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夢物語 短編 U 
フェイタン
あぁ、今日は何日だろう。
何時だろう。
何も分からない。
何も・・・

「さっさとはけばいいものをあの女」
「やっと蜘蛛に近いやつを見つけたんだ。絶対に壊すなよ」
閉めきられた部屋で男二人がそんな会話をしていた。
もとを辿れば数週間前、私が流星街に帰っているとき、どこの人間かは分からないが子供たち数人を連れ去ろうとしていた。
そのとき私は、つれていくなら私にしろ、と、言ってしまい現在に至る。

「話す気になったか?」
『・・・・・・』
私の頬掴みながら男はそういった。
私は蜘蛛、フェイ達のことは言う気は更々なく、ずっとだんまりをきかせていた。
「くっ、話せよ!!」
男は大きな声をあげ、私を思いっきり殴った。
『・・・ペッ』
血を床に吹き出すと男へとこう言った。
『私は・・・何をされても、言わないよ』
そういう男は今度はナイフで私の腹へと薄く切り込みをいれた。
『・・・・・・』
あーぁ、拷問受けてる奴ってこんな気持ちなんだ。
フェイの拷問受けたやつに同情するわ。
「言う気にはならねーか?」
『クソったれ・・・誰が、言うかよ。バァカ・・・』
そういうと男は私の服を思いっきり破いた。
『・・・・・・ほんっと、腐ってる』
「さっさといえよ」
『やだ』
唯一残っていた上の服を破かれた。
まぁ、なんとかギリギリセーフ見えない。はずだ。
『・・・・・・さいっあく』
私は小さく呟くと男私の顎を引いた。
『・・・・・・』
「今言えば、痛めつけないで、気持ちよくなれるんだぜ?」
『あいにく、アンタみたいな品性のない奴とヤルほど落ちぶれちゃいねぇよ』
「テメェ!!」
『・・・・・・』
「テメェのそのプライドグチグチャにしてやるよ!!」
男はそういい私の唇の触れた
『っ!くっ・・・』
「フンッ、どうだ品性のないやつにキスされるのは」
『死にたいね』
「・・・くそがっ
男は思いっきり歯ぎしりをすると男の手が私の下半身に触れた
『っ!!?』
「ハッ、いきがってっから・・・」
男が口を開いている途中で上の階から信じられない爆音が聞こえてきた。
「なっ!?なんだ!!!?」
『・・・・・・』
爆音が聞こえた瞬間あるグループの顔出てきた。
『・・・蜘蛛、を敵に回すから』
そう、怪しく笑いながら言うと部屋のドアがものすごい勢いで吹き飛んだ。
『……』
私は生憎ドアの方は見れないがおおかた誰が入ってきたかは予想ができる。
『…遅いよ…フェイ』
「何が遅いか。掴またお前が悪いよ」
『…んなこと、言っても…ね』
距離の空いた、呑気な会話をしていると男が私の首元へとナイフを突きつけてきた
「静かにしろ!!コイツが死んでもいいのか!!!??」
「…別にいいね。その前に、私お前殺る」
フェイはそう言うと一瞬にして私の前に来た。
もちろん男は死んだ。
フェイに首を撥ねられて…
「酷い格好(かこう)ね…」
『…るっさい……つか、お前ら、怨み買いすぎ…』
「それ、お前もね」
『お前らほどじゃあないよ』
「まぁ、そうね。」
そういうとフェイは服を脱ぎ私に投げつけた
「それ、着てるといいよ。そんな姿私以外見せたらダメ」
『軽く問題発言・・・』
「それより、立てるか?」
『無理。両足と右腕折れてる。あと肋骨もイッた』
「そか。それじゃあ仕方ないね」
そういうとフェイは私を抱き上げた。
『おい!なにしやがr』
「五月蠅い。少し静かにするよ」
『・・・・・・フェイ』
「なんね?」
『ありがと』
「べ、別にいいね。暇潰しよ。暇潰しに来ただけね」
『そう・・・でも、嬉しかったよ。来てくれたとき』
そういうと、フェイへと口づけをした。
「・・・・・・」
フェイが私の方を見ると私はニコリと笑って見せた。
すると、気が遠くなり気を失った。
「かなり痩せたね・・・これじゃあ殆んど骨と皮よ」
失礼なことをさらりと言うと仮宿、アジトへと向かった。


