混沌
ど、どうしたら、普通に息が出来るんだっけ?
胸をぎゅっと持つ手に力が入る。軌道が痛くてしょうがない。
「は……っ!!!」
「ちょ……っ、お、おおおい小松っ!!ど、どうした、顔色真っ青だぞっ!!!」
せ、先生……土盛り過ぎだ。
駒崎先生が僕の明らかに不自然な様子に気づいてしまったようだ。
どうしよう、騒ぎを聞きつけた人が、みんなこっちを見ている。
それに、先輩も……っいるのに!!!
僕は冷たくなる手で胸を押さえて、どうにか落ち着くようにと押さえつける。
「ぐぅっ……、くっ!!!」
しかし、余計呼吸困難は悪化して、どんどん顔は青白くなる一方だ。
「こ、ここ小松っしっかりしろっ!!!誰か保険医の先生をっ!!!」
駒崎先生の声が、遠くに聞こえる。
やばい、意識が……。
景色がぼやけてきて頭がぼんやりとしてきた。
寒い、冷たい。
だ、誰か……、誰かっ!
タスケテ・・・・・・・・。
「和、もう大丈夫だ。」
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