コーヒー(正一) 僕は今、休憩がてらにコーヒーを飲んでいる… あぁー、静かだなぁ… ―ガチャ 『正一…じゃなかった、入江様ぁ…またコーヒー飲んでらっしゃるんですか?』 あぁ…、いつものパターンだ…またコイツは人の癒やしの時間に土足で… 「あ、あぁ…そうだよ? 紗耶香も飲むかい?」 そう聞くと紗耶香は目を少し細めながら、僕の飲んでいるコーヒーを見た 『…うっひやぁ、苦がそう…よく正一はこんなの毎日飲めるね…』 「…? もしかして紗耶香コーヒー飲めないの? ちょっと以外だな…」 あれ? どうかしたのかな…なんか紗耶香怒ってる…? 『…だって私、苦いの苦手なんだもん… コーヒーとか特にムリ』 あぁー、なるほどそうだったのか… じゃあ… 「紗耶香…、もうちょっとコッチ来て?」 僕がそういうと紗耶香は、近くに来てくれた… …可愛いなぁ… じゃなくてッ! 僕は、コーヒーを少し口に含くみ 「紗耶香…」 と一言いい口移しで、コーヒーを飲ませてやった… 『……ッ/// ちょッ!// イキナリなにすんのよッ!!//』 「口移しぐらいで、赤くなっちゃって可愛いね…紗耶香」 いや本当、冗談なしで可愛い/// 『…あうぅ、コーヒー飲んじゃったじゃないのぉ…』 紗耶香は顔を真っ赤にさせながら口を抑えている… 「…嫌だった…? ゴメンね無理やり飲ませて…」 『い、いやじゃなかったよッ! た、ただ…いつもとは違う積極的な正一にビックリしただけで…//』 あ、そういえばさっきの口移しって、世間ではキスっていうだったけかな… …って…ッ!!/// き、キスぅ〜〜ッ!// ―僕は、それから一週間、恥ずかしくて紗耶香と目をあわすコトが出来なかった― [次へ#] |