『ぃつ・・・』
「あぁ、起きた起きた。気分はどう、フェア?」
『・・・最高!とでも言ってほしかったのか?』
「はは、違うよ。にしてもボロボロになってる間に、体の傷見たけど酷いねぇ」
『全くだ、アイツ等いい度胸してるよな。殺されると分かっていながら』
シャルにそういうと部屋にフェイが入ってきた。
「目、覚めたか」
『あぁ、うん』
「それじゃあ、俺はこれで失礼するよ。二人の時間を邪魔するわけにはいかないし」
『シャルもありがとー』
「いえいえ、一日だけ俺のモノn」
「シャル、それ本気で言てるか?」
「う、嘘だよフェイタン。いくら俺でもそんなことしないって」
そういうと少し慌てた様子で部屋を出ていった。
「またく・・・」
『ハハ、っていうか私の居場所よく分かったね』
「流星街の餓鬼から電話あたよ。お前つれてかれたてね」
『あぁ、なるほど・・・』
「その様子じゃ暫く仕事休業ね」
『ですよねー・・・まぁ、今は一件も受けてないからいいけど』
「・・・お前の店、探すの大変だからね。見つけても、暗号ないとダメ、だから人少ないよ」
『いや、ホント自分でも失敗したと思ってるよ』
「今更後悔遅いね」
『確かにな』
「・・・・・・心配したよ、一週間以上、連絡取れなかたから」
『うん、ごめん』
「・・・もう、無理なことダメよ?」
『うん、約束する』
「・・・でも、フェアが約束、守たことないね」
『そ、そこ突っ込んじゃう?今、いい雰囲気だつたのに、そこ・・・』
どうやら自分でも約束を守ったことがないと言うことは自覚しているようだ
「事実ね」
『酷いわー』
「でも、無事でよかたよ」
『どー見ても無事じゃないけどな』
「生きてたんだから無事でいいね」
生きてたら、ってことは腕が無くなっても無事と言う一言で片付けられるのだろうか。
だとしたら最悪だ。
『・・・それより、私暫くここから動けないよね・・・』
「当たり前ね」
『体鈍るんじゃないだろうか』
それは職業柄大変なことになる・・・
それは何としても止めたい・・・。
「安心するよ、リハビリ付き合うよ。色々な意味で」
『その色々の中には一体何が入っているんだ』
「そんなの決まてるよ。性行為ね」
『少し言葉変えて言うなよ。恥ずかしい』
「じゃあ、なんて交尾言えばいいか」
『ごめん、私が悪かったからこの話題やめてくれ。』
「まぁ、冗談は置いといてホントに手伝うよ」
『あ、そう?っていうか、フェイ、あの男にキレる直前だったでしょ?』
「あれ以上やてたら楽には殺さなかたよ」
『やっぱり、すごい形相だったからなー』
「・・・大切な者傷つけられた。キレる当たり前よ」
『そっか。ありがと・・・』
「・・・何度も礼言う。珍しくて少し気味悪いね」
『ひ、ひでぇ・・・いや、でも本当に今回の事は感謝してるよ』
「・・・」
『あ、照れた?』
口元をさらに隠した様子を見て少しニヤついた表情で言うと軽く頭を小突かれた。
「五月蠅いよ」
『ハハ』
「・・・・・・好きねフェア」
『私も、好きだよ。フェイ・・・・・・』
そう言うと二人は口付けを交わした。
いつもより少し長めに・・・。


―――End―――

あとがき
フェイにはまりました。フェイホント可愛すぎる((
俺の書く、フェイ夢はひどいことになる…
本当キャラ崩壊してるね。うん((

ご閲覧ありがとうございました。

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あきゅろす。
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