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私立城聖学園(連載中)
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「着いたよ!!」

そこには一面の花畑が広がっていた。

「ここは…?」

「すごいでしょ!?ボクが見つけたお気に入りの場所だよ!」

「学校の裏にこんな場所があったのか…」

「シノ、よく見つけたね」

タクとジュンも驚いているようだ。

「高等部の見学に来た時に迷っちゃって、たまたま見つけたんだ!」

得意げに話すシノ。

「そんな所に居ないで、もっと奥に行こうよ!!」

再び僕の手を引っ張ってさらに奥に進んでいく。

「どお?きれいでしょ!」

「うん!」

「ユウちゃん、元気になった?」

「え?」

「さっき帰ってきたとき、元気がなかったから…」

そういえば、さっきは少し沈んでたかも…
心配させちゃったんだ…

「ごめん、もう大丈夫だよ!!」

シノの心遣いがとてもうれしい。

「ほんと!?ならよかった!!」

かわいい笑顔でそう言い放つ。
やっぱり小型犬だなぁ…
尻尾があったら引きちぎれんばかりに振れてんだろうな。

「お〜い…俺達のこと忘れてない?」

タクが僕の頭に手を置いて、ぽんぽん叩く。

「ちょっと疎外感」

ジュンは僕の肩を抱く。

「あーー!!ずるい!!!」

シノには目の前から抱きしめられてしまった。
何なんだこの状況は…
前にも似たようなことがあったような…
でも、なんだか安心するかも。

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