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我が道を愛す
感動?の再会


どうしてこうなった…。



愛用の物を派手に壊したのがいけなかったのか。

何年かぶりに故郷に帰り、幼なじみの家に顔を見せたのがいけなかったのか。

気まぐれに幼なじみの仕事場に行ったのがいけなかったのか。



「お兄さん誰ですか!?」

「何で扇を何本も腰にさしているんですか!?」

「あれ?扇に鈴ついてるよ」

「どうして鈴がついているんですか?」

「ナメクジ好きですかぁ?」

「甘いもの好きですか?」

「剣術できますか!?」

「火器は好きですか!?」

「カラクリ好きですか!?」

「学園長にご用事ですか?」

「庄ちゃんったら相変わらず冷静ね…」


井桁模様のちびっこ達に囲まれた。
しかも、質問の嵐。


「……ここに幼なじみがいると聞いて」

「喋った!」

「お兄さんが喋った!」

「かっこいい!」


話を聞け!
お願いだからお兄さんの話を聞いて下さい!!

でも、最後の子はあとで金平糖をあげよう。


「あれぇ?お客さんですかぁ。入門票にサインくださぁい」


そんなバカな事を考えいると聞き覚えのある声が聞こえた。
声の方向に顔を向けると全く変わっていない幼なじみの姿があった。


「あれ?もしかして黒君!?」

「……秀作か」

「わぁー。久しぶりだね!凄くかっこよくなったね」

「……あぁ。その前に





この状態をどうにかしろ」

「あ…」


幼なじみこと小松田秀作と話している間に、井桁模様達は俺の背中や腰にへばりついていた。



もう一度言おう。
どうしてこうなった…。

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あきゅろす。
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