私立城聖学園(連載中)
11
先生はとっても優しいかった。
きっと僕みたいなことも珍しくないと思うのに、すごく丁寧で優しい。
きっとこんな先生だから生徒に好かれるんだろうな。
「私の用事は終わりましたので、磯崎君が何もなければ終わりにしましょうか」
そう言うと先生が席を立つ。僕もそれに続いて席を立ち、進路指導室からでる。
「寮まで送ります」
そう言うと先生が歩き出す。
「そんな、大丈夫ですよ!」
先生にそんな事させるわけにはいかない。
「ですが、また襲われたらどうするんですか?行きますよ」
そう言うと先生はスタスタと行ってしまう。
「先生…」
このまま突っ立っていてもどうしようもない。僕は先生の言葉に甘えることにした。
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