、デスマスク様私の淹れるお茶がマズイと…?」
「あぁ、そうだろ?」
「ひ、ヒドイ…」
「ホントのことだろ?時覇お茶」
『……わかりました』


『どうぞ』
「サンキュー」
『……』
「………」
『…?』
時覇はどこからか視線を感じ視線を感じた方を見た
「……」
見た方向はデスマスクの女官。
案の定彼女は時覇のことをすごい形相で睨んでいた
『………』
時覇は興味が無い為そっぽを向いた。


『………』
「時覇」
『…なんでしょうか…カイリ様…?』
“カイリ”と呼ばれたのはデスマスクの女官。
さっき私を睨んでいた奴だ。
「あんたさ…調子に乗りすぎじゃない…?」
『…乗ってなどおりません』
「あ――ほんっとムカツク!!」
『…私は別にあなたにムカつかれる様な態度をとった覚えがありませんけど…?』
「そういう、ことを言うのがムカつくのよ!!」
『はぁ……そうですか』
「いい!!?あんたは私の後に女官になったのよ!!!??って言うことは私より、あんたは下なの!!!わかる!!!!???」
『はい、わかります』
「分かるのならいいわ」
『…それでは、私はこれから用がありますのでこれで失礼いたします』
時覇は軽く礼をして天蠍宮へと向かった


「遅いぞ、時覇」
『申し訳ございません、ミロ様。カイリ様と少しお話をしておりまして』
「カイリと…?珍しいな」
『はい、なぜかいきなり話しかけられて……』
「そうか……」


『……おはようございます。デスマスク様、カイリ様』
「おはよう、時覇。おはようございます、ミロ様」
「あぁ、おはよう」
「おー、はよーー」
「キミはきちんとした挨拶ができないのか…?」
「いいじゃねぇか、そんなの」
『よくないと思いますが…?』
「うっ、お前まで言うか」
『フフフ』
「………」
『…?』
また、視線を感じした方を見る
見た方向にはまた、カイリがいた。
『………』
「どうした、時覇…?」
時覇の様子を見て不思議に思ったミロが聞いてきた
『あ、いえ。なにもありません』
「そうか」


『……あの、カイリ様』
「…なによ?」
『先日から気になっていたのですがなぜ私のことをそんなに見られるのですか…?』
「…あんたのことが嫌いだからよ…」
『…そうですか』
「…あんた…嫌いって言われてなんでそんな平然とした顔してられるの…?」
『普通ではないですか…?』
「普通じゃないわよ…!!」
カイリはそう言い、時覇の頬を思いっきり殴った
『……いきなり何をなさるのですか、カイリ様…?』
時覇の口からは血がつたっている。
その中で時覇は、いつも通りの表情で声のトーンでカイリに問いかけた。
「あなたが気に喰わないのよ…!!デスマスク様の女官である私よりなんで貴方がデスマスク様に信用されているのよ!!!」
『……そんなの知りません』
「…あんたは…私より後に入ったくせに…私よりも信頼されてて、仕事もできて……そこが気に喰わないのよ……!!!」
『……それは、貴方に力がないからでしょう…?』
「っ!!?私に力がないですって…!!??何を言っているの…!!??元聖闘士候補生の私が…!!!???」
『…はぁ、自惚れるのもいい加減になさってください……』
「なっ…!!??」
「貴様ら何をしている!!!??」
『ミロ様…』
「時覇!何の騒ぎだこれは……!!!??」
『……殴られました。カイリ様に』
「なに…!?」
「っ…!ち、ちがいますミロ様!!私は…!!」
「おいおい、なんだー?どうしたんだよ」
「で、デスマスク様…」
「デスマスク……時覇がカイリに殴られたといっていてな」
「あ゛ぁっ!??時覇が…?本当か…?」
「わ、私は…!!」
「テメェにゃ聞いてねぇ」
「っっ……」
『はい、本当です。デスマスク様』
「そうか……」
「デスマスク様!!私は…!!!」
「ん―――…まぁ、ウチの奴はこういってるんだが……」
「悪いがデスマスク、ウチの奴は“殴られた”と言っているんだ」
「…………」
「…………」
『ミロ様……?』
「時覇」「カイリ」
「『はい』」
「「今からこいつと戦え」」
『は…?』「え…?」
『ミロ様、今なんと…?』
「カイリと戦ってけりをつけろと言っておるのだ」
『は、はぁ……私はいいですけど。教皇様の許可がいるのでは……?』
「あぁ、とってくる。取り終わったらやりあってくれ」
「ミロ様!!??」
『分りました』
「それじゃあ行ってくる」
『行ってらっしゃいませ、ミロ様』
「あぁ」



