夢物語 短編 U フェイタン(病んでます。色々と) 現在フェアラート=ヒルナンデス・・・生命の危機を感じます。 何故かって?それは私の幼馴染みであり親友であり、家族同然の人間に押し倒され両手で首を閉められているからです。 何故、こんなことになったかと言うと・・・ 「フェア、フェイタン呼んできて」 『え?あぁ、分かった』 私はシャルに頼まれてフェイの部屋に入った。 入った途端こうなった。 前置きもなくだ。正直かなり焦った。 『っ、フェ、フェイ・・・?』 「なんで、お前ワタシのこと避けるか?」 『・・・な、に言って・・・』 「なんでね・・・!」 『・・・っ、ケホッ・・・』 一瞬、首を絞める力が強まった。 『・・・・・・フェイ・・・』 確かに私は少し前からフェイのことを避けている。 でも嫌いだからじゃない。 『フェ、イ・・・誤解・・・』 「何が誤解ね!じゃあ、なんでワタシのこと避けてるよ!!」 『それは・・・』 私は口籠る。 何故かと言われても、この事は言いたくないからだ。 人は殺せば怨念が宿る。宿らないことも多々あるが、拷問で死んだ奴からは絶対に怨念が出る。 「ワタシのこと・・・嫌いになたのか?」 『・・・・・・』 嫌いになるはずない・・・私がお前のことを嫌うはずがない・・・。 ただ、ダメなんだ。お前といると・・・ 私は、吐き気が止まらなくなる・・・ 現に今だって吐き気がしてる。 うっすらと目を開いているからまだこの程度ですんでいるけど目を見開いた時にはきっと止まらなくなる。 『っ・・・』 「・・・フェア、約束、したね・・・。ワタシとずと一緒(いしょ)言たよ・・・」 『くぅッ・・・ケホッ・・・』 あぁ、覚えてくれてたんだ。 あんなに小さいときの約束なのに・・・ うん、確かに約束したね・・・フェイ。 でも、その約束・・・この目がある限りは守れそうにないよ・・・ 『ご、メン・・・ッね・・・』 私の瞳からは涙がこぼれ落ちた。 コレは恐怖から来たものでも、体調の悪さから来たものでもない。 約束を守れない、私自信への怒りと失意からでたもの。 「フェア・・・何で、泣くね?」 フェイは一気に力を緩めた。 私が泣いたことに理解ができないようだ。 『この目が、なきゃ・・・なぁ』 「どういう、意味ね?」 『・・・私に、お前の闇は背負いきれない・・・私も同じくらい、背負ってるはじなのにね・・・』 フェイの頬に手を伸ばすと、彼の横髪を耳にかけた。 そして、フェイの顔をこちらへと引寄せ耳元で囁いた。 ―――お前になら、殺されてもいいよ・・・ そういうと手を離した。 フェイは驚いたような表情をすると顔を上げ私の表情を伺った。 そんな様子を見て私はニッコリと笑って見せた。 これは私が死ぬことを覚悟したときの合図。 本気、だということだ。 本気でフェイになら殺されてもいい、そう考えての笑み、目だ。 「・・・嫌いに、なたわけじゃないね?」 『あたり、まえ・・・』 まだ少し苦しいため声はかすれて出る。 「フェア、ワタシ・・・」 『抱いて』 一言、そういった。 そう言うと瞳をゆっくり閉じた。 「・・・・・・好きね。フェアラート」 『私もだよ』 そういうと、フェイは私に口づけをした。 深く、長い、濃厚なキスを・・・。 目をつむっていれば、貴方の闇は見えない。例え、顔が見えなくとも・・・ 貴方といられるなら私はそれで・・・ おまけ↓こちら微裏です(( 『んっ、フェイ・・・』 「フェア、好きよ」 『んんっ・・・あっ、っつ・・・』 部屋一杯に二人の甘い声が響きわたる。 後日 「やぁ、二人とも。おはよう。 昨日はお楽しみだったみたいだね」 シャルがいつも通り私たちに挨拶を交わした。 一言多めで・・・。 シャルの、お楽しみ、という単語を聞き私とフェイタンはその場で静止しお互い顔を見合わせたあと、シャルに視線を移した。 次のシャルの言葉は私の思考回路がショートするものであった。 「声、俺の部屋に聞こえてたぞ」 『・・・・・・え・・・^p^』 「いやぁ、すごかったねぇ、昨日の・・・まさか、フェアがあそこまで淫れるとは・・・」 シャルの続きの言葉はなかった。 何故かって?理由は簡単。 このあと私とフェイタンに思いっきり殴られて記憶がなくなったからです ちなみにシャル以外は全員出払っていたので他のメンバーは気づいていませんでしたとさ。 めでたし、めでたs「めでたくない!!!」 ちゃんちゃん(( [*前へ][次へ#] [戻る] |