私立城聖学園(連載中)
3
4時間目の終わりを告げるチャイムが鳴る。自然と出る欠伸をかみ殺す。
やっと昼休みだ。
昨日の寝れてないのが響いているのか、とっても眠かった。
だけど寝るわけにはいかない。特待生として入学した限りは成績を落とすわけにはいかない。
別にそういう決まりがある訳じゃないけど、何となくそういう気持ちになる。
使命感ってこういう事を言うのかなぁ…
「ユウキ!行こうぜ!!」
もう準備を終えたタクたちが、教室の出入り口から僕に声をかける。
そうだ、学食にいくんだった!
特別メニューとか、楽しみだな!!
学食も寮の食堂と同じように広がった。
だけど、天井がガラス張りで光が入ってきているのが開放感を与えていた。
太陽の光だけで十分明るい。
「すっご…」
「ほんとに素直に驚いてくれるよね!」
シノが嬉しそうに抱きついてきた。
慣れたつもりでいたんだけどな…この学校の規模の大きさは僕の想像を悠に超えてるし、ちょっとのことじゃ驚かない自信があったんだけど…
「学食はみてのとおり、カフェテリア方式。トレイを取って、好きなメニューを自分で選ぶんだ」
ジュンはそう言うとトレイを取って列の一番後ろに並んだ。僕も後に続く。
「お勧めはAランチセットだよ!」
そう言ったシノのトレイには既にAランチセットらしきものが乗っていた。
い、いつの間に…
そう言われれば、食べたくなる。僕もAランチセットにした。
メニューはバターライスにハンバーグと人参のソテー、シーザーサラダにコンソメスープ。
洋風セットだ!美味しそう!!
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