「許可とってきたぞ」
「よく、反対されなかったな」
「あぁ、むしろ快く許可を出してくれたぞ」
「そうか……」
「準備はできたかー?」
「はいできました」
『いつでもできます』
「おいおい、時覇その格好でやるのかよ」
『はい』
「時覇がその格好でやるとおっしゃっているのですからよいじゃないですか」
「でもよぉ…」
『ご心配なさらないでください、デスマスク様』
「お、おう……」
『それでは、始めましょうかカイリ様』
「えぇ」
「…それじゃあ…はじめっ!!!」
ミロの合図でカイリが動いた
「はぁぁぁっ!!」
   ガンッ――
(はいった!!!)
「うえっ!!??モロにはいった…!!!??」
「……」
「…ミロ?なんでそんな風にわらって…」
『なーんだ……この程度なんだ…』
「えっ…!!!??ウソ!!今絶対に…」
『聖闘士候補生だっていうからどれくらいの実力かと思ったら……』
「……あ、あんたいったい…」
『…私はただの女官です』
「嘘よ!!ただの女官が私のけりをそんな平然とうけれるわけが…」
『………あまり自惚れないでください…私はあなたのような人間が一番嫌いです…』
いつもより声のトーンが下がった。だが表情はいつもと変わらない……
「っ…!!はあぁっ!!!!!!」
『……はっ!!』
殴りに来たカイリの腕を払い、肘でカイリの腹を殴る
「っ!!???カハッ…!!!」
『……実力の差…お分かりになられましたか…?』
「っ…ゴホッゴホッ!!」
『……今ので肋骨がいったはずですカイリ様。まだお続けになりますか?』
「あたり…まえでしょ…!!」
『そうですか……良かった』
「よかった…?何が……?」
『…久しぶりに、体が動かしますから…すぐに終わらなくてよかったなと思ったまでです』
「そう…」
『…ほら、早く続きをしましょうよ』
「……」

「おい」
「なんだ?」
「…あいつ何もんだ?」
「…あいつはただの女官さ」
「ただの…?おいおい、ミロふざけるのも大概にしてくれよ。ありゃあ女官の目じゃねぇぞ?あれは…」
「人殺しの目…か?」
「……あぁ。あれは、人の死を幾つも見ている目だ…」
「……」
「…ふぅ、止めさせるか。この勝負……」
「いや…おそらく止めんだろう」
「……たしかにカイリは止めたがらないだろうが少なくとも時覇は…」
「あいつはやめんよ…」
「なに…?」
「あぁ、見えても時覇は頑固でな…決めたことは必ずやり遂げる…」
「…そうか」

「はあぁぁっ!!!」
『……』
時覇はカイリの拳を止めカイリの顎めがけて膝蹴りをくり出す
「ぐっ…がはっ!!」
『フフフフ』
「ガッ…かはっ!!!」

「…止めてもいいか?」
「…好きにしてくれ」
“止めてもいいか”と聞いたのはミロ。
流石にそろそろやばいと思ったらしい…

『これで…おしまっ…』
そう言いながらカイリの顔面めがけてけりを入れようとしたとき…
「時覇!!」
『!!』
時覇はカイリの顔に当たる1pほど手前で足を止めた
『……ミロ様…』
「っ……はぁはぁ…」
「時覇いくぞ」
『……はい、わかりました。それでは失礼します、デスマスク様、カイリ様』
軽く礼をして時覇はミロの後ろをついていく
「はぁはぁ…くっ…そがっっ…」
「大丈夫かー、カイリー…?」
「…大丈夫です」
「…そうか」

「……」
『……ミロ様……どう…なさったのですか…?』
「…顔見せてみろ」
『え…?』
「はやく」
『……?』
「……」
ミロは時覇の頬に手をそえさっき海里に殴られた部位を見る
『………』
「…フゥ、少し青くなっているな」
『え、嘘!?』
「本当だ、まぁ目立たないから大丈夫だとは思うがな」
『そうですか』
「あぁ」
『……』
「もう、顔にだけは傷を作るなよ」
『なぜです?』
「…はぁ……お前は女だろう?顔になど傷を作ってはな……」
『……そう…ですか』
「…いくぞ、時覇」
『はい、ミロ様』



オチ!!
オチがない!!!!!!!!ww


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あきゅろす。
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