私立城聖学園(連載中)
5
バターライスを口に放り込む。
しっかりと味が付いているのに、バターがうるさすぎなくてサッパリしついる。
ハンバーグも肉汁たっぷりですごく美味しい。
口いっぱいに広がるデミグラスソースとお肉の味に思わずニンマリしていまう。
「ねぇ、おいしい?」
「うん!!」
「よかったぁ〜!ここのハンバーグはボクもお気に入りなんだ!!」
そう言うとシノはハンバーグを口に運んだ。
デミグラスソースが口の端に付いたのに気がついて、布巾でとってあげる。
「ん…ありがとう!!」
シノがあまりにも可愛くて、思わず頭をなでる。
その光景を目にした周りの生徒達は思わず自身のモノを起たせたり、鼻血を堪えたりしたという。
お昼休みも終わって教室に戻る。
お腹もいっぱいになって、ますます眠気が増した気がする。時々意識が途切れそうになりつつ、何とか午後の授業をやり過ごす。
頭が半分寝ていたのか、後でノートを見てみたら自分でも読めないほど悲惨な字になっていた。
SHRも終わった。先生が教室を出ていくときに僕に目配せをした。
先生が教室を出るのと同時位に席を立つ。
それに気が付いたジュンが話しかけてくる。
「そう言えば、先生に呼ばれてたね」
「うん」
「職員室まで一緒に行こう」
そう言うと、自分の鞄を持って立ち上がる。
「ジュンも何か用事?」
「うん、そんなところ。それと終わったら連絡して、迎えに行くから」
「そんな、大丈夫だよ!もう道順も覚えから」
ジュンの優しさは嬉しいけど、やっぱり悪い。
だって寮から学校までって地味に距離があるし、わざわざそんなことの為に貴重な放課後を潰すわけにはいかない。
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